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プラネタリウム《乙女座》

プラネタリウム《乙女座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可

皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。

今回は8月24日~9月22日の乙女座(おとめざ)についてお話しさせていただきます。
乙女座は残暑が厳しい季節の誕生星座ですが、実際に乙女座が観測されるのは4月~6月の春になります。
手には麦の穂を持っている乙女の姿を表しているのが乙女座と考えられております。
乙女座は春の大三角であるスピカを含み星座の中で2番目に大きい星座ですがスピカ以外は暗い星のため
乙女座の全体を見るのはとても難しいと言われてております。

それでは、乙女座のギリシャ神話についてお話させていただこうと思います。
乙女座のギリシャ神話には二人の女性が関わってきます。
一人目は豊穣(ほうじょう)の女神デメテル、二人目はデメテルの娘ペルセポネになります。
ある日ペルセポネが花を摘みに行ったところ突然ゼウスの兄である冥界(めいかい)の神ハデスに誘拐されてしまいました。
それを知ったデメテルは悲しみにくれ神殿に閉じこもってしまいました。
デメテルが閉じこもると草木は枯れ大地は寒々とした姿になってしまいました。
そこでゼウスはハデスにペルセポネを返すように説得し連れ戻す事ができたのですが
ペルセポネは冥界で柘榴(ざくろ)の実を食べてしまっていた為永遠に冥界で過ごさなければならないという掟がありました。
そこで神々たちは相談しペルセポネは一年のうち四か月は冥界で過ごす事となりました。
四か月間娘に会えないデメテルはその期間は神殿に閉じこもる様になりました。
豊穣の神がいないこの期間は作物が育たない冬になったと言われております。
乙女座はデメテルが娘を思っている姿という説とペルセポネが星座になっているという二つの説があります。

さて、乙女座についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
娘に会えない期間閉じこもるので冬が来るというギリシャ神話でしたが。
スもし夜空で乙女座を見つけましたら思い出していただければと思います。
それでは、次回は天秤座についてお話させていただこうと思います。

終わり

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