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身近な問題に目を向けよう。賛成する人がほとんどいない重要な真実を見つけて追い続けよう。そして、成功するまで挑戦と失敗を繰り返そう。(パッドマン)

映画「パッドマン」を観ました。生理用ナプキンの開発に取り組んだ主人公が成功した3つのポイントをまとめてみた。

1.あらすじ
2.パッドマン成功の3つのポイント
3.充分な教育を受けてきたあなたに何ができるでしょう?
4.コロナウイルスの感染拡大、真っ只中の今

1.あらすじ

生理用ナプキンの普及率が低く、感染症などの病気のリスクが高い状態にあるインドで、妻が生理の際に不潔なボロきれを使って処理していると知った事をきっかけに安価で清潔なナプキンの開発を始めた男の実話をもとにした物語。

男性が生理について触れる事はタブー視されるインドにて、開発も販売も周囲に受け入れられない事ばかり。「恥をかくくらいなら死んだ方がまし」という程、タブーに触れるハードルの高い社会だ。そんな中、男性である主人公が女性のタブーに携わるナプキンを開発する。周囲の人からは頭が狂ったと言われ、村を追い出され、家族とも離れ離れになる。

ナプキンの開発も一筋縄ではいかず、挑戦と失敗の連続だった。

しかし、ナプキンを作るという意思を貫き、粘り強く失敗を重ねた結果、ついに安価なナプキンを製造できる機会を開発することに成功した。

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2.パッドマン成功の3つのポイント

安価なナプキンの開発に成功した主人公の姿勢を振り返ってみると、成功の3つのポイントが見えてきた。

■ パッドマン成功の3つのポイント
①身近な問題に目を向ける事
②賛成する人がほとんどいない重要な真実を追い続ける事
③挑戦と失敗を繰り返す事

①身近な問題に目を向ける事
インドでは、女性に生理がある事を知らない男性すらいると映画で言及された。そんな中で主人公は、妻が生理の際に清潔なナプキンを使えていないという問題に気が付き、なんとかして現状を良くしようとする。発明の始まりは問題の発見だと気が付いた。

②賛成する人がほとんどいない重要な真実を追い続ける事
男性が生理に触れる事はタブー視されているインドで、「自分の大切な女性を守れなければ男じゃない」と、生理用ナプキンの開発にいそしむ主人公。著書「ZERO to ONE」でおなじみのピーターティールの言葉を借りると、当時のインドで生理用ナプキンの大切さは、”賛成する人がほとんどいない重要な真実”といえると思う。誰も応援しないし、理解されない中でも、重要な真実を追い続ける主人公の姿勢が成功に繋がったに違いない。

③挑戦と失敗を繰り返す事
映画中のスピーチで主人公も話すが、失敗失敗失敗の繰り返しを経て、ようやくナプキン作りに成功した。ただの布のパッドから始まるが、それでは薄すぎて役に立たないのでパッドを分厚くする。まだまだ使い物にならないため研究を重ねると、セルロースという素材を使うべきだと気が付く。。。まさに試行錯誤の繰り返しだ。挑戦して失敗して学びを重ねたからこそ、最後に成功したのだろう。

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3.充分な教育を受けてきたあなたに何ができるでしょう?

映画のモデルとなった主人公のTed talkがあったので、観てみた。

スピーチの内容は映画とほぼ同じだったが、最後のこの言葉が印象的だった。

「世の中には3種類の人がいる。教育を受けていない人、少しだけ教育を受けた人、教育を受け過ぎた人。少しだけ教育を受けた私がこんな発明をできたのだから、教育を受け過ぎた皆さんは何ができるでしょう?」

大学へ進学する割合はインドでは大体4人に1人。日本では大体2人に1人だ。主人公よりも質の高い教育をたっぷり受けてきたはずの私たちに出来ることはたくさんあるはずだ。

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4.コロナウイルスの感染拡大、真っ只中の今

今、コロナウイルスの感染拡大を目の当たりにして、社会の問題が次々と浮き彫りになっている。

貧困世帯の増加、少子高齢化、パニックと買い占め、フリーランスや非正規雇用の労働環境の不安定さ、ひとり親世帯の収入不安、孤立や不安に起因する自殺、いつまでも続く満員電車、都市部への人口集中。。。

「身近な問題に目を向けよう。賛成する人がほとんどいない重要な真実を見つけて追い続けよう。そして、成功するまで挑戦と失敗を繰り返そう。」映画を観て、そう心に決めた。