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【超ショートショート】(307)~愛してると愛されてる~ASKA『こんなふうに』

「愛してる」という言葉は
たぶんよく耳にしやすく
話しやすいフレーズ
 
でもお互い
「愛してる」「愛してる」
とばかり伝えあっても、
なんだか交わってないような気も
しないでもない
 
「愛」って
「~してる」モノをだけなのだろうか? 
 
「与えられた愛」は
一体どこへ向かえばいいのだろうか?
 
「受け取られることのない愛」が
この世の中を浮遊して街にあふれていたら
私たち生きている人間は
その迷子の愛に憑依され
また誰かに「愛してる」と
何かの答えを求めて
囁きあうのだろうか? 
 
「愛が交わる時って
それはどんな時だと思う?」
 
プラスマイナス
陰と陽
太陽と月
男と女
そんな凸凹したもの同士が存在するから
様々な奇跡がある 
 
「愛してる」の行方は
きっと こうだ

バスケットボールのように
「愛してる」ボールは
愛のポイントを稼ぐために
小さなゴールへと
何度となく投げ込まれる
その投げ込まれたゴールに
そのボールが吸い込まれると
「シュッ」と音をさせて
愛の通過を「愛してる」側は
聞き喜びに狂う。
ゴールはただ
一つの快楽のように
何度となく通過する愛してるボールに
静かに「シュッ」と音を立てて
喜びの絶頂を意思表示してみせる。

「愛してる」側は勇ましく逞しく
「愛されてる」側は
時間とともに溶けていくアイスクリームのように
じんわりと愛の喜びを身体に染み込ませていく。

「愛してる」って言われたら
「愛されてる」って返せれば
その瞬間その愛は一つになる。
愛の凸と凹
どちらの役割もこの世には必要だ!

“いつか”が
“いつも”にいつかなり
「ささやかに一つになりたいね」
そんな愛の交流は
夢のまた夢
そのまた夢の夢の現実でもあるかな?
 
(制作日 2023.9.28(木))

今日のお話は散文詩ですね。

最近読んだお話で、
「男性は愛を与える、
好きな人には尽くしたいもの。
女性は愛されたいもの。」

女性は愛の受け取り役と言えます。
でも世の中、
「はい!今愛を受け取りましたよ!」
なんてお返事する人も見たことがない。

そんなお話から、
今日の詩になりました。
うまく解説できてませんが、
「愛してる」に
「アッ!今、愛されてる」と
ふさげて返してみるのも、
何か楽しい気がします。

せっかく
「愛してる」と告白してくれてるのに、
「私も愛してる」って被せるのも
面白みがないような。

新しい愛の告白や言葉の交流方法があると
また楽しいその2人だけの想い出が
増えそうですね。


いつものように、
選曲をつけるつもりで、
今考えると・・・
9月27日(水)は
ASKAさんの新しいライブBlu-rayの発売日でした。

Blu-ray『ASKA Premium Concert Tour ~Wonderful World 2023~』


そのBlu-rayに収録されている曲から、
『こんなふうに』
作詞作曲 ASKA 
歌詞は

~~~~~
(1番サビ)
昔は色んな言葉で 愛のサイズを測り合ったけど
こんなふうに何げない 朝がいい 今がいい 
~~~~~ 

ASKAシングル『ONE』(1997.4.28発売)より


(ニックネーム)
ねね&杏寿




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