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ヨガ的「聞き出し力」とは?ヒアリング力に大切なこと

人とコミュニケーションを取るうえで、聞き手の存在はとても重要になります。話しが苦手な人から、どれだけ伝えようとしていることを引き出せるか、話が得意な人とであれば、どう話を整理できるか。またビジネスにおいては、相手が持っている課題の本質をどれだけ聞き出すことができるか。相手の意図をどれだけ正しく汲み取ることができるか。ヒアリング能力はあらゆるコミュニケーションで必要不可欠な力となります。今回は聞き出す力について話していきたいと思います。

モーハン:広告代理店の営業時代、限られた時間の中で、どれだけクライアントの課題をヒアリングできるか、いかにコミュニケーションを深めて信頼を得ることができるか、この聞き出す力は本当に重要だと日々痛感していました。

ヒマギリ:どれだけ相手の本音を引き出せるか、営業の仕事で、一番大事な能力かもしれないね。

モーハン:表面的な課題であったり、目に見えた問題であれば、誰でも分かることではあるのですが、潜在的、本質的な悩みや根本課題を聞き出すことで、クライアントが望む以上の提案や解決策を提示することができますしね。そうやって信頼も関係性も深まっていくんだと思います。ヨガの学びや取り組みもまったく同じだなと感じています。

ヒマギリ:そうだね。苦しんでいる生徒さんの根本的な課題や問題の本質をどれだけ理解できて、より成長してもらうために何ができるか。同じことだよね。

モーハン:仕事の関係においても、ヨガの関係においても、大切なことであるように、人と人との関係性において、とても重要な力ですね。ヨガで、聞き出す力について取り組んでいけることはあるのでしょうか。

ヒマギリ:相手の本当の気持ちや本音を聞き出す力って、「質問力」「確認力」「要約力」で培われるものだと思う。ただそれ以前に、ヨガではどれだけ相手に興味を持てるか、そのものにいかに興味を持てるかを大事にしてる。目の前の人、目の前のものに、一生懸命になること。聞き出す力って、この思いが前提にあることが大切だと思う。

モーハン:相手に一生懸命になっているかどうか。その想いって相手にも伝わりますし、そこから信頼に繋がっていきますよね。ヨガのアーサナ(ポーズ)でも、このことをたくさん学ばせてもらっています。例えば「ガルーダーサナ」。手と手、足と足をからませて体の自由がきかない状態で、今できる事というのは、目の前にある、与えられている「呼吸」のみ。その呼吸をいかに大切にできるかが問われるポーズ。ヨガのポーズの練習でも、レッスンの中でも、目の前のことや目の前の人に夢中になる大切さを教えてもらっています。

ヒマギリ:さらにヨガで育んでいける力がある。言葉では嘘をつけるし、嘘をつく人もたくさんいるけど、行動と体って嘘をつかない。嘘をつけないんだよね。だからヨガで大事なことって、その行動と体を観察していく力をつけること。その観察する力が本音を聞き出す力に通ずるんだよね。

モーハン:行動と体を観察していく力。この力を養っていくんですね。言葉がなくとも本音を見抜く観察力。ヨガの奥深さがここにありますね。

ヒマギリ:例えば、言葉では愛しているって言わなかったとしても、生活習慣が整っていて、行動として相手に尽くしていれば、本当にその人を愛していることが見えてくるじゃない?

モーハン:確かに、行動は嘘をつかないですね。

ヒマギリ:ちゃんとその人の行動を見て、観察して、頭ではなく、体の動きをしっかり見ていくことで本音を見れるようになっていけると、聞き出す力も強くなっていくよね。

モーハン:観察力に磨きがかかると鬼に金棒かもしれません。まずは相手に一生懸命になること。そして、嘘のないように、自分自身が行動すること、そうして関係性を深めていくことが大切ですね!


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