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恐るべきクーラーの給水能力

とうとう今年もクーラーの活躍する季節がやってきました。涼しく快適に過ごすために、極端なことを言えば命を守るために、今やなくてはならないものとなったクーラーですが、実は個人的に、今一つの恩恵にも預かっています。それがクーラーの持つ強力な給水能力です。

うちのベランダには小さな植物の鉢がいくつかと、この季節にはグリーンカーテンとして栽培しているゴーヤの鉢が置かれています。気温が上がってくると、これらへの水やりを欠かすことができません。特に気を遣うのがゴーヤとユーカリで、ちょっと水やりの間が空くと、葉が枯れてしまいます。

ですが、うちのべランドに水道は通っていません。そのため、植物たちに水やりをするには、その都度室内に戻って水を汲んでこなければならないのですが、クーラーが稼働すると、この環境が一変。クーラーから排出された水をバケツに溜めておけば、その日に必要な水やり用の水を十分に確保することができるのです。

実際、わが家のリビングに設置したクーラーは、終日稼働すると、少なくとも8リットルのバケツを満水にするだけ排水します。毎日これだけの水が確保できれば、給水と水やりが、ベランダで完結するようになるのです。

しかし、改めてその“水源”に思いを致してみると、ちょっと怖い気もします。クーラーの排出する水は、元をただせば部屋の中に存在していた湿気以外の何物でもありません。果たして、本当にそんなにたくさんの湿気があるのでしょうか? 溜め始めた当座は、どこかで水道とつながっていたっけ? と訝ったほどです。

この能力、あるいはもっと有効な活用方法があるのかもしれないなあと、その気もないのに時々思いはするのです。