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プラネタリウム 《牡羊座》

プラネタリウム《牡羊座》
作】陽詩蒼空
性別不問 語尾変更可

皆さんは自分の生まれた時の星座を知っていますか?
星占いなどでおなじみの12個の星座。
俗にいう黄道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)の事をさします。
自分の星座はどのような姿をしていて、どんな物語があるのか気になりませんか?
ここでは星座にまつわるギリシャ神話などをご紹介できればと思っております。

今回は3月21日~4月19日の牡羊座(おひつじざ)についてお話します。
牡羊座は黄道十二宮の初めの星座のため春に見られると考える方が多いと思いますが、
実際は9月~11月の秋に見られる星座となっています。
夜の平原にたたずむ羊の姿を表したのが牡羊座と伝えられています。
牡羊座は4つの星が「へ」の字に並んだ星座ですが、暗い星が多く夜空の中ではあまり目立つ星座ではありません。

それでは牡羊座のギリシャ神話についてお話していこうと思います。
ギリシャ神話では、継母(ままはは)に殺されそうになった王子と王女を助けるために全知全能の神ゼウスがつかわした金色に光る空飛ぶ羊と言われています。
羊は2人を背中に乗せ大空へと舞い上がり飛んでいきました。
ですが、しばらく飛んでいるうちに王女は地上へと落ちてしまいます。
羊は驚き、悲しむ王子を慰めながら目指す地へとたどり着きました。
王子はそこで幸せに暮らし2人を運んだ羊は神への生贄(いけにえ)として捧げられ神の元へ帰った云われています。
そして羊の毛皮は眠る事のない竜に守らせたそうです。
ちなみに毛皮を守った竜はりゅう座のモデルになった様ですが、そのお話はまたの機会にお話しますね。
また、王女が落ちてしまった所はダルダネルス海峡といわれており、かつてはこの海峡を亡くなってしまった王女の名前を使い「ヘレの海」という意味のヘレスポントス海峡と呼ばれていました。

さて、牡羊座についてお話してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
とても寂しいお話でもある牡羊座のギリシャ神話でしたが、もし夜空で牡羊座を見つけましたら思い出していただければと思います。
それでは、次回は牡牛座についてお話させていただこうと思います。

終わり

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