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[8]ベネッセ創業者一族(その4) ~オープン・ソースから考える中国のサイレント・インベージョン

先回からの続きです。
先回はこちらの記事[7]になります。

最初からはこちらの記事[5]をどうぞ。

福武財団

財団が多くて混乱しますね。福武財団について調べていきましょう。

福武財団メンバー(福武財団HPより)

下妻氏はここでも登場します。總一郎氏の秘書なんでしょうか?
メンバーの経歴をじっくり見てみると3人ほど違和感を感じる人がいます。福武財団なので、親族や親族企業の関連が入るのは分かります。岡山県と瀬戸内海を挟んだ香川県の関係が居るのも分かります。
安藤忠雄氏、鈴木寛氏、丹呉泰健氏は岡山・香川の出身ではありません。調べてみましょう。

安藤忠雄氏

調べてみると、中国とお金の匂いがします。建築家というよりは芸術家で、工業デザイン舐めてるの?と言いたくなるタイプです。

2021年3月と言えば、コロナの真っただ中。今でもゼロコロナ政策を続けている中国で個展が開けるものなんですね。上海と広東省仏山市で開催しています。上海と言えば上海ロックダウン。ロックダウンは今年(2022)の春なのですが、李強(李克強との混同に注意)が中国共産党上海市委員会書記としてロックダウンを指示しています。上海市委員会書記の期間は2017年10月29日~2022年10月28日。先日の党大会で目出度く?国務院総理になる運びで、2023年3月から習近平のもと、李強内閣が誕生する予定です。李強は習近平派。しかし、上海は江沢民派の根城なんです。何故、上海で個展が開けたのでしょう。習近平を国家主席に指名した胡錦濤の影響が残っていたのでしょうか。いずれにせよ、中国共産党との強いパイプを感じます。

2010年当時と言えば、胡錦濤国家主席の時代。GDPも3位で、中国に対しODAをしています。何やら利権の匂いがします。

鈴木寛氏

強烈な中国臭がします。現在は東京大学の教授となっていますが、民主党で参議院議員をやっていました。2001年9月に東京都選挙区から出馬し参議院議員に当選し、2期12年勤めています。偶然にも胡錦濤国家主席の在任期間と重なりますね。参議院文教科学委員会理事を務めていたため、この辺りに總一郎氏との接点がありそうです。通産省出身です。そういえば、小沢一郎の議員団訪中で、胡錦濤国家主席と握手するイベントもありましたね。

調べると「中国推し」人物である記事が色々でてきます。

鈴木寛氏の公式HPより
東京大学公共政策大学院HPより

そういえば、東京大学国防7校北京航空航天大学ハルピン工業大学と提携していましたよね。
うーん、こんなのが文科省の閣僚(副大臣、大臣補佐官)だったとは頭が痛い・・・

丹呉泰健氏

微かな中国臭がしますが、それよりもお金の匂いがします。現在は日本たばこ産業となっていますが、そもそも財務省出身です。善し悪し関係なく、お金の匂いを纏っています。
2001年4月26日に内閣総理大臣秘書官になっています。つまり、小泉政権が誕生した際に任命されています。それまでは、 財務省主計局主計局次長にまで昇り詰めています。
2006年9月26日に第一次安倍政権が誕生しますが、その際に大臣官房付になっています。大臣秘書官は当時の安倍首相が任命するでしょうから、仕方ありませんね。その直後、10月3日に理財局長として財務省に戻っています。安倍元首相は財務省・外務省と闘っていましたから、戻されたのかもしれません。真相は分かりません。第二次安部政権の2012年に内閣官房参与に任命されているので違うかもしれません。
理財局長の後は、2008年7月4日に主計局長、2009年7月14日財務事務次官として、とうとう財務省官僚のトップに昇り詰めています。また、1988年~1992年は外務省にいます。因みに、胡錦濤が中央委員会総書記になったのは2002年11月15日~2012年11月15日。前半は小泉政権と重なります。
ODAは外務省と財務省の案件。外務省が決めますが、財務省が予算を握っています。ODAに対する影響力は否定できませんね。
そして、安藤氏の上海の案件が2010年ですが、実際に計画が練られるのは2009年頃でしょう。その頃に丹呉氏は財務官僚トップですから、ODAで繋がっている可能性はありそうです。
丹呉氏は、小泉チルドレンとも言われています。また、財務省と通産省は犬猿の仲とも言われています。何故、水と油の元民主党かつ元通産省の鈴木氏と同じ財団で仕事をしているのでしょうか。利害が一致している以外あり得ませんね。それが中国ということなんでしょう。

第2に、2050年の世界に影響を与える基本的変化と日本の課題として、(1)世界の人口増と日本の人口減・高齢者人口の大幅増(2)グローバリゼーションとITのさらなる深化(3)中国を含むアジアの世紀の到来(4)資源需給――の四つを挙げている。

日本経済団体連合会HPより

所謂、経団連のHPの記事で少しだけ中国に触れています。「中国を含むアジアの世紀の到来」「わが国が21世紀の成長センターであるアジア太平洋地域の中心という絶好のポジションにある」
2012年時点なのですが、丹呉氏がそれだけ中国を意識していることが分かります。研究を総括する立場なので、丹呉氏の意見が強く反映されたのでしょう。
しかし、何でこの人たちってアジア=中国なんでしょうね。市場で行けば、共産主義じゃなくて人口の多いインドでしょう。

マスク

もう少し、福武財団廻りを調べてみましょう。こんな記事を見つけました。

中国より医療物資のご寄贈をいただきました

直島町HPより(現在はアクセスできない)

「ご寄贈くださったのは、福武財団の理事長である福武總一郎様と交流の深い中国寧夏宝豊能源集団股份有限公司・燕宝慈善基金会の党彦宝董事長兼理事長そして、天津栄程祥泰投資控股集団有限公司・栄程普済公益基金会の張君婷副総裁です。」
残念ながら直島町のHPより削除されてしまったようです。代わりの物を見つけました。

https://www.town.naoshima.lg.jp/government/cl1000002/kouhou19.files/20kouhou5.pdf

公報紙なおしまより

更にアーカイブサイトから削除されたHPを拾ってきました。

削除された直島町のHP

はい、出ました。私が先回の記事にも書いた通り、中国からのマスクの寄贈=アウト案件です。これは福武家とは別の人物の調査をしているときに気づいた法則です。ものの見事に福武家周辺でも発動しているのに驚きました。
党彦宝氏と張君婷氏についても軽く調べてみます。

党彦宝氏

あまり多くの記事を見つけることはできませんでした。中国寧夏宝豊能源集団は、寧夏回族自治区(イスラム教徒)にあり、寧夏回族自治区は、ウイグルなどと同様弾圧されています。安い労働力(或いは人身売買や臓器供給源)としてイスラム教徒を利用しているわけです。共産主義は宗教を否定していますから、弾圧の対象になるわけです。漢民族が中心の法輪功(宗教では無く健康志向の集団なだけだったという見方もあるようですが)ですら弾圧されています。聞いていますか?創価学会さん。何時あなた達が対象になるか分からないんですよ。

baiduより

2008年に第10回寧夏回族自治区人民代表大会の代表に選出されているので、共産党幹部ということになりそうです。一応、党氏は慈善活動をやっていることになっていますが、とてもそうとは思えません。悪い奴ほど善人面をするんですね。

第14期中国人民政治協商会議全国委員会委員名簿より

上の資料によれば、青年団であるので団派と呼ばれる胡錦濤派の可能性が高いと考えられます。

張君婷氏

写真では若い女性で綺麗な方です。トラップ要員なのかもしれませんし、その容姿で現在の地位を手に入れたのかもしれません。

baiduより

青年団に所属しているようですので、胡錦濤派である可能性が高いです。

第26回中国青年五四勲章受章者リスト

https://kknews.cc/other/mj6e5mp.html

原文
google翻訳

オバマ財団と関係があるようですね。うーん、流石はアメリカ民主党。バイデンといい、やっぱりズブズブなのでしょう。
上の党氏もエリートですので、同じく団派です。チャイナウォッチャーでは無いので、これ以上の情報は掴めていません。

胡錦濤コネクション

さて、どうやら胡錦濤派とのコネクションが強そうだという事が見えてきます。ここにそれを裏付けるもう一つの情報を提示します。

2008年1月 販売会社「倍楽生商貿(中国)有限公司」営業開始
また、ベネッセは中国事業の拡大のため、2008年1月にベネッセ100%出資の現地法人「倍楽生商貿(中国)有限公司」の営業を開始しました。「倍楽生商貿(中国)有限公司」は、お客様への「楽智小天地」の宣伝・販売を担う販売会社であり、日本企業では初の中国で出版物の販売を行う資格を持った独資の現地法人として設立されました。 ※「倍楽生」は中国語で「ベネッセ」を表します。

ベネッセホールディングスHPより

「2008年には独資による出版物販売会社「倍楽生商貿(中国)有限公司」を設立」とあります。以前の私の記事でも紹介しました通り、外資規制があるので外資100%は通常ではあり得ません。つまり、中国共産党のトップレベルと強いコネクションが有っての特例ということになります。勿論、当時は胡錦涛国家主席の時代ですので、胡錦涛派とのコネクションが強いと考えられるわけです。
更にこの記事の中にはもう一つ面白いことが書かれています。「2010年4月 合弁会社の設立を決定」中国上海市常熟路157号にあり、出資比率は中国福利会出版社:51%、ベネッセ:49%とあります。
今度は独資(ベネッセ100%)は出来なかったということです。本来なら、この49%(或いは50%)しか認められないことが良く分かります。
これについては2つの可能性があります。
・甘い餌を与える時期が過ぎたこと。1回目は甘い餌で誘い込んだ。
・上海は上海閥である江沢民派の影響が強い地域であるため、同じ改革開放路線でも政敵である胡錦涛派の力が及ばなかった。(習近平派vs江沢民派ほど深刻な対立ではありません。改革開放派の中のエリート集団である胡錦濤派と軍閥・一族主義である江沢民派と理解しています。)
真相は分かりません。
ここまで振り返ってみると、福武財団廻りは胡錦濤派人脈で繋がっているのでは無いかという仮説に至ります。

長くなるので、ページを変えます。次はいよいよ一回目の山場になる予定です。それだけショッキングな内容です。お楽しみに(楽しむべき内容では無いですが、そうでもしないとやってられませんので)
(続く)
つづきの記事はこちら↓

シリーズとしての纏めはこちら↓


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