LCCよりおトク!? MCCでコスパがいい旅へ
この記事はREASアドベントカレンダー2020の18日目の記事です。
みなさん、こんにちは。
ひろちむです。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染状況が落ちつけばまた旅行に行きたいですよね。
ANAやJALではなく、値段重視でLCC(ロー・コスト・キャリア、格安航空会社)を選択する方もいると思いますが、ちょっと待った!
トータルで考えた時、本当にコスパがいいですか?
と言うことで今回はコスパ良しのMCC(ミドル・コスト・キャリア)をご紹介します。
MCCって?
MCC(ミドル・コスト・キャリア)とは、ANAやJALのようなFSC(フル・サービス・キャリア)と呼ばれる大手航空会社と、LCCの中間にあたります。
つまり、大手よりは安く、LCCよりは高いという位置付け。
日本においては、AIR DO、ソラシドエア、スターフライヤー、スカイマークの4社が当てはまります。
では、MCCの魅力を見ていきましょう。
MCCの魅力1.料金が安い
まずは料金の比較。
2021年3月27日(土)搭乗の東京 - 札幌線で比較していきます(ANA・JAL・AIR DO・スカイマークは羽田、ジェットスター・peachは成田発です)。
条件
・2021年3月27日(土)午前8時台に羽田・成田を出発する便
・普通席利用で、運賃は通常購入ができる最安値(株主優待や障害者割引等を除く)
・受託手荷物は20kg(条件を同じにする為、peachはシンプルピーチ運賃+受託手荷物オプション20kgで計算)
ジェットスター・peachがANA・JALの6割程度、AIR DOがANA・JALより1,100円安くなりました。
今回はLCC利用で座席指定・受託手荷物を追加しましたが、どちらも利用しなければ約2,700〜2,200円ほど安くなりますし、時期によってはLCCも大手と同等になることも。
また、出発地によっては空港までの公共交通機関の料金を加えると、MCCとの差額が小さくなることもあります。
航空会社を選択する際は、自宅から空港までの料金も含めて金額を考えるのがベストです。
そして、同じ条件でなぜかジェットスター・peachより安くなったのがスカイマーク。
後からおすすめポイントがあるのでまだ紹介はしませんが、同じ条件でLCCより安くなっているなら、もうスカイマーク一択でしょう、これは。
MCCの魅力2.搭乗までのアクセスの良さ
LCCを利用する時にまずネックになるのは、空港までのアクセス。
基本的にLCCは
・都心からのアクセスに時間がかかる空港(成田や関空など)
・空港駅から離れたLCC専用ターミナル(成田、関空、中部)
を利用していることが多いです。
また、新千歳空港のように大手と同じターミナルであっても、カウンターや保安検査場、搭乗口がターミナルの端にあることもしばしば。
でもMCCの場合、AIR DO・ソラシドエア・スターフライヤー・スカイマークの4社とも首都圏は羽田に就航!
関西圏ではMCC・LCCともに伊丹空港には就航していませんが、駅直結・コンパクトにまとまったターミナルで搭乗口まですぐに向かえる神戸空港にAIR DOとスカイマークが就航。
また、関空には駅からすぐの第一ターミナルにスターフライヤーも就航しています。
空港までに時間がかかる or ターミナルの入口から搭乗するまでに時間がかかるLCCより移動することなく、飛行機に乗ることが出来ます。
MCCの魅力3.手荷物ルールが大手と同じ
LCCを利用する時に気をつけないといけないのが、手荷物。
ジェットスター・peach・スプリングの国内LCC3社の手荷物ルールを比較してみました。
※peachはシンプルピーチ運賃に受託手荷物20kgのオプションを追加
※スプリングはラッキースプリング運賃に受託手荷物の超過料金(20kg)で比較
LCCは受託手荷物が有料だけでなく、当日空港での受託手荷物の追加は予約時より高い料金になったり、各社違えど大手より厳しいルールになっています。
また、機内持込の手荷物の制限も、大手とはサイズや重量の違いがあります。ジェットスターとスプリングのサイズに対応したスーツケースがなかなかないので、探すのが地味に大変だったりする。
MCCの場合、手荷物のルールやサイズはANA・JALと同じ!
スーツケースを選ぶ時も、LCCだと機内持ち込みサイズでもサイズが気になりますが、MCCなら機内持込サイズと書いてあるものであればほぼOK!
お土産が増えても気にせず荷物を預けることが出来ます!
MCCの魅力4.機内サービスも大手と同じ
実際にLCCに乗って気になるのは、座席の前後の間隔(シートピッチ)ではないでしょうか。
国内LCC3社ともシートピッチは74cm(非常口や1列目などの前後間隔が広い席を除く。以下同じ)。
短足の170cmの私でも膝が前の座席につくほどで、窓際の人が通路に出ようとすると、通路側の人も席を立たないと通れません。
MCCの場合、シートピッチはANA・JALと同じ79cm!
そして、スターフライヤーではなんと84cm!
これはJAL国際線エコノミークラスと同等で、国内線普通席としては国内最大のシートピッチです。
膝から前の座席まで縦に拳1つ分が余裕で入るぐらいの余裕があります。
また、機内サービスもANA・JALと同等のサービスを受けることが出来ます。
・無料ドリンクサービス(スカイマークはコーヒーのみ無料)
・座席のコンセント
・ブランケット等のアメニティの貸し出し
・座席モニター、USBポート(スターフライヤーのみ)
座席モニター、USBポートがついているスターフライヤーの機内。2020年10月撮影。
MCCでコスパがいい旅へ
以上のように、
・料金は大手よりは安く、LCCよりは高い
・サービスを含めたトータルで見ると、MCCが一番コスパがいい
というMCCの魅力が伝わったかと思います。
就航路線・時刻の違いがあるので、どの路線でもMCCが就航しているとは限りませんが、
色々なサービスがついている方がいい!
→FSC(ANA・JAL)
安いけど快適に利用したい!
→MCC(AIR DO・ソラシドエア・スターフライヤー・スカイマーク)
とことん安く利用したい!or 自分に必要なサービスだけを受けたい!
→LCC(ジェットスター・peach・スプリング)
という使い分けで利用してみるのが良いのではないでしょうか。
現在、コロナ禍で大手・LCCを問わず各航空会社は大打撃を受けています。
感染拡大が落ちついた時には、LCCの台頭で影が薄くなってしまったMCCを利用してみるのもいいかもしれません。
明日はムラさんが「1歳児に1年間英語をゆる〜く教えてみた件」という記事を書いてくださるようです。子育て世代の方はとくに必見です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?