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人間になりたい日記#191「見世物小屋」

2022年11月29日 劇団ゴキビリコンビナートの見世物小屋

 新宿花園神社の酉の市に見世物小屋を見に行ってきました。

 表に看板も出ているので公になっていることだと思うのですが、ここの見世物小屋は二年に一度「劇団ゴキブリコンビナート」がプロデュース&出演しているのです。
 中は録音・撮影禁止なので、内容は秘密にしておきます。今年はたぶんもう最終日だったと思うのですが、再来年ぜひ体験してみてください。

 私は劇団ゴキブリコンビナートさんが大好きで、初めて本公演を見に行った日からできる限り本公演に足を運んでいます。
 最初に見に行ったのはたぶん17歳とか18歳の頃。小劇団好きの担当編集さんが連れて行ってくれたのがきっかけです。
 なんだかんだと干支が一周するくらい通っていることになるわけですが、飽きない……!

 私が地下アイドルを卒業するときの最後の公演にも、舞台セットと舞踏で参加していただきました。
 YouTubeに動画を公開しているので、まずは見てみてください~。周りを舞っているのがゴキコンの皆さんです。百聞は一見にしかず。

 ▼姫乃たま - ああ、人生迷子丸(LIVE DVD『パノラマ街道まっしぐら』より)
 https://www.youtube.com/watch?v=KYLK97QbyIY

 こんな感じでライブではチャーミングでしたが、本公演では「キケン、キタナイ、キツイの3Kミュージカル」を繰り広げています。
 本当にこの標語がぴったりというか、この言葉以外ではゴキコンを言い表せません。

 特に屋外に小屋を設営している時はすさまじくて、小屋の外からクレーン車(?)を使って、中のセットを丸々ひっくり返したりするのです。
 その間、役者さんたちもみんなセットの中にいて、大声を上げてミュージカルを続けながら下敷きにならないように駆け回ります(お客さんも役者さんにぶつからないように駆け回る)。
 衣装がきれいなのは初日の最初のほうの時間だけ。あとは擦り切れたり破れたりしています。

 思わず3Kな雰囲気にばかり気を取られてしまいますが、ゴキコンのいいところはストーリーがシンプルでいい話が多いところ(劇中の表現はひどいです)。
 私が初めて観に行った「カウパー忍法きりたんぽ」(ラジオの録音中はタイトル思い出せず)も、タイトル通りいろいろひどいのですが、ストーリーは最終的に兄弟愛がテーマで、弟好きの私はシンプルに感激。
 毎回、観ている間は必死なのですが、観終わった後は爽快な気分になる不思議な劇団です。

 酉の市も数年ぶりになるのでしょうか? 屋台がたくさん出ていて、活気があってよかったです。
 今年はもしかしたらなかったのかもしれませんが(今年は見世物小屋しか見なかったのでよくわからない)、以前は境内に座席があって飲めるようになっていて、何年か前には普通にお酒を飲んだ記憶があります。

 たしかおでんとかいろいろ置いてあって、わりとしっかり飲んだのですが、酉の市のいいところはやっぱり焼きそばですね。
 お祭りの焼きそばは怖いお兄さんがつくっているのがいいです。

 地元の下北沢でもお祭りがあるのですが、焼きそばは近所のお母さんたちがつくっています。
 具の野菜もちゃんと入っていて栄養満点(?)ですが、なぜか鉄板に焦げついた野菜の破片しか入っていないような怖いお兄さんの焼きそばには気合いみたいな、そういう旨味成分が入っている気がします。

 今年の見世物小屋も、元気がなかったのですが、小屋を出た時には心が軽くなっていました。

『姫乃たまの「ラジオ消した?」』#191「見世物小屋」
Radiotalk▶︎https://radiotalk.jp/talk/911100
Spotify▶︎https://open.spotify.com/episode/1JzR1lJL1Q04ZqCxhYOLDb?si=JlydNgmLS3mL34_14lhzXQ
Apple Podcast▶︎https://podcasts.apple.com/jp/podcast/191-%E8%A6%8B%E4%B8%96%E7%89%A9%E5%B0%8F%E5%B1%8B-from-radiotalk/id1525068219?i=1000587919991

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