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怪談(すずやん編)

すずやん(息子。魔改造ベーシスト)のnoteで、バイトしてたカラオケにお化け現象が起きまくってた話を読んで思い出したことがある

当時すずやんはロードスターというデカいアメリカンバイクに乗ってた

店の前にそれが停めてある時はすずやんがいるってこと

その店は駅前にあり終電で帰ってきた時とかにちょっと寄ったりするのに便利

その頃は一緒に住んでなかったのでたまに顔を見に行ってカウンターで二言三言喋ったりしてた

ある日、久しぶりに店の前を通るとバイクがあった

でも店内は真っ暗

あれぇ?おかしいな?すずやんいてへんのかなー

そう思いながら入口のガラスドアから中を見てるとすずやんがビクゥッッ!としたのが見えた

ちょうど閉店作業を終えて電気を消して帰ろうとしてたところにロングヘアーのわたしが立っていたので

(出たっっっ!!!!貞子…!!!)

心臓が止まりそうなほどビビったそうです 

あの時はごめんな〜 笑



〜その壱〜

すずやんカラオケでの怖い話といえばこんなのも。

お昼間、若いお母さんグループ(ヤンママ)が子供を連れて歌いに来て

受付をしてたら水玉のワンピースを着た小さな女の子が母親らしき人の後ろにサッと隠れた

その子も足して大人◯名様、子供◯名様ですね?と確認したら

「子供の人数間違ってますよ💢」とヤンママキレる(すぐキレる客が多かった)

人数をごまかして料金を安くしようとするタチの悪い客も時々いたのでこのグループもそれかなと思って

すずやん「え?でもいま女の子がひとり後ろに、、」


見たら誰もいなかった


隠れるような場所なんてないのに。


こわ〜




〜その弐〜

すずやんが通ってた幼稚園のそばに大きな池のある落ち着いた公園があってすずやんが小さい頃はよく2人で散歩がてら行った


その辺りは高級住宅街で公園の周りには立派なお屋敷が並んでいた


真夏のとても暑い日だった


さんざん遊んで汗かいて帰る時すずやんが言った


来るとき通った一軒の家のガレージの奥に自分と同じくらいの年齢の女の子が髪の毛びしょびしょに濡れてて分厚い毛布にくるまって座ってた、と。


わたし「そうなん?なんか水遊びして濡れたんちゃう?」

すずやん「でもこんなに暑いのに冬みたいなごっつい毛布巻く?」

わたし「そやなぁタオルで拭くよなぁ…見たときにすぐ教えてくれたらよかったのにー」

すずやん「その時はなんとも思えへんかってん。けどなんか変やなって」

わたし「そうなんや〜 なんやったんやろね?」

折檻?されて氷水ぶっかけられて冷えきって家を出された女の子がガレージにたまたまあった毛布にくるまってたのかもしれないし(?)

真夏でも毛布にくるまるのが好きすぎてずっとそのままでいたために汗でびしょびしょになってしまったのかもしれないし(?)


もしくは

池で溺れて亡くなった女の子の霊かもしれない

、、、、、

それが初めてすずやんが違和感を感じた不思議?体験でした


〜その参〜

続いては小学生の時のこと

住んでたマンションは真ん中が吹き抜けになっていてその周りをぐるりと各住居が囲んでる構造だったので廊下がまーるく一周できるようになってます

なので子供たちがよくその頃流行ってたスーパーカーのプラモデルを走らせて遊んでいました

家にいたわたしのところにすずやんが帰ってくるなり言いました

すずやん「いま変なんおった、、、」

わたし「なになに?!何がおったん?オバケ?」

すずやん「たぶん。目ぇだけやった」

わたし「なにそれこわすぎ!目だけって!詳しく教えて!」


現場へ移動し実地検分スタート


(以下 略)

略て!

いやその〜 あれを文字で説明するのめっちゃ難しい!

とにかくどう考えても説明のつかないお化けか妖怪だったことは間違いない(と思う)

こわいこわい

興味ある方は今度すずやんに会ったら直接本人から聞いてみてください、、ふふふふ


〜その肆〜

小学校の一泊移住で曽爾高原に行った時のこと

夜、野外での肝試しが行われました(先生たちがオバケ役)

クラスメート数人ずつチームになって順番に出発しあらかじめ決められたルートを歩いていきます

要所要所にオバケ役の先生が隠れていて生徒たちが通るとワーッと脅かします

最初から先生だとわかってるのでキャーキャー言いながらも全然怖くなくて

夜の草原を友達と楽しく道順通りに進んでいきました

途中でちょっと脇道に逸れてススキがわさわさ生い茂る中を入っていったすずやん(良い子は真似しちゃダメですよー)


すると目の前に突然何もない地面が現れて、、


そこには着物を着た侍のような人がうな垂れて座っていました

うーわ!こんな寂しいとこにひとりで隠れてて先生も大変やなぁ!

とすずやんは思ったそうなのですが、

その「先生」は驚かしてくるわけでもなく下を向いたうまままったく動く気配がありません

手ぇ込んでるなー!

と思いながらルートに戻って集合場所に帰ると全員集まっててお化け役の格好をした先生たちもみんないます

すずやんはさっき見た侍みたいな着物姿の「先生」をさがしました


でもそんな人はどこにもいなかった


こわ〜


〜番外編〜

昆虫が大好きなひでお少年(すずやん 小2)は今日も昼ひなかのクソ暑いなかを虫捕り網を持って遊びに行ったままです

わたしが夕食の支度をしてると、虫捕り網を手にしたひでくんがバタバタと慌てた様子で帰ってきました

ひでくん「おかあさん!赤ちゃんの人形みたいなんあんねん!」

わたし「赤ちゃんの人形??どこに?」

ひでくん「大和川のとこ!」

わたし「誰かが捨てたんちゃう〜?」

ひでくん「おかあさん来て!!」

なんで捨ててある人形わざわざ見に行かないあかんねん暑いし イヤやわ 行けへん行けへん

わたし「えー…うーん…まぁまた今度」

ひでくん「来て!!お願い!」

いつもとはなんか違う必死の様子

なんとしてもわたしを行かそうとする


うーむこれは、、、ここまで言うのは相当、、

もしかしてもしかしたら、赤ちゃんの遺体なのかもしれないなとわたしは思った

もしそうならそのままはあかんわな、、、

わたし「わかった。行くわ!」

そうして2人で現場へ向かった。もちろんひでくんは虫捕り網を持ったままだ


大和川の河原に降りる

わたしの肩くらいまで青々と草が茂ってるなかひでくんの道案内に従いてゆく

見るとゴミで落ちてたらしきペットボトル数本を並べて迷わないように道しるべを残してきてるではないか!

あんたはチルチルミチルか!!

これだけでも如何に「人形の赤ちゃん」をわたしに必ず見せようと一生懸命だったのかが分かろうというもの

スルーせんと来てよかった!

「ひでくん、めっちゃ賢いやん!めっちゃ頭ええな!」と息子を褒めたたえながら草をかき分けその現場に辿り着いたわたしの目に飛び込んできたのは、

ブルーシートにぐるぐる巻きにされた死体だった 

「これ、どう見ても死体やん!」キャー!😱

赤ちゃんの人形と言っていたのは、ブルーシートからはみ出してた男性(たぶん。でかかったから)の手のひらだった。。。


恐ろしいものを見ると人間の体はめちゃくちゃブルブル震えまくるということをこのとき知った

震えまくりながら「警察!電話!」携帯電話を持ってる人が近くにいないか探した

少し離れたところにのんびり携帯で喋ってるニイちゃんがいたので、

「あの、急にすみません!死体みたいなのあるんです!警察に電話したいので携帯貸してもらえませんか?」

「死体?!どこですか?!」

連れてくとひとめ見るなりニイちゃんの顔色変わって

ニイ「うわぁ、、、これ、思いっきりそうですやん、、」

わたし「やっぱりそうですよね、、、」

わたしとひでくん@虫捕り網、赤の他人のヒマそうなニイちゃん@携帯電話、の3人は何台ものパトカーがサイレン鳴らして到着するまで大和川の橋の上で一緒に待った


第一発見者ということで長時間の事情徴収にヘトヘトになって疲れて帰宅したらマンシャン前にテレビ局の大きなワゴンが待ち構えていて(はやっ)インタビューやらカメラやらでますます疲れた


こんな長文ほんまに誰が読むんやですが、ここまでいくつか怖い話を書きましたがなんといってもいちばん怖いのは、、、、


ブルーシートにぐるぐる巻きにされてた死体が「自殺」と発表されたことでした


なんでーーー???

一体どうやって中の人があんなにキッチリ自分を巻けるのか教えて欲しい、、


その頃立て続けに3人の遺体が大和川で見つかったと新聞で見た


どうやらヤ◯ザが関係してるとかどうとかこうとかいうことが噂されてたけど真相は知らない


闇 深いなー



オバケより人のほうがうんと怖いという話


おわり。

















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