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雑録:小説Aについて(2)

前回、アマテラスとイザナミに比することができる(というか、ほぼそのままなのかも知れませんが)二人の女神のことを持ち出しました。

ところでこのところの私のイメージでは、アマテラスは視野と世間の狭い、あるいは発達障害の一面を持つ存在に育ってきています。その故に、なのでしょう。時として人の邪さを自らのものとして、ダークサイドへと転げ落ちていきます。こうなると、人の力では如何ともしがたいのですが、それを母神としてのイザナミが離れたところで陰ながら見守り、人知れず軌道修正を図ってあげている、というような構図です。

幸い(?)なことに、イザナミは隠れて冥界にいることになっているので、アマテラスはそれに気が付いていません。そして実はイザナギも、やはり遠くからアマテラスを見守り、その時々に助け舟を出してやっているようです。こちらも引退して淡路島に引きこもっていることになっていうので、やはりアマテラスは気づいていないというわけです。

もちろん、アマテラスがそれと気づかないのは、そのお目出度さもさることながら、イザナギとイザナミが他の神として振舞っている事情もあります。現時点で、その受け皿になりそうなのは、アメノウズメとサルタヒコです。この二神を夫婦神と考えれば、後の展開を考えるうえで、色々と好都合なこともありそうだからです。

それはそれとして、あくまでも人の邪な思いがアマテラスを狂わせていく具体的な道筋は、まだ定かではありません。いや? たった今、ちょっとしたアイデアが浮かびましたが、それが適当なのかどうか? ちょっと考えてみたいと思います。