チェンソーマン考察 「デンジ=メシア説」

はじめに

ジャンプ9/14号のチェンソーマン84話「地獄のヒーロー」のネタバレバリバリなのでまだ読んでない人はすぐに読め

チェンソーマンによって存在が消えたもの

画像1

画像2

「比尾山大噴火」「アーノロン症候群」「租唖」「人なら誰もが持っていた第六感」「子供の精神を壊すとある星の光」「死の他にあった4つの結末」とかググってもでてこないの、”この世界でもこれらはチェンソーマンに食われた”って思うと怖くないですか?

また、「核の悪魔」ではなく「核兵器の悪魔」なのがキモだと思った。「核兵器の悪魔」は、作中で現世に受肉した最強の悪魔「銃の悪魔」よりもおそらく弱い。なぜなら、核兵器は歴史上で2回、1つの国の国民にしか使われてないからだ。まあそれでも、冷戦時代には世界を滅ぼすという概念だったから相当強かったとは思うが。

チェルノブイリや3.11の影響で「核の悪魔」はだいぶ恐れられてて「核兵器の悪魔」よりつよそうだけど。それに、「核」が消え去ってしまうと、発電量が現代文明を維持できなくなる。「核の悪魔」ではなく「核兵器の悪魔」が消えてたっていう細かいとこ好き。

マキマが存在を消したいもの

画像3

さらっと、「闇の悪魔」に並ぶ根源の悪魔が「死の悪魔」「戦争の悪魔」「飢餓の悪魔」であることを紹介するのエモくないですか。エモエモ

マキマさんはポチタのファンであること

画像4

画像5

眷属と呼ばれた悪魔達が「神に仕える天使達の名前」であること、「マキマさんもチェンソーマンの信者であること」

ポチタの犬、DOG=GODのアナグラム(反転)だとかも皆いってそうですね。

どう考えてもポチタはですよね。マキマさんは四大天使あたりかな。

そもそもこの世界では天使=悪魔ですよね、暴力の悪魔も神の眷属だったんだから。つまり、チェンソーマン世界において、神と悪魔は敵対する勢力ではない、悪魔と天使は同一の存在。それは支配の悪魔が神を崇拝していることからも明らか。

チェンソーマンという神について

チェンソーマンに食われたものは存在から消滅する。破壊(消滅)と創造は神様の専売特許です。だいたいの神話でそう。

画像6

なぜチェンソーマンに食われると消滅するのか?

「消滅させる」ではなく「神の一部になる」ことで、これほど光栄なことはないとマキマさんは言う。

「神は自分の魂の一部を切り取って世界を創造したのではないか。神こそがこの世界を生み出した創造神にして原材料なのではないか。神に喰われるということは、神の一部に還ることではないか。」

画像7

ここからは完全に妄想

「ポチタ」と呼ばれる「」は、純粋無垢の力だ。「」に何か意志や意図があったら、「」はそれを叶えてしまう。そもそも「」に意志のような低俗なものは存在しない。存在したら世界はこんなに多様性に満ち溢れない。何もないからこそすべてがある。

」は手に入れたものを「チェンソーマン」にしてしまう。「」は力を求めた悪魔と合体し、「チェンソーマン」となって、その悪魔が「倒したかったもの」も「守りたかったもの」も無差別に倒してしまっていた。無垢な力だからだ。

画像8

感情もなく、手当り次第に殺し回る今のチェンソーマンこそが、デンジと出会う前の今までのチェンソーマンだ。デンジがチェンソーマンになっていた時は感情が、自我があった。全く違う。

デンジ=メシア説

デンジも無垢だった。親にも完全に捨てられ、何も持たない存在だった。だからこそデンジと「」は共鳴することができ、「」であるポチタにはじめて感情が芽生えた。デンジは「」と同じ無垢を持つ存在、「神の子=メシア」だ。

「闇の悪魔」や「銃の悪魔」のような「悪魔」と呼ばれる「神を手に入れようとする勢力」は、「」を支配して自分たちの世界を作ろうとしていた。

「支配の悪魔」を筆頭とした「天使と呼ばれる勢力」は「」を信仰していた。「」の一部に還る事こそが救いであり、「」を貶めようとする「悪魔」勢力と戦い、「」を守っていた。”マキマは人間を守っていたわけではないし人間のために戦っていたわけでもない”。

だからマキマの理想は「」を手に入れて「悪魔」勢力、「」に逆らう力を持った奴らを根絶すること。または信仰に殉じて「」に還ることではないか。

チェンソーマン1話考察

チェンソーマン冒頭、銃で撃たれて傷ついたポチタ。あれは「」が地獄(天国でもある。神界でもいい。)で悪魔勢力に追い詰められて、銃の悪魔を倒して現世に逃げてきたのではないか。

だから、銃の悪魔が現世に受肉したのではないか。おそらく「銃の悪魔」も、「比尾山大噴火」「アーノロン症候群」「租唖」「人なら誰もが持っていた第六感」「子供の精神を壊すとある星の光」「死の他にあった4つの結末」の悪魔も、全て悪魔勢力で神を手に入れようとし、食われたのではないか。

チェンソーマンは基本的に殺すだけで食べはしない。チェンソーマンが食べるのは、回復が必要なとき。つまり、「チェンソーマンを追い詰めるほど強かった悪魔」だけだ。それは「神の座を狙い、その力があった悪魔」で、「」の一部に還る。「」とはそういうシステムなのだろう。

そして、世界に新しい恐怖が生まれると、「神」の一部が切り離されて悪魔となって生まれる。このチェンソーマンという世界は、まだ神が支配していて、悪魔が生まれる、「神話の時代」なんだ。

チェンソーマン最終回予想

とするとチェンソーマンのラストは、「メシア」が「天使」や「悪魔」を「現世」から追い出して、「」に別れを告げ、「」の時代が来るのではないかと思う。神話とはそういうものだ

Chainsaw=メシア(mashiach)

w→m(ひっくり返す)
n→h(伸ばす)
chaihsamをアナグラムするとmashiach。

メシア。ヘブライ語で「油を塗られた者」

画像9




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?