乙女座新月に思うこと
みなさんごきげんよう。
先日、獅子座の新月について考えてみたことで、早くも予想以上の収穫がありまして。
図に乗って今回も新月について考えてみることにしたのですが……
新月に牡牛座の天王星、魚座の海王星、山羊座の冥王星がからむ濃厚さ。
占星術初心者が全部拾おうとしたら大失敗しそうな難易度です😇
ここが気になる、乙女座新月
気になるのは、社会的成功 の10ハウスで起きた新月であること。
今よりももっと高みを目指そうとする雰囲気を感じます。
会社員なら 転職してキャリアアップ を考える人も出てくるでしょう。もしかすると 大きな夢の実現に向けて起業する人がいるかもしれません。
ただ、新月の反対側 ――「葛藤」をもたらす配置に海王星がある。
(魚座と海王星は仲が良すぎる組み合わせなのです)
この乙女座ー魚座ラインがどうも目立つ気がするので、トートタロットを引っ張りだして別の視点から見直すことにしました。
乙女座 ー 隠者 の話
タロットでいう隠者は、0番の愚者から数えると10枚目。
22枚あるアテュの折り返し地点に近くて、カードの意味は内省。
「これまでの半生で何に取り組み、どんな能力を獲得してきたのか」
「手の中にあるものを使って、どこを目指したいのか」
「その道のりで障害となりうるものがあるのか、あるならそれは何か」
……そんなカードです。すごく緻密に考える、それが乙女座。
今より高い場所を目指すなら、まずは自分の経歴やスキルを振り返って棚卸しをしないことには始まりません。
(いや、高みを目指すよりも、専門性を突き詰めたいだけなんだよな~)
と思い至った方は、それも大いにアリ。隠者はどちらかというとそういうタイプ。
そして何かがんばる目標ができたなら、健康は大事な資本になります。
カードの背景に描かれているのは、乙女座の象徴である麦の穂。
「炭水化物抜きダイエット」と言わず、栄養バランスの整った食事を意識する必要がありそうですね。
忙しい中でも、食事に気をつかったり一手間かけるのは地味に大変……
(これは私にとっても課題です)
……とまあ、細やかなところまでよく考えていそうな、乙女座 ー 隠者 という存在。
これだけの計画性があれば、本人の意志次第でどこでも行けそうな気がするけれど、そうやすやすと許してくれなさそうな場所にあるのが魚座の海王星。
今度は反対側のカードについても考えてみましょう。
魚座 ー 月 (そして 吊られた男) の話
「自分の本当にやりたいことはこれなんだ」
「これならいける」
と未来の明るい見通しを立てていくのがトートタロットの星なら、
その次に来る月では、迷いの中に立たされます。
描かれているのは、2基の塔がそびえ立つ冥界の門の前。
地平線の下には太陽が待っているけれど、夜明け前の最も暗い時間です。
「そんな場所で何に迷っているのか」
という月のカードの中にある問いに答える手がかりは、吊られた男にきっとある。
吊られた男の意味は、自己犠牲や視点の転換です。
・・・・・・
「自分に与えられた資質や、これまで培った経験で誰かの役に立ちたい」
そう願って努力することは、自分の人生に意味を感じさせてくれる一方で、実は大きな落とし穴があるのかもしれません。
豊かな経験や専門性をもってしても、どうにも解決できないジレンマがこの世にはあること。
健康でいられるようどんなに気を付けていても、避けられない病気。
「やりたい熱意」は時にはエゴでしかない、と思い知らせてくれる現実。
頑張る人の足元をすくうものは、いつだって見えない場所に転がっている。
でも「努力は無意味」だと思いたくないし、いたずらに苦しみたくもない。
……魚座の友人が、以前こんなことを言いました。
その場ではサッパリ意味が分からず、ずっと心に引っかかっていて。
他でもない私自身が、何ごとにも意味や目的を見出そうとするエゴの塊のような人間だからです。
でも、今なら友人のすごさが分かります。
どうにもならないことを、曖昧なまま、丸ごと引き受けられるのが魚座の力。
さそり座の私が地べたを這いずり回っている間にも、魚座の友人は天高く泳ぎ渡ることだってできる。
いやー、死ぬまでにはその視点を手に入れたい……!
(こうやって欲をかいてるうちは無理なのかもしれない🥲)
私には私の強みがきっとある、と思っているけれど。
私の強みを魚座さんにコピーされてしまったら、正直勝てないかもしれないなあ。
苦しくなったらとりあえず、禅寺でプチ修行させてもらえないかしら。
まとめ
月 も 吊られた男 も、トートタロットの中では「一筋縄ではいかない」アテュの二大巨頭。そしてどちらも潜在意識が関わってくるカード。
乙女座の新月の反対側にある魚座の海王星には、客観性というブレーキが効かない危うさをどうしても感じさせます。
社会の中で高みを目指すというのが乙女座新月の当初の目的とするならば。
それを達成するには、どこまでエゴを捨てられるかが問われている気がするのも確かです。
(私の人生における永遠の課題かもしれませんが笑)
究極にぶっ飛んだ、自分史上最高の自分を各自で目指すのも、きっと面白いはず。
皆さんが新月の願いを叶えられるよう祈りながら、長くなりましたがここで筆を置くとします。
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