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頂く言葉たち。

3月も終わりが近付いてまいりました。
春なのか、冬なのかよくわからない気候が続いていますが皆様おかわりございませんか。
私は今年も気圧には悩まされていますがいまのところ花粉に泣かされることもなくそれなりに過ごしています。
年度末だから、というわけでもありませんが最近これまでのことを振り返るタイミングが重なりましたので、すこし残してみようと思います。

大学は文学部でした。
就職活動の末入社したのは全国チェーンの眼鏡専門店。
地方のロードサイド店、というとちょっとかっこよさげにきこえなくもなさそうですがガラス張りの店の目の前は国道、その向こうは田んぼ。
のどかな立地と昭和の感覚が抜けない教育計画が絶妙なマリアージュでした。
病んで異動した先は雰囲気も抱えている問題も真逆すぎました。
…………オブラードに包んで始めようとしましたが、ちっとも人様の目にさらすような話に仕上げられる気がいたしませんね。
やめましょう。

頭の中がもにゃもにゃっとしているので、何かを整理はしたいのですけれどなんにしましょう。
えーっと。
近況ついでにこのところ重なっていた[頂くイメージ]の話でも試してみることにします。

牛丼とか食べませんよね。そもそもどんぶりのイメージがありません。

オレンジの看板のお店の前を通ったときに同行者さんから。牛丼を特別好んではいませんが食べないわけではないです。
どんぶりだから、という理由で避けることもないです。
地元にはうどんやさんが多くて、ミニうどんとどんぶりのセットが人気です。ミニ丼もあります。 
カツ丼も天丼もおいしいです。
以前の職場の近くのうどんやさんの海鮮天丼はお気に入りでした。また行きたい。
彼女の中の私はナイフとフォークで優雅に過ごしているらしいです。
よくわかりませんが、ここは喜んでおくことにします。

・紅茶? 昼間からお酒でしょう。休日は自宅ベランダでビール。

居酒屋にて「アフタヌーンティーが眼にも口にも美味しかったですね」という話をしていて、ご一緒した方とは別の知人から。
紅茶に特化しているわけでもなくて、緑茶も中国茶も珈琲も好きです。
昼からビールを飲まないことはありませんが[友人とのランチで一杯]くらいです。
餃子片手にビールやハイボールも楽しいですよね。タパスやピンチョスとパスタだとワインも好きです。
タイミング次第で大抵のものはなんでも美味しくいただきますよ、とお答えして「わかりました。今度は牡蠣小屋に行きましょう」と妙な着地でした。
牡蠣ならなにかな、レモンサワー?

ちなみにベランダ、は発言者さんの休日の過ごし方だそうでした。
日本酒の好みが近くて仲良しのお嬢さんなので、とっても親近感を持ってくださっていたようです。
おうちが海の近くだったら、私も海を見ながらビールを飲む日がくるかもしれません。

・いつも"きちんと"していますね。

話は少しかわって。
お世話になっているお洋服ブランドのデザイナーさんから。
彼女がデザインするアイテムには[赤いヒールに似合うお洋服を作りたかった]というようなタグがついています。
アイテムの組み合わせ次第でカジュアルにもクールにもなれるけれどどこかエレガントさを感じるこたちが並んでいます。
ご自身もハイヒールをずっとはいていらっしゃったそうですが足の怪我をきっかけに無理ができなくなったそうで最近はもっぱらスニーカー。
店頭に立つ時は特に長丁場なのでとおっしゃっている。
そんなPOP UPの店頭で、もちろん目の前のお洋服の着こなしや組み合わせ方についてもお話頂くけれど、アクセサリーやネイルをどの程度するかでも全体のバランスの取り方は変わってくるのでついつい話が広がっていきがちで、お会いする度に私の足元を「いいなぁいいなぁ私も大好きなので」とお話しくださるのです。
彼女の中の私は、いつも「きちんと、ちゃんと、している」。
そのこたえは「おしゃれに心を配っている」でもあり「お洋服と向き合っている」みたいです。
そういえば私はロングスカートをヒールの時にはそのまま、スニーカーの日にはウエストでひとつ折って丈を調節するようなことも多いのですが、これも世の中では[当たり前]ではないそうですね。
私はお気に入りの大好きなお洋服を、できるだけ可愛かったりきれいだったり、好きなシルエットで着たいのです。
靴や靴下によって足首を出したいかどうかは変わる。調整がきくスカートなら、その日に心地よい丈感ではきたい。
というだけですが、この感覚は一般的ではないのですね、そうか。
不思議な気分でございました。
きちんと、できているなら嬉しいな。

・話を聞いてくれそうなんだろうね。

これまでの人間関係のあれやこれやを面白おかしく半分ぐちっていたら、友人からしみじみ出てきた言葉。
私は興味がないことは全く頭に入ってこないのですが、間口は広くて初めて出会うジャンル等についての話をある程度聞いてしまいがち。
私にとっては物語をプロローグくらいは読んでみようかな、程度の話ですが相手によっては「なんでも聞いてくれる」と認識頂きやすいのか、一度軽くお話したことがある方や繋がりの薄い他部署の方々、みたいな方からも話しかけられやすく通りすがりの話し相手にされやすい。
気が付いたらきめうちでお悩みを持ってこられやすい。もっというと、時に依存されやすい。
構ってちゃんが苦手、と時々わざわざ言葉にするのは、ここです。

私がうっすら探しているのは
興味の方向が重なったらご一緒しましょう、重ならない部分はお互い他で楽しみましょう。
が許される適度な距離感のお方です。
パートナーでも友人でもそれは同じ。
"パーソナルスペースが広め"という言葉にもなるみたい。
私は依然としてわからないけど、一時期仲良くしてくださっていたお姉さまからは[ATフィールドがなんとか]と言われたような気もします。
人気の作品の用語だということは知っていますがそれ以上でも以下でもなく自分で用いようとする気がないので詳しく覚えてもいないし、正しく理解しようともしていないまま10数年が経ちました。
きっと検索したらすぐみつかることも知っている。
そのジャンルを知っている相手かどうかを確認せずに話しを押し通そうとするのはよくないと思う、というひっかかりで頑なに調べないだけです。

家族や付き合いの長い友人たちからわざわざイメージを言葉にして頂く機会というのは私の日常にはあまりありません。
外見診断をお願いした診断士さんはあくまでも診断の観点から言葉を選んでくださることがほとんど。
今回並べてみたように、特に何かのきっかけがあるわけでもなく時折ふと頂くお言葉は、時に不思議なものもありますけれど、日常の中でその方が感じてくださった素直な印象だからこそ取り繕えていない部分を気付かせて頂けたりもする。
どきっとする一言もまた楽し、でございます。

でも逆の立場でいうと、私は頭の中のぐるぐるを順序だてて言葉にすることがあまり得意ではないので、ぽーんと浮かんできた一言が先に外に出てしまって、曲解されることも多く。
だからこそ、あまり迂闊なことを言わないように。書かないように一呼吸いれるようにしているつもり。
でも流れが速くて、遅くなってもダメだなぁと思うタイミングなんかだとつい反射で打ち返してしまうこともあるし。
一呼吸おいた言葉でも、失礼があったら私の自己満足でしかない。
だからこそ基本的には嬉し楽ししか書き起こさないようにしているつもりですけれど、失礼があったらほんとうにごめんなさいです。
私からもたまには、なにか穏やかだったりあたたかい気持ちになれるものを差し出せていたらいいのだけれどどうかしらと、せめてもの緩和材として見出し画像には花束のお写真をお借りしてきました。

知人から頂くみたいに、優雅にお上品ににこにこしていたい。
きちんとした人でありたいです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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