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Frontend Weekly for Designer Vol.20

誰のためのデザイン?

インターフェース設計、特にアフォーダンスの考え方について。1988年にDon Norman氏が出版した『The Design of Everyday Things(誰のためのデザイン?)』 という本では、人間中心のデザインのアプローチについて焦点を当て、アフォーダンスの考え方を広めた。そこから年月を経た今日においては、アフォーダンスは、"ユーザーが実行できるアクションをユーザーに示すオブジェクトのプロパティ" というように理解されている。適切なアフォーダンスはモノとユーザーを自然な形で繋ぐことを可能にするが、それは物理的な関係にのみに限った話では無いと指摘する。この記事では、アフォーダンスの考え方を、PC におけるマウスカーソルの操作や、スマートフォンにおけるガラスの板に対してタッチ操作に対して、どのように実装ができるのかについて解説し、その考え方を知ることの有用性を解く。

ライティングを学べば人生が変わる

Ali Mece氏による、書くことの重要性について説く記事。人の脳はストーリーテリングを愛してやまず、ストーリーが人を動かし、そして人を動かすことができるというのは重要なスキルであると解説する。人にストーリーを読んでもらうためには、丁寧に一行ずつ書いていき、言葉を大切に扱うことが重要。このスキルによって人は人生を大きく変えることができるのだと締めくくる。

デザインにおける北極星を形成する

FacebookのProduct Design VPを勤めていたJulie Zhuo氏は『デザインのノーススター(=北極星)の考え方』という記事を過去に公開している。デザインのノーススターは、そのアイデアやコンセプトが人々の生活を向上させる理由を説明するビデオなどの視覚的アウトプットのことを指す。この記事では、彼女の考え方を元に、北極星をどのように形成するか、ステップ・バイ・ステップで解説する。

Leading-Trim: デジタル組版の未来

おそらく多くのデザイナーの頭を悩ませたであろう、文字のボックスの上下につくられるリーディングの余白を取り除くCSSプロパティの仕様。まだブラウザでの実装は進んでいないが、これまでよりもシステム的に設計された余白の適用や、計算された可読性を適用するにはとても期待したい内容。日本語ではどうなるか...。

🗣️ 小ネタ

主要なアプリのiOS版とAndroid版での画面を比較できるギャラリーサイト。

2019年に開催されたデザインシステムのカンファレンス Clarityの講演動画。このツイートにぶら下がっているので是非。

📻 音声解説&編集後記

音声解説4回目。この音声による配信は今号でいったん終わり...かも?

📓 Frontend Weekly for Designer

Frontend Weekly for Designer(毎週木曜日更新)は国内・海外のフロントエンド関連情報を厳選して配信しているFrontend Weeklyから、デザイナーにも読んでほしいものを再編成したマガジンです。

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