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未来への責任

あまりにも変化の目まぐるしい、先の見えない時代の只中にいるためか、私たちの持つ時間軸は、随分と短いものになってるような気がします。

過去を振り返っても、精々が「前の大戦」くらい。未来になるともっと短い。自分が消えてなくなった先のことまで思い描いている人がどれだけいることか。そうしたわけですから、果たして現在下す決断が、未来にどういった結果をもたらすのかについて、随分と無責任であるように思えなくもありません。

少なくとも、明治の時代に大業を為した先人たちは、百年先、二百年先のことを考えて事に当たっていたように思ううのです。ですが今、そんな長い未来に関与しようとしている人間が一体どれだけいることでしょう。

少なくとも、たかだか十年か二十年先までの帳尻合わせのために、その遥か先の未来に愁いを残すような真似だけは謹しむべきだと思うのですが、如何でしょうか?