見出し画像

第六回 ヒマラヤなんちゃって句会     「ヒマラヤ天」発表!!

Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の最終日です。

お待ちどうさまでした!

今回は投句募集、選考、感想文募集等、すべて年末という事でバタバタしたことと思います。まさにこれを書いているのもド年末。
イルミネーションがキレイでいいんですけど、寒いのはあんまり好きじゃないですねー。
バイクに乗ってると涙が出てくるんで、冬は泣きながらバイクに乗っているという妖怪のようなおっさんとなっていてしんどいんです。

ますます寒くなっていきますが、皆様風邪にはお気をつけてお過ごしください。


さぁ今回「ヒマラヤ天」に選んだ一句をご紹介します!
今回も「ヒマ天予想」を募りましたが、
みなさんの予想はあっているでしょうか??



父と似て心臓のあり冬の月 探花

                                 「心臓」ってたいてい似たようなもんだろう・・・。

そんなふうにぼんやり考えていたのですが、「心臓」というものは大事な器官ですから、色んな比喩が考えられます。
大事なものそのものを「心臓部」と呼びますし、命の象徴でもあります。
『命につく名前を心と呼ぶ』なんていいますしね。
祈るのも願うのも神に助けを乞う時は「心臓」のそば、胸元で手を組む、または手を合わせます。そして気持ちや心。「心臓」は多分なにも考えていないでしょうけれど、心はどこだと問われるとなんとなく「心臓」、胸元を思ってしまいます。
季語「冬の月」の冴え冴えとした夜、「父」と句の主人公は良くも悪くもどこか似ているところに何となく気が付いたという句と読みました。
親子というものはなんでこんなところが似てしまうんだろうという些細な  クセ、考え方が良くも悪くも似てるといくつになっても新しく気が付くもので、力なく笑ってしまいます。間違いなく親子であるなと。
それにつけても「心臓」という、やや重々しく感じなくもない措辞や、  季語「冬の月」が気にかかります。
少し意味深長に冷たく輝く「冬の月」。
「父と似て」いる「心臓」に気付いた主人公は、「冬の月」を見上げつつ、命のバトンを受け取っているという自覚をしたのではないでしょうか。  祖父から父、父から自分、自分から子へと繋ぐ命という名の「心臓」。  大いなる時の流れの物語を「冬の月」の元で良くも悪くもなにか覚悟めいた決意をしたかもしれません。
受け継がれた「心臓」。受け継ぐ「心臓」。
いろんな事情があって次に受け継げない「心臓」を少し寂しく思って見上げる「冬の月」かもしれません。
いろいろあるさとそこで輝いてる「冬の月」なのかもしれません。
なにもあげるものがないと嘆く「父」は、何よりも大事な「心臓」を立派に次に受け継いでいるからそれでいいんだと輝く「冬の月」かもしれません。
誰にでもある「心臓」、心、命を受け継ぐ親子。枝分かれしてゆく「心臓」。そっと優しく、すこし厳しく眩しい「冬の月」。

ひょっとしたらこの句は、人間賛歌の一句なのかもしれない。
と思いました。そういうことにしておきましょう。
正直想いは上手く書けた自信はありませんが、一言圧倒されました。



そんなわけで2022年一発目、第六回ヒマラヤなんちゃって句会
「ヒマラヤ天」は、探花さんです!!ほしくず王様!!
ありがとうございます!!

ところで探花さん、ほしくず研究所いつも参加させてもらってありがとうございます!!
ボクもいい俳句詠むので、いつかぜひ付句お願いします!(図々しい)


選句 本文 編集 兼題イラスト/ヒマラヤで平謝り Twitter@himahira19                  「天」画像協力/ゆきまち                    SpecialThanks/髙田祥聖 カニくん 


「ヒマなんアワード2021」

第六回 ヒマラヤなんちゃって句会 
「ヒマラヤ苺」等々発表!!
「ヒマラヤ龍」発表!!
「ヒマラヤ地」発表!!
「ヒマラヤ天」発表!!

句集
前編「ひよことにわとり」
後編「にわとりとひよこ」

感想文の感想、ご意見、ご要望、ご指摘いつでもDMで!!

ヒマラヤなんちゃって句会 アーカイブ
PR  『俳句ポスト並盛連盟』(俳並連)発足してます!!! 

お試しで作ってみた項目ですので、本当にサポートしていただかなくてもいいのですが、万が一なんとなくそんな気分でしたら・・・!