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プラネタリウム《牡牛座》

プラネタリウム《牡牛座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可

皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。

今回は4月20日~5月20日の牡牛座(おうしざ)についてお話します。
牡牛座は4月、5月の誕生星座になっておりますが実際は12月末~2月の冬に見られる星座となっています。
狩人(かりゅうど)であるオリオンに襲い掛かる大きな角をもった牡牛の上半身を現したのが牡牛座と考えられています。
牡牛座を見つける目印になっているのがあの有名なオリオン座になります。
オリオン座の三ツ星の並びに沿って右上に目を向けると周りの星々よりもひときわ明るい星があると思いますがそれが牡牛座の右目にあたります。
そして牡牛座はヒアデス星団とプレアデス星団の二つの星団を含んだ星座になります。

それでは牡牛座のギリシャ神話についてお話していこうと思います。
ギリシャ神話では、王女に一目惚れしてしまった全知全能の神のゼウスが変身したと言われています。
王女は水辺で遊んでいると近くに父が大切にしている牛がおり、その中にいたとても美しい牡牛が目に留まりました。
まさかその牡牛が姿を変えたゼウスとは知らず警戒心を抱く(いだく)事無く近づいて来た王女を背中に乗せ猛スピードで海の中へ駈け込んで連れ去ってしまいました。
自分の住んでいた地から大分離れてしまった王女は大変悲しみました。
ゼウスは悲しんでいる王女を慰め、王女の美しさを称える(たたえる)とともに胸の内を語りました。
そして二人は海を渡ってたどり着いた土地で幸せに過ごしたそうです。
ちなみにゼウスはその土地を王女の名前からとりエウロパと呼びました。
これがのちのヨーロッパになったと伝えられています。

さて、牡牛座についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
一目惚れしたゼウスの悪戯(いたずら)として語られている牡牛座のギリシャ神話でしたが、もし夜空で牡牛座を見つけましたら思い出していただければと思います。
それでは、次回は双子座についてお話させていただこうと思います。

終わり

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