見出し画像

第5章『転写の絶対法則』

いぬのお散歩に行ってきました。もう朝が勝負、7時過ぎたらもう暑くて行けません。それでも朝早くからセミは頑張って求愛していました。

さて、今回は『転写の絶対法則』です。心理系ではじめて聞いた言葉かも。

人は幼少期の精神パターンを繰り返す

日々の生活ではまったくといって自覚がなく、繰り返してしまう厄介な法則で「トラウマ・ジレンマの絶対法則」とも関連する。

「転写」は「投影」という言葉で代用してもよい。つまり精神は、「幼少期に形成された強い精神パターンが現在の行動に転写(投影)されたもの」


〈例えば〉
●自分の両親の関係と自分の夫婦関係が似ている。
●自分が育った家族が4人、子供が2人の家庭があったとして、自分が成長して持った家庭の子供の数も2人というケースや結婚相手の家庭も子供が2人だったりする。単なる偶然ではすまないと考えるのが『心の絶対法則』
●自分と自分の親の家族は3人子供の5人家族、結婚相手の家族は2人子供の4人家族の場合、3人子供の5人家族を踏襲する理由がある。これは遺伝とは無関係で、理由を常に考える必要がある。


恋愛と「転写の絶対法則」の関係

転写行為は色々とあり,枚挙にいとまがない。
〈例えば〉
●自分の父親がアル中 ➡ アルコール癖が悪かったり、借金やギャンブル癖のある彼氏を選ぶ
●不倫マニア ➡ 父親代わり、兄代わりで相手を選ぶ。承認欲求的に求めていることが多く、幼少期の深層心理に振り回されている結果。
●親夫婦も自分達夫婦も姉さん女房の結婚関係。
●親子で病気が同系列の場合。遺伝子が原因だと考えてしまうが、「心の絶対法則」ではもっと細かく考える。
〈例えば〉
●親が肺がんで子供が大腸がん ➡ 東洋医学では肺と大腸は同系列のため、なぜ肺家系なのかという事を考える。
●親が心臓病で子供が小腸がん ➡ 東洋医学では同家系。


『トラウマの人物像なのに求めてしまう心理』内海先生YouTube

人は拒絶したいものを転写してしまう

重要なのは表層心理と深層心理の両面からとらえる事。ほとんどは深層心理から発現しているものなので自覚はないがたまに本人が自覚しているケースもある。例えば両親の関係が良くて、自分も両親みたいな夫婦関係がいいなと踏襲した場合は表層心理的な判断をしていることになる。

ただ人間は不思議なもので、親であっても祖父母であっても、転写するときにはより悪いもの、自分が拒絶したいもの転写するという絶対法則。

人の良いところは真似て、悪いところは反面教師にしたいと願うが、実践している人はほぼいないと言えることを絶対法則に従って考えてみる。

これを理解するには深層心理だけではなく「承認欲求」の観点からの方が理解しやすい。幼少期にどれだけ承認欲求が満たされたか否かが後の精神形成に影響を与える。

人は満たされないとある時点であきらめたふりをして、封印するという手段にでる。ただ、ふりであって深層心理ではあきらめてはおらずむしろ求めている。

無意識に自分が拒絶したいもの=承認欲求を封じてしまった本当はほしいもの、を転写してしまう。これがバレないように「心の仮面」をかぶるのである。

P79

繰り返される虐待も転写行為

よくドラマやニュースでも目にして耳にすることですね。

無意識の、暴力と違う種類の虐待

せっかんや殴る蹴るなど暴力的行為が虐待のイメージだが、現代は巧妙に虐待の形を変えて引き継がれているのが厄介なところ。殴る蹴る虐待は少しは自覚がしやすいが、子供を殴ったあとで泣くケースがある。それは自覚がないからで、そして自分は被害者だと装うが実は加害者。

こどもに問題が発生している場合、『心の絶対法則』を読んで「私は違う」と思っているあなたも、間違いなくこのパターンで虐待していると思ったほうがよい。転写のパターンは様々であり、親に問題がある環境で育ってきたとき、そこから逃げることは人間にはできない。

P83

『無意識の疑似虐待について』内海先生YouTube

「転写の絶対法則」により問題行動は繰り返される

虐待をしていない家族であっても「転写の絶対法則」は適応される。例えば親と似たような仕事をしてしまう人。
逆パターンの転写もある。父親がおとなしく母親が派手な家庭で育った場合、逆に父親が派手で母親がおとなしい関係を築く。

「転写の絶対法則」は深層心理を分析していく上でも、なぜ同じ失敗や行動を繰り返してしまうのかといった分析でも絶対に避けて通れない法則。

悩み事を聴いて、そのまま聞いたところで裏に何が隠れているのか見ようとしない限りずっと同じ失敗を繰り返してしまう。

日々の生活ではまったく自覚がなく、繰り返してしまうのが「転写の絶対法則」

『親が離婚をすると子どももするのは何故?』内海先生YouTube

○心の絶対法則【第5章】


●幼少期に形成された強い精神パターンは、現在の行動に書き写される。
●人はより拒絶したいものを転写してしまう。
●問題行動の裏側には転写があるが、本人はそれを自覚できない。

まとめ

人間って本当におもしろい。拒みたいことほど真似してしまう。似たくないところが似てしまう。こんな家庭には絶対しないと思いながら全く似たような家庭を作ってしまう。離婚は遺伝するといってもおかしくないレベル。無意識って本当にこわい。

子どもを育てる観点からすると、義務教育の間に精神分析を導入したらよいだろうなぁと思う。小学校に上がる前でもいい。早い成長段階における第3者による冷静な分析で、親も子も受けて気づきが得られたらと考えるのは実現不可能に近いんだろうな。

日本でも、メンタルがもろくなった時に精神科に通って薬を服用するのではなくて(薬を出さないところもあるのかな)普段からカウンセリングに足を運ぶことがもっと身近になればいいのに。

それにしても、人の心を扱うのは面白い反面とてもむずかしい。

次回は第6章『支配欲の絶対法則』についてです。

最後まで拙い文章を読んでいただいてありがとうございました。
そういう事もあるのか~と思われる所がありましたら「スキ♡」「フォロー」して頂けると励みになります♡


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?