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ヒロック万博

お互いの「スキ」を知り合う

新年度。
「はじめまして」を迎えるにあたり、まず何よりも大切にしたいと思ったことが、安心・安全の場を作ることでした。
そのためには「自分のスキを遠慮しなくていい!」「どんなものでも否定されない」「自分のことを知ってもらう」そんな場が必要だと考えました。
それならいっそ、みんなに自分の好きなものを持ってきてもらったらどうだろう?
ゲームでも人形でも本でも構わない。
かしこまった事前準備も必要ない。
シェルパがインタビュー形式でその魅力を聞く、本人は好きなものだからついつい熱く語っちゃう、最後はみんなで遊んでみて、その子のことを間接的に理解する。
みんなの楽しいものが集まる場って、万博だよね!
ということで、ヒロック万博と名付けました。

ゲームを紹介!

トップバッターはパソコンゲームで有名な「マインクラフト」を紹介。
自分が作ったオリジナルの街を、大画面で見せてくれました。
ガイドになりながら、施設や建造物を紹介していってくれます。
みんなも興味津々でした。

「ポケモンカード」や「アトモンカードゲーム」などのカードゲームを紹介してくれた子もいました。
ルールが難しいので、最初はYoutubeの公式ルールで確認。
この辺りは、ヴィジュアルの力を思いっきり借りていいと思っています。
その後は実際にみんなに配って、教え合いながらやってみよう!
すぐに始めてみる子、まずは観覧して覚える子、個性によって様々。
カードはその手軽さもあって、すぐに大流行!
早速買って持ってくる子が続出していますw
「街コロ」や「カタン」といったボードゲームを紹介してくれる子も。
バーチャルゲームもいいですが、
・自分たちでルールを改変できる。
・指先だけでなく、体全体を動かして活動できる。
・計算などの力を身に付ける必然性があらわれる。
など、アナログのよさを改めて感じる時間でした。

大好きな本を紹介したい!

万博で本を紹介したい、と言ってくれた子。
この子は、人前で話すのがちょっぴり苦手。
だから、セリフは紙に書いて、読み聞かせは「みのさんお願い!」
自分から言えました。素敵です。
でも、ミノテが読んでてウケてくると、自分も一緒に読んじゃうw
スキの力ってすごいですよね!
いまだにこの子にとって、この日が一番楽しかった日だそうです。
後半はみんなが好きな本を選べるようにと、なんと30冊近くも日を分けて持ってきてくれました!
さらに、すべての本に自分のおススメポイントの付箋つき。
お家で思い浮かべながら準備してくれていたんですね。

工作!

みんなと工作したい!と言ってくれた子。
カラフル綿あめの作り方を教えてくれました。
このために、綿や割りばし、チョークなどを人数分準備してくれました!
ちゃんとシミュレーションできているんですね。
「2個目も作っていいー?」の声に、全体を見ながら「いいよー!」の返事。
みんなが楽しむことを第一に考えてくれていました。
お土産ももらえて子どもたちも大満足。

他にも、顕微鏡を覗かせてくれたり、人形を紹介してくれたり、石を紹介してくれたり、ポップイットをたくさん持ってきてくれたり、サッカーを教えてくれたりと、その子が「本当に好きなもの」を紹介してくれました。
どんなストーリーがあったのか、どの辺りが魅力なのか。
自分ひとりじゃ出会わなかった、友達の「スキ」にみんな興味津々でした。
中には紹介するものを選べない子もいましたが、友達の発表やシェルパと相談しながら、徐々にチャレンジしようと思えたようです。

友達のことを知ることは、自分の知らなかった面白い世界を知ること。
スキには優劣もなければ年齢も関係ないし、人によって感じ方が違うこと。
今後も、自分の「スキ」を基軸に学んでいけばいいし、大切にしていってほしい。
そんなメッセージが伝わっていたらいいなぁと思います。
これこそSELの学びであり、マイプロジェクトに発展していく基盤。
万博を通して、自由の手触りを徐々に獲得していくのでした。

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