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プラネタリウム《天秤座》

プラネタリウム《天秤座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可

皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。

今回は9月22日~10月23日の天秤座(てんびんざ)についてお話しさせていただきます。
○○の秋(○○は好きな言葉を入れてください)といわれる頃に生まれた方の誕生星座の天秤座ですが実際には5月~7月の春から夏にかけて観られる星座になります。
正義と天文の女神アストロイアの持っている秤を表したのが天秤座と考えられています。
ギリシア時代では蠍(さそり)座の一部とされており、ローマ時代には独立した星座になったと云われております。
天秤座は暗い星から構成されている星座になります。
乙女座の一等星と蠍座の一等星を結んだ中間の蠍座側にある三つの星は天秤座の天秤の腕と片方の皿を表しておりもう片方の皿は星が暗くほぼ観ることができません。
また2000年以上前は、秋分の日に太陽がある秋分点に天秤座があったことから昼と夜の長さが同じ、平等と考えこの名前が付けられたともいわれております。

それでは、天秤座のギリシャ神話についてお話させていただこうと思います。
正義と天文の女神アストロイアは天秤を持っている事は有名なお話ですが。
この天秤は死者の善悪を量り、悪に傾いたら冥界に送る役目をしていたと云われております。
人間と神々が一緒に暮らしていた平和な時代、天秤は善にばかりに傾いていました。
しかし、パンドラの箱が開かれ厄災(やくさい)が世界に飛び散ってしまい人間は争うようになりました。
他の神々は、そんな人間をみて愛想をつかし天界に帰ってしまいましたがアストロイアは地上に残り善悪を量っていました。
悪の方に傾く天秤を毎日見ていたアストロイアは悲しみに暮れていきました。
人間の争いはとうとう武器を持ち始め戦争になってしまいました。
これを見たアストロイアもとうとう人間を見限り天界に帰ってしまったそうです。
そしてアストロイアの天秤は天に昇り天秤座になったと云われております。

さて、天秤座についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
善悪を量った女神と天秤についてのギリシャ神話でしたがもし夜空で天秤座を見つけましたら思い出していただければと思います。
また弁護士バッチに天秤が彫られている理由もこのギリシャ神話に関係していると考えられています。
それでは、次回は蠍座についてお話させていただこうと思います。

終わり

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