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人と関わること🟰X

馴染めないと感じる日々や居場所の中に別の居場所空間を創っていた自分に終わりを告げ、心地の良い自分だけのカプセル空間に閉じこもった最初の日はいつだっただろうか。

己に偽りながら周りに合わせて群れたりする人たちも視界から消えてこのカプセルの中から悠々自適に過ごせていた。

しかし、最近このカプセルに寿命が来ていると感じるようになった。このカプセルには耐用年数があるのかと確認するがどうやら違うらしい。壊れていないかすまなくチェックする。いやどこも壊れていない。けれども、なんかおかしいという直感をすごく感じる。そんなモヤモヤを感じながら日々を過ごしていた。

ある日、いつものようにPCでGoogle Chromeを使ってお気に入りに入ってるサイトを開こうとすると、お気に入りタブがなくなっていた。「あれ、おかしいな、どのGoogleアカウント使ってもお気に入りは開けるようにしてるのにな」と焦りはじめる。設定を見てもいままで保存していたお気に入りサイトは存在しない。パスワードの保存も消えていた。そう、全て何もかもが消えていた。笑うしかなかった。全部消えていたけど、何が消えたか全て把握はしてない。使われている綺麗な建物から雑草やボロボロで使われていない建物など、色々あった街がワンクリックボタンで全てが壊され更地になってしまった様ようである。その瞬間、ああこれかぁと モヤモヤの正体について妙な納得感を得ることができた。

このカプセルにとっての寿命とは壊れることではなく、むしろ壊れなくなる。言い換えれば、より頑丈なものへと変化していき最終形態に変化しきるということだった。そして、最も重要なことは壊れなくなるではなくて、壊せなくなるということだ。まるで月に到達するロケットのように頑丈で、それはカプセルではなくて自分ようにフィットするスーツのような鎧のようなものへと変化するのだ。それではもう自分はそこに篭ったり、身につけていることにも自覚できなくなる。そのように考えつくとモヤモヤの中身が見えたように感じた。

自分は群れるのが苦手である。女子特有の居心地の悪い空間にいることができなかった。いつのまにか人と関わること=群れることと学習し、そうすることは自分の意思に反しているなと考え、避けていた。年月日が経ち環境も変わっていく中、この公式はずっと自分の中で執着しっぱなしだった。



さぁ、このカプセルの性質を少し変えてみようではないか。偶然を受け入れれるようにして少し穴を開けてみよう。さらに、一部をスライス化して内側から外側のものを掴んでみよう。そして、屋上を作って出入りしよう。全身を出す必要はなく、体の一部でも外の空気を感じられるようにしよう。今すぐにカプセルそのものを壊すことはできない。テレウスの船のパラドックスに触れながら、自分の内なる変化を受け入れよう。

まずは人と会う約束をすることから始めてみようか。断られたっていい。それはいままで過ごしていたツケであるから

このXに入る言葉を生み出すことが、カプセルの鍵となるのだろう。

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