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【超ショートショート】(146)~足跡を追いかけて~☆ASKA『今でも』☆

今でも 思うことがあるんですよ。

もし あのとき あんなこと想わなければ

もし あのとき あんなことしなければ

もし あのとき あんな姿を見なければ

私が ここには こうしていなかったはずと。

でも、ここに居てしまっている。

さすがに 後悔はないけれど

自分に自分で質問することがある。

どうして そんなに一生懸命になれるのか?

ただ 想いがあるだけじゃあ

到底 続けられないこと。

まるで 歴史上の人物と化している

そんな人に

歴史の距離を越えて

想いが届くわけでもないのに・・・。

その人が歩いた歴史の道を

時 遅れて なぞるように歩いてみる。

そんなことをして 何になるのか?

そんな心の問いも答えず

ただ 同じ景色だろう

さまざま風景を 知りたかった。

今の 私は あの頃の その人と 同じ頃。

少しは大人になって

近づけただろうか?

それとも

一生をかけても追い付けないものなのだろうか?

今でも どこがゴールかもわからないまま

見えないゴールに向かって 歩いてる。

いや、歩いてしまうのだ。

ただ 一生懸命に。

やめたい・・・

そんなあきらめのささやきが聞こえても

結局 気持ちのほうが勝(まさ)る。

ただ 一生懸命にすることが

私にできる 唯一の愛なんだろう。

それがあるから

今日の私が生きていられる。

これが

歴史の人からもらえる 唯一の幸せか?

そう思って

また 「今でも」とつぶやきながら

あすも あさっても しあさっても

不器用な一生懸命で

歩いていくのだろう。 


(制作日 2021.10.27(水))
※この物語はフィクションです。

今日は、
静かな曲にしようと選曲したのが、
ASKAさんの『今でも』。
歌詞は失恋した女性のお話です。

今日のお話は、
散文詩のようにして、
好きな人に想いが届かないけど、
何かを毎日一生懸命に頑張っている人を
書いてみました。

一生懸命という言葉は、
今年話題の人、
メジャーリーガーの大谷翔平さんが、
お父さんから教えてもらった言葉。
今もその言葉を大切に選手を続けて、
今年の活躍になっている。

人の想いがどんなふうに叶っていくのかは
神様しか知らないことだと思います。
でも、そうであっても、
結果叶わないときでも、
何かを一生懸命することで、
人は今日の日を生きれているんじゃないか。
生かされているんじゃないかと。

このまま話を続けると、
散文詩の続きになりそうなので、
ここで終えます(笑)。

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

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参考にした曲
ASKA
『今でも』
作詞作曲 飛鳥涼
編曲 近藤敬三
☆収録アルバム
ASKA
『SCENE』
(1990.7.21発売)

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