見出し画像

財務分析の基礎:デュポンモデル&キャッシュフローの見方を学ぶ。(財務3表図解分析法)

「財務3表図解分析法」を読みました。

財務諸表の情報を読みとって分析できるようになりたいと思って読みました。入門書といえど、理解するのに時間がかかったり、難しい部分は飛ばしたりして読み進めました。

今回のブログでは次の3つのステップで読書を通して学んだことを振り返っていこうと思います。

1.この本から学んだこと
   ①デュポンモデル
   ②キャッシュフローの見方
2.学んだことの活かし方
3.次のステップへ進む行動目標
   ①IR資料を読む
   ②実例付きの本を読む

1.この本から学んだこと

①デュポンモデル(p26-p29参照)
まずはPLとBSから収益性を判断する方法についてまとめた。収益性を分析する方法の一つがデュポンモデルだ。デュポンモデルとはROE(Return on Equity)という収益性の指標を使った分析モデルである。ROEは自己資本に対する当期純利益の割合。つまり、株主が出資した資本金が1年間にどれくらいの当期純利益を生んでいるかを測る指標である。

ROE=当期純利益÷自己資本

デュポンモデルではROEを「財務レバレッジ・総資本回転率・当期純利益率」の3つの指標に分けて分析する。

ⅰ. 財務レバレッジ=総資本÷自己資本
自己資本に対してどのくらい他人資本を使っているかを表す指標。

ⅱ. 総資本回転率=売上高÷総資本
総資本をいかに効率よく売上高にしているかを表す指標。

ⅲ. 当期純利益率=当期純利益÷売上高
売上高をいかに効率よく利益に変えられるかを表す指標。

これら3つを掛け合わせると、ROE(=当期純利益÷総資本)になる。これらの指標を見ることで、企業の収益性、効率性を判断することができる。

②キャッシュフローの見方(p29-p34参照)
次にCSから会社の状況や方向性を分析する方法をまとめた。CSは一年間の現金の出入りを示す表である。営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、の3つの項目に分かれている。それぞれが+なのか-なのかを見れば、ざっくりと分析ができる。

ⅰ. 営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローが+の場合は営業活動で現金を生み出せている。-の場合は営業活動では現金を生み出せていない。

ⅱ. 投資キャッシュフロー
投資キャッシュフローは-の場合に投資を行っている。+の場合は過去に投資した資産を売却して現金を確保している状態だ。

ⅲ. 財務キャッシュフロー
財務キャッシュフローが+の場合は借入で現金を手に入れいている状態。-の場合は借金の返済を行っている状態だ。

これらの+-の組み合わせで会社の状況や方針を判断する事ができる。

2.学んだことの活かし方

BSとPLから収益性や効率性を見る手法、CSから会社の状況や方針を判断する方法を学んだ。本を読む前に比べて、それぞれの財務諸表の役割や見るべきポイントがわかった。

ただ、まだ自力での分析は難しいと感じている。今回、基礎や大枠を把握したので、それを活かして財務分析関連の本や動画、レポートを読むことで、自分で財務分析ができる状態へ近づきたいと思う。

3.次のステップへ進む行動目標

①IR資料を読む
今後、仕事で関わる企業や興味関心を持った企業について調べる際には、IR資料を読む習慣を付けようと思う。IR資料を分析して、数字の変化原因を考えたり、自分なりの意見を持ったりする習慣を付けようと思う。

②事例付きの本を読む
財務分析の実例をもう少し見ることでセンス・感覚を磨きたい。見るべき数値はどれか、その変化からどういったことが考えられるかがわかるようになりたい。