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1/1 元旦とバイト

去年の目標を紹介し、達成できたか振り返りたい。

「なんだこれは。」と言っている。    

というわけで、去年の抱負は「人生経験を積む」ということだった。詳しくは上のnoteを読んでほしい。ここでいう人生経験なるものは「飲み会に参加、徹夜で遊ぶ、他人の車に乗る」というようなことだった。卒論を書き上げるとか、就職するとかではない。「他人の車に乗る」以外は達成できた。

それでは、今年の抱負はなんだろう。目標の方は決めている。

1.スーツを購入。
2.クレジットカードを発行。
3.運転免許を取得。

このいずれかを達成しようというのが、今年の目標だ。では、抱負はなんだろう。去年の抱負であるところの「人生経験を積む」は、周りができていることを自分はできてないという思いから決めたものだった。今回もその感じでいこうと思う。

というわけで、今年の抱負は「年相応の金銭感覚を身につける」にしたい。というのも、去年人生経験を積むべく飲み会やカラオケ、要は「人付き合いに金を使う」ということをやったのだが、これには随分金がかかるということがよくわかったのだ。「金がなくて遊べない」と言ったら「一旦出すから遊ぼう」と言われたことも何度かある。おかげで今も金を借りている。もちろん、だから人付き合いが嫌だというわけではない。むしろ好きだ。しかし働くのは嫌だ。なので金がない。

会うときは一緒にBOOKOFFを回るか、どこか目的地を定めてただ歩くという友達がいるが、そんな金のかからない遊びしかしない相手は珍しい。一応付け加えておくと、彼の方は金を十分持っている。NSCに入るべく、50万円ほど貯金をしているそうだ。そのため今年は懸命にバイトをしていた。

そうでなくとも、大学生はバイトをしている。バイトをして金を稼がないと友達と遊べないのである。自分は以前、実家に住んでいる上にさして金のかかる趣味もないのにバイトをする人間の気持ちがわからなかったが、ははぁそういうことかと今年ようやっと合点がいった。

とはいっても、別に自分もまったくバイトをしていないわけではない。自分の住んでいるアパートの近くには大通りがあり、夜中に大型トラックが走るたび部屋がガタガタ揺れるのだが、その大通り沿いの店に自分は片っ端からバイトとして雇ってもらえないかと応募した。

一軒目:猫カフェ
大通り沿いに猫カフェがオープンすると聞き、バイトを募集してはいないかと確かめると案の定だった。ウキウキで申し込んで面接に挑んだが、その最中、自分が犬も猫も飼ったことがないということが発覚すると「一応命を扱う仕事なんですけど、なめてますか?」みたいな感じのことを言われた。週一くらいしか入れない的なことを言ったのも良くなかったのかもしれない。あと、普通は獣医の専門学校とかに通っている人が応募するらしい。

二軒目:イタリアンバル
お洒落なジジイが経営していた。前回の如くボロを出すといけないので、ここの面接ではひたすら自分の武器を振りかざした。「家が近いんですぐ来れます!深夜も行けます!」と繰り返し訴えていたがジジイの反応はやや半笑いだった。「うちの店には来てくれたことあるの?」と聞かれたので正直に答えたら、「え!?こんな近いのに!?」と驚かれてしまった。近所アピールが功を奏すどころかダメージとして返ってきてしまい、悔しい限りだった。

三軒目:椅子の座面張り替え
面接予定の時間に、自分は約20km離れたお台場の地にいた。そこで落とした帽子を探していた。この帽子は高校時代から使っていた大変思い入れ深い帽子で、値段こそお台場までの往復賃料よりも安かったがそんなこと自分には関係なかったのだ。無論、バイトの面接があることなども関係なかった。そもそも椅子の座面張り替えバイトなんて意味がわからない。そんなバイトあるのか。本当はないのかもしれない。面接に行っていないのでわからない。ただまぁ、お台場の植え込みを探っているときに数回電話がかかってきたので、多分あるんだろう。帽子はなかった。

四軒目がパン屋だった。大通り沿いの4軒の中だと、パン屋は家から3番目に近かった。なんとなくぬぼーっとした店長に面接してもらい、自分はパン屋で働くことになった。カウンターに立ち、レジと販売をやっている。そのうち、この仕事を1日にできる限界は3時間だということがわかってきた。

4時間やった日があったが、あれは限界だった。継続して働くためにも今後のシフトは3時間だと思った。これはパン屋の仕事が苦痛なのではない。同じ場所に立って同じ内容を喋り続けるという行為の限界が3時間なのだ。これが、街の人々の家を回ってパンを届ける仕事であったり、パンについて客に語る仕事とかであればもう少し長くできただろう。しかし実際は、一畳ほどの空間でいらっしゃいませだの袋はご入用ですかだのと繰り返す仕事だ。その仕事が苦痛なわけではない。ただし、3時間を超えなければの話である。あと、週1くらいであれば。

しかし、こんな感じで働いていては「年相応の金銭感覚」が身につかない。それは困る。身につけたい。身につけて、クレジットカードを使えるようになりたい。スーツも着たい。運転免許が欲しい。そうして自分は、立派になろうと思う。

ところで、バイトをやって率直に浮かんだ感想は「働くのは大学のうちだけで良いかな」というものだった。働かずに立派になる方法は、ないものか。

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