見出し画像

人を騙すようなビジネスはしたくない

SNSで見かけた、1回45万円の産み分けビジネス。
このビジネスを見かけたときの最初の私の感想は「ありえない…」でした。

なぜこのビジネスがあり得ないのかは、HPのコラムのほうで書いていきたいと思いますが、このビジネスを見かけたとき、正直どのような思いでこの商品をリリースしようとしているだろう?と疑問がわいてきました。

これによって本当に困っている人が救われると考えたのであれば、知識の問題でしょうし、単純にここにビジネスチャンスがあるから参入したのであれば、それは生殖分野への冒涜でしかないのではないかと思うのです。


社会貢献につながる事業を展開したい

6年前、個人で事業をしていこうと考えたときに、一番に頭の中に浮かんだのが「社会貢献につながる事を事業にしたい」という思いでした。

私の前職の会社理念は「不の解消」でした。
私はこの会社理念が好きでした。
決して器用とは言えない会社でしたが、それでも社会に愚直にあろうとする姿は嫌いではありませんでした。

自分で起業すると決めたとき、私の感じている「不」を解消できるビジネスを立ち上げようと決めたのです。

そして、その思いは今も消えることなく続いています。


人を欺いてまで個人事業を続けたくない

でも、私が最初身を置いた起業女子の世界は不思議な世界でした。

根拠のないことに対しても「言い切れ」と言われ続けたのです。
「言い切る」ことで、あなたを信用し、あなたの商品を買ってくれるファンが増えると…

しかし、私が扱っている分野は言い切ることが出来ない分野です。
健康も、妊娠も絶対はないのです。

でも、周りを見渡せば…
健康や妊活の分野で「〇〇すれば病気にならない」「〇〇で妊娠できる」「〇〇を食べれば健康になる」と言い切っている人がたくさんいました。

なかには「〇〇で子宮内膜症が治る」「〇〇で子宮筋腫が消えた」など…疾患名を出して言い切る人までいる世界です。

医師免許を持たない人が診断ごっこをし、民間療法で治療ごっこする…
それが個人事業主の健康分野を扱っている人の世界だったのです。

そもそもこの分野で言い切ったり、診断もどきや治療ごっこをするのはやってはいけないことでは…と声に出したところで
「バカ正直では成功できない 賢くならないと…」と言われるだけでした。

そして悲しいかな、そのようなビジネスをしている人のほうが見た目は成功しているように見えました。
でも、私は人を欺いてまで、法に触れるようなことをしてまで個人事業を続けたいとは思いませんでした。

こちらにも書きましたが、そのようなビジネス手法は長くは続かないだろうとも思っています。

そして、他人を欺かないと続けられない事業であれば、やめてしまうこともずっと考えていました。


お客様に誠実でありたい

私の仕事は言い切ることもありませんし、ご相談者さんを100%妊娠に導いてあげることもできません。

妊娠率80%の〇〇メソッドなんて謳えませんし、妊娠しやすい身体づくりなんて言葉もつかえません。

おひとり、おひとりの話を聞き、必要な情報を提供したり、今後の治療の進め方を一緒に考えたり、生活習慣や食習慣などから見直せる箇所はないか一緒に考えたりする、ごくごく当たり前のことを提供しています。

飛び道具を探している人にとってはなんの面白みもないサービスです。

しかし、残念ながら妊活にも健康にも飛び道具はありません。
でも、妊活のビジネスや健康ビジネスを展開している人は必死に飛び道具を探し、根拠のない飛び道具を振り回そうとします。

そして、飛び道具を探している人はそれらに飛びつきます。
半年、1年たってようやく…飛びついたそれらには何の意味もなかったことに気づくのかもしれません。
もしかしたら、5年、10年たって 数万、数十万費やしてから気づくのかもしれません。

飛び道具系のサービス提供している人にとってはそんなことどうでもいいのかもしれません。
健康系や妊活系でのビジネス展開に潮時を感じればさっさと違う分野に鞍替えしている人もいるでしょう。

そういう人は世の中で何がこれから売れるのか、どのようにビジネス参入していけばいいのか?そのようなセンスはあるのかもしれません。

でも、お客様に誠実であるかと聞かれればそうでない人がほとんどなのだと思います。

ビジネスにおいて不器用でもバカ正直でもいい
でもお客様には誠実でありたいなと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?