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[シェア書店 TAKIBIにある本] 「カモメのジョナサン」と大谷サン

朝のニュースに颯爽と現れた大谷選手。BOSSのグレースーツがはち切れんばかりの体躯に「あ、美しい…」とオジサンはまた不意打たれました。
WBC戦でヘルメットを飛ばして駆ける姿に、2塁ベース上で仲間を鼓舞する姿に、大勢の日本人同様、心ふるわせた時もそうだった。
その時以来かな、僕が大谷サンに「カモメのジョナサン」(1970年)の主人公の姿を重ねはじめたのは。精神世界を描いたリチャード・バックの小説。ヒッピーカルチャーともあいまって、寓話的なカモメのお話は、当時の大ベストセラーに。
世俗から断絶したクセっケのあるジョナサンの言葉遣いこそないけれど、「上手くなりたいとずっと考えてきた」と言い続ける大谷サンの表情をみるたび、孤独や非難を恐れず、ただただ光の差す美を追い求めるふたり(一人と一羽か)の姿が重なっていきました。

「ぼくは自分が空でやれる事はなにか、やれない事はなにかってことを知りたいだけなんだ」

「天国とは、場所ではない。時間でもない。
 天国とはすなわち、完全なる境地のことなのだから」

               ジョナサン・リヴィングストン


「ピッチングにしてもバッティングにしても、自分の形をどれだけ高いレベルでできるのかなっていうところに楽しみがある」

「ファンの声援は一番のドーピングじゃないかなと思ってる」         

                        大谷翔平



一流のアスリートってみんな、大なり小なりそういうマインドなのだろううか?また誰しも、心の中に、自由な世界を求めるジョナサンが棲んでいるんでしょうかね? 完全版といわれる「第4章」では神格化されたジョナサンがいなくなった後をめぐり、カモメ世界でひと悶着ありました。

ともあれ ” Flying in peace”=翔平 とも読める、グレイテストヒーローと同時代を生きていることに感謝したい。彼が変に神格化する前に「明るい笑顔で愛される」孤高のジョナサン・大谷サンの飛翔を観てみたいなぁ。

シェア書店「Books & Coffee 谷中 TAKIBI」
@「Bucher ヒノマル」で販売中(100円)です。

















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