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思いやられた、この国の行く末【読書録】藤田早苗『武器としての国際人権』(集英社新書)

このところ、様々な場面で「人権」という言葉が迫ってきているような気がします。そんな訳で手に取ってみたのが本書です。「武器としての」の意味合いも気になったのですが、なるほど、という感じです。

それにつけても、世界の目から見た日本の人権に対する意識が、ここまで遅れていようとは、と、ちょっと心配になりました。言葉の障壁で見過ごされているだけで、その筋の専門家の眼から見れば、ちょっと考えられないレベルにあるようです。

そうした意味では、やっぱり何と言っても島国ニッポン。相変わらずの日の丸バイアスがあるのでしょうか? 政治家先生がとんでもないことを口にしても、開き直って平気な顔をなさっているようではお先真っ暗です。

結局のところ、東アジア封建制を拭いきれないのか? それでよいのか? いずれにしても、この国際音痴ぶり。国際社会との付き合い方だけは見直した方が良いのでは? などなどと、色々なことが脳内を駆け巡りました。

これを機会に、少し国際人権法の勉強でみしてみようかな? もちろん、私自身にとってはこの場限りの戯言ですが、この国のためにも、そう思う方々が、数多く世に出ることを期待しています。