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2021年のゲーム振り返り日記

今年遊んだゲームの数々を思い出す、年末恒例のアレとなります。

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自分にとっての2021年は、2月にリリースされたアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」にハチャメチャにハマったことがきっかけになって、そこからずっと、競馬の年だった。
ウマ娘のアプリは単体のゲーム作品としてすごく面白い(そしてスマホアプリとしての技術の高さがエグい)のだけど、その礎とも言える実際の競馬は、ウマ娘と同じくらいか、それ以上に面白くて奥深い。それを知った時、世の中のオッサンたちはみんなこんな楽しいことをやっていたのかー!…と思った。サウナの良さを知った時と同じ反応だ。

というか、競馬を嗜んでいるのはオッサンだけではないけれど。
(実際に阪神競馬場に行ったら、男女ともに若い人もけっこういました)

競馬にはギャンブルの要素もある。
というか競馬をやらない人からすれば競馬とギャンブルは等価だし、世間一般的には賭け事は良くないものとされているので、誰にでも勧められるものではない。けれど、それを認識した上で、ほどよく楽しむ大人の遊びとしてはとても良いものだと思う。

個人的には、競馬は知識・記憶・分析力といったスキルが求められる遊びなのが好きだ。
一試合の決着が一瞬でつくのも良い。集中力が持続しないことに定評のある自分でも、2・3分であれば集中して観ていられる。
実況アナで言うと青嶋さんタイプだな。(めちゃくちゃ失礼)

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私がウマ娘の後に実際の競馬に入門しようとした時に、最初の一冊として読んだ書をここで紹介したい。
元・競馬実況アナウンサーである杉本清の著書「三冠に向かて視界よし」
これはとても良かった。ギャンブルとしての競馬ではなく、実況アナの目線で書かれたエッセイを最初に読んだことで、競馬の様々な要素の中でも、特に馬やレースにまつわるドラマや、競馬実況への理解や認識が深く広くなったように思う。
(ちなみに、読み始めた時点では三冠が何なのかもわかってませんでした)

もし、最初に手に取った競馬の書がギャンブル寄りのものだったとしたら、おそらく競馬に対する姿勢も変わっていたと思う。
この書を紹介してくれた友人には感謝してもしきれない。

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その後、三冠の意味や様々な名馬の歴史を学んだ結果、ウマ娘にオルフェーヴル(2011年の三冠馬)の参戦を熱望するようになったのだけど、これはもう完全に余談になるので割愛します…。

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今年は競馬という新しい趣味が増えたことに加えて、ウマ娘と「原神」という、運営型のゲームを遊び続けていることもあって、新しいゲームに手を出す数は昔と比べて減ってしまった。
だけどその分、その時その時の自分に合ったゲームを選ぶ事は昔と比べて上手くなったように思う。
本当に遊んでみたいゲームを気負いなく遊べるようになった、みたいな。
いや、今までも遊びたくないゲームを遊んでいたことはそれほど無いはずなので、変な話かもしれないけれど…。
(ただ、プレイ本数に拘泥していた時期があったのは確か)

前置きが長くなりましたが、ここからは今年遊んだゲームの話です。

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1.
秋田・男鹿ミステリー案内
凍える銀鈴花

[機種:NS DL]
前作が好きだったので購入したのだけど…。
主人公の二人が序盤からケアレスミスを連発。苦労して確保した容疑者を2度も逃がすのは警視庁の刑事としてどうなんだ…しかも2度とも油断と言う名のうっかりミスでさあ…となってしまい、どうにも感情移入できずに停滞。
多分、話が面白くなるところより前で止まってるんだろうな。
居酒屋で作戦会議をするところは好きだった。これについては前作の美点を受け継いだと思う。

2.
トレイルメーカーズ

[機種:PC]
タイヤに座席、プロペラにブースター等々、といったパーツを好き放題に組み合わせて自由に乗り物を作ることができて、それをオープンワールドの中で、簡単操作で好き勝手に動かすことのできるゲーム。
文字で書くと何でもない事のようにも思えるけど、これが直感的にできてしまうのは本当にすごい。
いわば、ぼくが考えた最強の乗り物ツクール。
とはいえ、作った乗り物はそう簡単には意図した通りに動いてくれなかったりもするのだけど…トライアンドエラーで徐々に完成度を上げていくのも楽しいものだ。大体の物事は、あーでもないこーでもないと手や頭を動かしている時が一番楽しいものだしね。

本作は、フレンド達とお互いが作ったメカを見せあいながら遊んでいたのだけど、他の人が作った乗り物には、作成者の性格や考え方が見え隠れするのがちょっと面白かった。
漫画「へうげもの」で、古田織部が渡り(実用性)と景(見た目の楽しさ)という考え方を説いていたけど、あれは本当にものつくり全般に適用できる考え方だな~、などと思った。

3.
Ben and Ed

[機種:PC]
超人気声優の実況で知った、気楽に遊べるパーティー競争ゲーム。
インディーっぽい粗さもあるけど、フレンドでワッと突発的に遊ぶ分にはこれくらいがちょうど良い。

ところでこのゲーム、プレイヤーがゾンビなので、堂々と欠損表現を乱発をしていたりと割とグロめのはずなのだけど、不思議とあまり気にならない。たぶん実況動画の影響で、本作のことを脳が自動的にコメディ寄りにとらえるようになっているんだな…。

超人気声優(自称)こと花江夏樹氏の実況動画。いつもイツメンと楽しそうに遊んでいるので、4人で遊ぶ用のゲームを探す時にはよく参考にさせてもらっている。
(今回の日記には出てこないけど、4人で遊ぶ専用のゲームは結構な数を買っています。Steamのセールで千円以下なら躊躇なく購入するスタイル)

4.
ナビつき! つくってわかる
はじめてゲームプログラミング

[機種:NS DL]
本業(システムエンジニア)に行き詰っていた時に、シンプルなものづくり体験をしてみたくなって購入。要するに原点回帰をしたくなったのだけど、まあ、そういうことを考えるくらいには疲れていたのかもしれない。
実際に触ってみたら、任天堂クオリティでものづくりのソフトを作ると、こうまで楽しくできるものなのか…と、感じ入ってしまった。
今風に言うとホスピタリティがすごい。

ゲーム開発ソフトとして見た場合、あくまで初心者向けの「はじめて」仕様なので、規模の大きいゲームを作る為の機能は不足しているのだけど、思い付きを1~2時間もあれば形に出来てしまうカンタンさは流石だと思う。
初心者向けツールとしてのあまりの完成度に、もしキッズが居たならこういうゲームを遊ばせたいな…という謎の親目線さえ生じた。

5.
Capcom Arcade Stadium

[機種:PC]
昔のゲーム作品をいま改めて遊ぶことに、実は心理的な抵抗がある。
理由は自覚していて、昔のゲームはだいたい知っているから遊んで得られるものが少ない、という自分の認知によるものだ。
でも、昔のゲームが「たくさん」用意されると、子供の頃にゲームをとっかえひっかえ遊んでいた記憶が蘇り、楽しくなって遊んでしまう。

本作には過去の名作が多数収録されているけど、やっぱり「ファイナルファイト」は今改めて遊んでもよく出来ているなと感じる。キャラが大きくて迫力があり、かつ爽快。アーケード版なので協力プレイができるのも良い。
きっと高齢者になってからファイナルファイトを遊んでも、同じことを思うんだろうな…。

6.
THE DIVISION2

[機種:PC]
TPSの感覚で遊べるハクスラRPG。
とにかく遊べば遊ぶほどに楽しいことが用意されていて、気を抜くと無限に遊んでしまう。ストレスと報酬のバランスが絶妙なんだろうな。

フレンドと黙々と宝探しをするような遊び方をしているので、実はストーリーをほとんど読んでいないのだけど、映像に説得力があるので世界に何があったのかが大体伝わってくるのがすごい。

そして、これがセール価格2000円で遊べてしまっていることが一番すごいかもしれない。いいの?
(これを書いている時点だとさらに安い1188円で販売中。いいの?)

7.
JUDGE EYES:死神の遺言

[機種:PS4]
キムタクを主役にした新しい作品とされつつも、毎度おなじみの神室町が舞台で、かつヤクザが思いっきり物語に絡んでくるので、形を変えた龍が如く、だとは思う。
けど、主人公の八神(キムタク)の役作りが非常に良いし、周りの面々もしっかりキャラ立ちしているし、何より最初の「よくある」殺人事件から、次第に、大きな敵の存在や八神の過去との関わりが見えてくる物語の流れは見事だった。

でも、一番良かったのは神室町(サブストーリー)が相変わらず変人だらけだったことです。
やっぱり龍が如くはこうでなくては。いや龍が如くではないけれど…。

8.
ピクセルリマスター FINAL FANTASY III

[機種:PC]
大規模タイトルを最後までプレイする気力が持てなくなっていた時期に、いかにも(2021年基準で)軽薄短小で、かつ軽快に遊べそうな本作のプレイ動画を見て、これなら気力がそんなに無くても遊べそうだと思って購入。
実際に遊んでみたら大当たりで、気持ちよくラストまで遊びきることができた。

ゲームの流れやボリュームはファミコン版に準じつつも、各ジョブの能力には調整が入っていて、活躍出来るジョブが増えていたのが楽しかった。
ファミコンの時は使おうともしなかったバイキングが本作ではタンク役(今風な役割)が出来たりとか、魔剣士のぜんぎり(全体攻撃)がアニメーションが短くてかつ強力だったりしたのが個人的に好きだった。

物事において何が最適なのか、というのは人によって本当に感じ方が様々なので、リメイクやリマスターといったものは賛否が分かれるのが常だけど、少なくとも自分にとっては本作は良い塩梅のリマスターだった。

9.
ピクセルリマスター FINAL FANTASY IV

[機種:PC]
FF3が楽しかったので、他のピクセルリマスターFFシリーズも同じように楽しめそうだと確信した頃に本作がリリースされたので、購入。

元々のFF3と4はそれなりにゲームシステムが違うのだけど、ピクセルリマスターとしての遊びやすさはシリーズ間で平準化されていて、とても遊びやすかった。
シリーズ各作品の共通仕様を上手く見極めたうえで、実装を共通化させているんだな…と思った。(SE視点)

初期のFF(2D作品である1~6)のうち、実は1と4だけは自力でクリアをしたことが無かったのだけど、今回は4を最初から最後まで通して遊ぶことが出来て良かった。
「俺は正気に戻った!」「さあ!回復してやろう!」「いいですとも!」「グ…ズ…ギャアアアム!」といった、ネットで見たことのある名台詞の数々も自分で見ることが出来たのも嬉しい。
今までは、スーファミの頃にカセットをうちの家に持ってきて遊んでいた友達S君のプレイを横で見ていた時の、断片的なストーリーの記憶しか無かったからな…。

10.
アクトレイザー ルネサンス

[機種:PC]
スーファミ初期の不朽の名作が突然リメイク発表からの即時リリースは、驚いたし、嬉しかったな。

全体的な雰囲気はオリジナル版を継承しつつ、オリジナルでは割と淡々と進んでいくクリエイションモードにタワーディフェンス要素が追加されたり、アクションモードでのプレイヤーキャラクターの挙動が爽快感を重視したものに調整されたのは、今風のアレンジで良いと思った。
若干、爽快感が強まり過ぎて、神様無双で死ぬ気がしない…といった感じにはなっていたけれども。

これもリマスターあるあるで、オリジナル版の方が良かったという声も勿論あるんだろうけれど…正直なところ私は、この令和の時代に、古代祐三氏による超格好良いBGMが流れる中でミノタウロス他と再び斬り合えたという、その事だけでも満足だったりします。

11.
メトロイド ドレッド

[機種:NS DL]
メトロイドは初代~2~スーパー~フュージョン~ゼロミッション~サムスリターンズと遊んできたけれど、本作は過去のメトロイドと比べても異様に難しかった…!

令和のメトロイドは、操作性はすごく良いけど、その分、敵の動きに対応した操作を正確無比に行えないとボス戦が絶対に突破できないという、エンジョイゲーマーにとってはシビアすぎる調整がされたゲームとなっていた。

探索型ゲームにおいては、ボス戦が難しくて先に進めない場合はマップを探索でアイテムを集めて、プレイヤーキャラを強化してから挑む…というのが定石だけど、本作はボスの一撃のダメージが大きすぎて、プレイヤーキャラを多少強化したところで気休めにしかならないという鬼仕様。
アクションゲームが得意ではない人は途中で普通に詰むに違いない。
そして、難易度変更機能は無し。

ドレッド(恐怖)じゃなくて、ニンテンドーのフューリー(怒り)が感じられるゲームだった。
いったい何がそこまでよしおを怒らせてしまったんだろう…。

※よしお…任天堂の坂本賀勇氏。メトロイドシリーズのプロデューサー。

12.
添丁の伝説

[機種:PC]
日本では無名のゲームなのだけど、これが本当に、すごくよく出来ていた。
3Dで描かれつつもイラスト風に描写されてキャラクターに馴染む背景、台湾の漫画風(らしい)イベント演出、操作性が良く爽快感もあるアクションと快適な探索、そして真のエンディングへのフラグ立て、等々…。
どれもが素晴らしい。
素晴らしく分かってる。
これが日本ではなく台湾から出てくるようになったんだなあ…と、思わず唸らされてしまう素敵ゲームだった。
僕らが好きなのはアクションゲームはこういうのなんですよ…!

ところでタイトルにもなっている、廖添丁(リャオ ティエンディン)というのは、台湾における伝説の義賊なんだそうです。
義賊を主人公としたアクションゲーム…つまり日本で例えれば「がんばれゴエモン」な訳です。なるほど、そりゃ好きなわけだ。

◆◆◆

最後に、今年新しく遊んだゲームではないけれども「原神」についても。
これは去年から遊び続けていて、今年も基本的には毎日遊んでいる。
生活の一部といっても良いかもしれない。
新しいデジタルデバイスを買う時は「原神が遊べるかどうか」を基準の一つとして考えるようにもなった。(去年までは「デレステ」が遊べるか、が基準でした)

原神は相変わらず良いゲームです。キャラクターの可愛さとアクションの軽快さとオープンワールドの楽しさのバランスが、自分の知る中ではいまだに最良の作品だと思う。
あちらの国はお上によるルール変更が都度発生して、開発を続けるのも大変だろうけど、来年も6週間ごとのバージョンアップで、私を含めた世界中の旅人たちをワクワクさせ続けて欲しい。


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