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プラネタリウム《山羊座》

プラネタリウム《山羊座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可

皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。

今回は12月22日~1月19日の山羊座(やぎざ)についてお話しさせていただきます。
山羊座は新たな年を願い、祝う頃に生まれた方の誕生星座になりますが、実際に夜空で山羊座を観ることができるのは8月~10月の夏から秋にかけてになります。
山羊座も射手座と同じ様に上半身と下半身が違う動物の星座になります。
その姿は上半身が山羊、下半身が魚となります。
山羊座は明るい星が無く、最も明るいのは三等星という事もあり観測することが難しい星座になります。
また、秋の星座の先駆けとして秋の初め頃に昇り南に見えるため観測できる時間もあまり長くありません。

それでは、山羊座のギリシャ神話についてお話させていただこうと思います。
ある日、神々はナイル川の畔(ほとり)で宴会を行っていました。
太陽と音楽の神アポロンや音楽の女神ミューズ達が参加する、とても賑やかな宴会でした。
そんな宴会の途中で、大地の神ガイアが送り込んだ怪物テュフォンが現れました。
テュフォンは蛇と竜を合わせたような姿をしており頭は100個、口からは火を噴いたと伝えられています。
宴会を楽しんでいた神々は驚き多くの動物に姿を変え逃げていきました。
中でも一番驚き慌てたのは牧草地を司るパーンでした。
パーンは山羊の姿になり逃げましたがナイル川まで来たら、より早く逃げれる魚に変身して川を渡ろうとしました。
ですが慌てたパーンは完全に魚の姿に変わることができず下半身は魚、上半身は山羊のままで川に入ってしまいました。
神々はこの姿があまりにも面白かったために、その姿を記念として星座にしたと云われております。
ちなみにこの宴会には、魚座のモデルとなった愛の女神アフロディーテとその息子エロスも居たと云われておりますが、それは魚座のギリシャ神話でお話しさせていただこうと思います。

さて、山羊座のギリシャ神話についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
ちょっとあわてんぼうな神様のお話でしたがもし夜空で山羊座を見つけましたら思い出し笑っていただければと思います。
それでは、次回は水瓶座についてお話させていただこうと思います。

終わり

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