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100年の愚行

『百年の孤独』(1967年)と言うガルシア・マルケスの世界的大ベストセラーが文庫本になり最近また売れていると聞いた。

何気に語呂合わせではないのだが22年前に発行された『百年の愚行』と言うバカでかい本を借りて来て読んでいて今更ながら「だよなぁ〜感」を味わっています。

この本は要するに人間が行って来たこの百年の愚行の写真と各界の著名人が寄稿した文章を載せている本である。

世に権利を声高に振りかざしてもの言う人達をメディア等でよく見かけたが、どこか胡散臭い感じが拭えなかったわけが少しわかった。

彼らは「権利」だけを主張しそれに相対すべき「義務」をほとんど語っていないのだ。

そう言えば中学校の社会科の時間に「権利には同時に義務が発生する」と学んだ記憶がぼんやりとある。

今、人権だけが無秩序に拡大して行きそれに伴う義務の拡大は全くなされていないように感じる

人間同士の小競り合いなら目先の金と名誉欲しさの罵り合い程度だが、これがこと対自然となると人類の存続に関わる。

人間は地球に住む他の動植物や自然環境に対して権利だけを行使しそれに見合う義務を果たして来なかった。

あくまで権利と義務は対等であり相拮抗すべきものであるはず。

そしてあまりの片務契約でバランスが著しく崩れた。

産業革命以来、人間が地球に行った蛮行の質量に対する果たされた義務の量は全く少ない。

それゆえに環境が急激に変化し、あらゆる生き物が生命の危機に瀕している。

気がついた少数の人々が声高に叫んでも力のある者ほど目先の利益に目が眩んで遠くが見えない。

いや、見えない素振り。

私たちは百年の愚行(権利の行使)に対してこれから百年は同量の義務を果たさなければ生きる場を失うのだろう。

でっ、廃墟と化した地球を捨てて月や火星に逃げるらしい

しかも、「人類の夢」と冠して

また、同じ事を繰り返すのだろうか

既に成層圏は無秩序にゴミだらけらしい。。。

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