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脚(leg)と足(foot)の良し悪し


正しい立ち方、歩き方。
歩くときは踵から。』『親指の付け根に力を入れて!』『足指は握って地面を掴む!』。こんな短絡的な方法論を間に受けてはならない。膝を痛めたり、外反母趾になったり、モモ前に筋肉がガチっとついたりしまうのがオチだ。


良い立ち方、歩き方が出来る人は、
力を余計に使う事はないし、そもそも楽だからそうしているだけなのだから。努力の方向性を誤ってはいけない。



例えば、
自転車にまっすぐ乗れる人を見て、
「ハンドルは左右平行だな。」
「タイヤは地面から垂直だな。」
じゃ、やってみよう!


"外見を観察→真似をするよう指導する"(3人称イメージの模倣)という、短絡的なやり方が主流。

実際は、自転車上でバランスを取る感覚を身につけた時、結果的にそうなっているだけで、結果と必要なプロセスは違う



楽で疲れずらい身体を手に入れるための
本来あるべき姿勢への取りくみ方や解決法を、以下の順に考えていく。


1.骨と筋肉の役割分担(骨格荷重)


骨で体重を支え筋肉は動かす時に使う

当たり前な話をしてるようですが、
立っている時に、実際に意識できている人は少ない。


分かってる人は、
力を入れて姿勢を正したり、まして筋トレなんてしない筈なのだから。



( 竹馬=骨、人=筋肉 )

骨にまっすぐ体重を預けられれば、
余計な筋肉を使わずに安定します。



( 竹馬=骨、人=筋肉 )

バランスを保てない時、
筋肉でそれを補っている状態になります。

「左から右」に向いた赤い矢印は、"力を入れた方向"や"意識"を表します。

外から自分を見るイメージの中で整えようという戦略。
(視覚的運動イメージ/三人称イメージ)

筋トレをする事で、
"上手く立てないままでも辛くない"状態になるかもしれません。



この様式で姿勢を正そうとすると、
最終的に訳が分からなくなった事はありませんか?

視覚的運動イメージの修正

「背筋を伸ばして・・でも、お腹は出ないよう腹筋にも力を入れましょう。それから肩甲骨は寄せて下げて、顎は引いておいてね。」

一生答えが見つからない、終わりのない足し算方式

『膝が悪いから腿前を鍛えたら、今度は腰が痛い。。』
『じゃあ、今度は腹筋を鍛えましょう。』

病院ですら、こんな風に指導しています。つまり今の常識はコレなのかも。
(うさぎ飛びが禁止になったように、常識は変化していきます。)

物理学的な実験やエビデンスに偏り過ぎて、学習プロセスや神経系の専門分野との擦り寄りがない、縦割りの世の中だから今はしょうがない、と捉えています。


"骨格荷重"という本来の機能を取り戻して、
楽に効率的なカラダを取り戻すためには、筋トレに傾倒した考え方とは違うプロセスに進んでいく必要があります✊

まずは、次項の「足裏は使わさる」を。
それから、解決策としての道筋を記事に書いていきます。



2.足裏は使わさる(北海道弁)もの


母指球に力を込める。足指で地面を踏み締める。

今なら体感でも間違いと分かりますが、
僕自身も小さい頃はそう習いました。今だにそう言っている指導者もいませんか💦

本来、体重がかかることで、
反射的に力が入るのが足の機能です。

ボールがきた力を受けることで握る

ボールが飛び込んでくる力で、グローブは握らさります
これと同様の事が足に起こります。

"必要なタイミングで、必要な分だけ握る"必要があるので、
キャッチャーが握力をトレーニングし過ぎたり、意識的に握ってしまうとタイミングが合わずに弾いてしまいますね。

腹内側系 経路

足の場合、床反力を受けて握らさるのですが、
"必要なタイミングで、必要な分だけ握る"なんて、意識してやるなら専門家の僕でも、全集中の意識を足に向け続けたとしても困難です!


意図的に力を入れると、痛めてしまうだけではなく、重大な弊害が起こります🔥


足やふくらはぎには、
重心センサーの役割をする感覚器が無数にあり、中でも筋肉の伸縮を感じ取るセンサー(筋紡錘)は超重要です。


虫様筋をはじめとする
足底センサー

そのセンサーから受け取った、
繊細な重心の変化に応じるように、反射的に力が入ります。

(脳からの神経経路は、意図的に力を入れる経路と、そもそも異なります)

足に意図的に力を入れると、筋肉の伸縮センサーの働きは著しく低下。
感じれない鈍感足になり、さまざまなエラーのもとになってしまいます。


(更新中 )2022.10.19
近日、以下更新予定





3.外反母趾

4.O脚や膝痛

5.股関節でコントロール

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