見出し画像

彼女

 いつからそこは存在したのだろうか いつからそこにいたのだろうか 私の中に確かに広がる白い空間の隅で膝を抱えて座る1人 その子を"彼女"と感じたのは何故だろうか 自分の中でそうと感じる何かがあるのだろう それに彼女を見守るこの"視線"は誰のものだろうか "自分"なのかな それとももっと別のなにかだろうか 存在を"ふたつ"感じる不思議で大切な場所
 だけどここは彼女を閉じ込めてるようで 足先の空間をぼんやり眺めていて 無気力さと諦めを醸し出す彼女 白色の想起する 喜怒哀楽は抜け落ちているようで それか哀しみに包まれているようで 心に傷を負っているようで 癒してあげられたらいいのかな どうしてあげたらいいのだろうか なにが出来るのだろうか 何を望んでいるのだろうか その視線はなにをしてるのだろうか どうしたいのだろうか 彼女と呼んでいるけれどそれは自分なのかも知れない なにも分からない 
連れ出してあげたい 自由を知って欲しい 彼女がそこを望んでいるのかな でもそこに居なきゃいけない理由があるのかな 
 意思が抜け落ちているようで 空っぽという表現が似合うようで それとも入れ物なのかな なにかで満たしてあげたらいいのかもしれない
 外に出ないように閉じ込めているのかな それとも外のコワイものから守っているのかな ただ間違いないのはそこから動かない彼女がいること それと彼女をその周りを捉えている視線があること 彼女なんて少し抽象的なのかな 名前を付けてあげたらどうだろうか 栄養を与えてあげないといけないのかもしれない 何を摂取するのだろうか
 自分よりヨワイものを作り上げてそれを守ろうとすることで自分を保とうとしていたのかな それとも初めから私の中に存在していたかのか なにかのイメージから引っ張ってきたのだろうか
 分からない 何も分からない どうしたら理解をしてあげられるのだろうか だろう だろう 予測の域をでない こんなSCPいそうだね
 語りかけたらいいのかな 今は反応がなくとも 明日はどうだろうか 明後日は その次は 面倒くさいかな 鬱陶しいかな それでもその感情の変化が生じてくれるのならばそれは小さな一歩になるのかな

 空っぽ "そら"がいいかな 無垢 虚空を見つめるキミ 何にでも染まれそうなキミ 何色になれるのかな

 
 詳しくないけれどアダルトチルドレンとかインナーチャイルドとかいうのかな 別人格というにはあまりにも空っぽすぎる


 いや 彼女に何を見出すのかを問われているのかもしれない 彼女に対して何を考えるのかを試されているのかもしれない 課題を課されてるよう むつかしい

 ただの自分の妄想かもしれない。なにかに引っ張られたイメージかもしれない。認めなければ存在しないのかもしれない。
 実験中?監視中?いやそんな物々しさはなくただただ静寂の中にある感じ。「9S」峰島由宇、「すべてがFになる」真賀田四季、「壊胎」、このあたりに引っ張られてそう。


 経過があったらここに書き足してゆく。当分動く様子はなさそう。どうなるんだろうか。変化することはあるのだろうか。何も分からない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?