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[5]ベネッセ創業者一族(その1) ~オープン・ソースから考える中国のサイレント・インベージョン

今回からは技術的マニアックな話を抜けた内容になります。深刻な内容だけに、少しでも気持ちを軽くして頂けるよう、推理を楽しんで貰う工夫をして書きます。ボリュームが大きいので何度かに分けてになります。
是非、最後までお付き合いください。

はじめに

既に中国に取り込まれてしまった有名な人物の経歴を見ていたときに、ある仮説を考えました。その人物の属性に注目して、中国が調略しているのでは無いかということです。この仮説については、いずれ紹介致します。
そして、その属性と同じ人物達を調べるとefu Investmentという会社が出てきます。一度目に出てきたときには、不審な点は分かりませんでした。仮説に基づき色々な人物を調べて行く上で、再度efu Investmentが出てきます。何かあると確信し、調べ方を変えてみると芋づる式に出てきました。
彼らは、気付かれない様に、巧妙で複雑な構造にしています。出来るだけ分かるように、ゆっくり説明するつもりです。

ベネッセ

ベネッセと福武家

ベネッセは、多くの方が知っている会社では無いでしょうか。お子様が居られる方は「進研ゼミ」や「しまじろう」で知られる「こどもちゃれんじ」でご存じでしょうし、英会話のベルリッツ(現在は売却)などもベネッセ・ホールディングスの傘下でした。福武書店の2代目が福武總一郎氏で、ベネッセに社名変更をしたのも總一郎氏です。2014年に最高顧問を退き、現在はベネッセホールディンクスの名誉顧問です。

福武家(兄弟間の順番は入れ替わっている可能性有り)

ネットの情報を基に家系図を作ってみました。生年月日までは分からないため、兄弟の順番に誤りがある可能性はありますが、一族の登場人物を理解するには十分だと思います。これを整理しておかないと全体の把握が難しくなるので、度々利用することになるでしょう。
總一郎氏が名誉顧問になった時点で、ベネッセの経営から福武家は完全に外れたのでしょうか?調べてみると、そうではありませんでした。

ベネッセ株主(ベネッセHPより)
ベネッセ取締役 福武英明氏(ベネッセHPより)

ベネッセの株主で赤線を引いたところが福武家が関係する株主です。合計で22.96%。一位の日本マスタートラスト信託銀行を抜く数字になります。他の株主も銀行であること、總一郎氏の養子の英明氏が取締役に就任していることから、福武家は依然として発言権が大きいことが分かります。南方ホールディングスは、英明氏の弟の松浦敏明氏が代表を務める会社です。この時点では、特に不審な点はありません。

efu Investment

お待たせいたしました。ここから、推理が始まっていきます。
efu Investmentとは、どんな会社なのでしょうか。投資会社なのですが、VC(ベンチャーキャピタル)としてエンジェル投資家などとも呼ばれているようです。VCはベンチャー企業に投資して、上場により株式を売却して利益を得るというのが一般的です。
efu Investmentは、ニュージーランドに有ります。何故、ニュージーランドなのでしょう。養父(叔父)夫婦がニュージーランドに住んでいるため、相続税を回避するためでは無いかという見方があります。しかし、相続税説については、總一郎氏が否定しています。実は、ニュージーランドは、投資所得に対し免税があるのです。(議決権10%以上で適用らしい)
つまり、節税のためですね。

ニュージーランドの意味を突っ込んで考えてみる

でも、何でニュージーランドなんでしょう?タックスヘイブンで気候の良いところ何て幾らでもありますよね。
ニュージーランドは、ファイブアイズと呼ばれる米国、英国、カナダ、豪州、ニュージーランド五カ国から構成され、政治的、軍事的な情報を共有する同盟の一員です。実質的には、対中国の同盟で、クアッド、AUKUSとならぶ安全保障の枠組みになります。

米中軍事防衛ライン(産経より)

ニュージーランドは第3列島線に位置し、周辺のオーストラリアや島嶼国が中国との関係に頭を悩ませていることを御存じの方が多いのでは無いでしょうか。つまり、中国は第3列島線まで将来的に勢力を拡大することを念頭に動いており、ニュージーランドは攻略拠点の一つということになります。頭の片隅にでも入れておいてください。
取り敢えずは、偶々ニュージーランドだったということにして話を進めて行きましょう。

efu Investmentの調査

住所を調べると「8/143 Quay Street, Auckland, 1010 , New Zealand」であることが分かります。
取締役メンバーは

efu Investment取締役メンバー

になります。Shimpei KATAYAMAという人物は特定できませんでしたが、上3人は福武總一郎夫婦と子供ということになります。英明氏が代表です。
下妻道郎氏は福武財団 評議員と株式会社南方ホールディングス取締役をやっている人物です。
ニュージーランドの場合、企業情報はオープンになっていて取締役の住所まで記載されています。個人情報のため、この記事では伏せています。
英明氏の居留地を調べてみました。ニュージーランドなので現地調査はちょっと無理ですからグーグルマップとストリートビューに頼ります。

英明氏の居留地先(ストリートビュー)

該当住所を調べても建物が見当たりません。ビュー上の22Bというのが該当場所のポストなのですが、22Bというのは書類上の番地で実体は無いようで、ポストだけ設置していると思われます。他所は1世帯ごとにちゃんとポストが存在します。22A(=22)は実物件として動画まであるのですが、そうなると22Bは何処?となります。仮にそうだとしても、書類上は問題無いんでしょうね。知らんけど。
總一郎夫婦の居留地について調べてみると面白いことが分かりました。

總一郎夫婦の居留地とefu Investment住所

図の左側水色部分が夫婦が居住してるスペース、右側がその建物の1Fで黄色がefu Investmentの住所に該当するエリアです(この黄色のオフィス区画)。黄色の左側の1~13の数字が入ったエリアは居住区で、住所の記載方法が別になります。つまり、住所から分かるようにこの狭い黄色のエリアに143戸のオフィスが入っていることになっていますが、ストリートビューで見る限り実店舗は10店舗前後です。どうやら、住所登録だけしていて実際のオフィスは存在しないようです。仮にそうだとしても、書類上は問題無いんでしょうね。知らんけど。
興味深い点は、もう一つあります。

8/143 Quay Street, Auckland, 1010 , New Zealandにある会社

「8/143 Quay Street, Auckland, 1010 , New Zealand」にある会社を調べてみると複数存在しました。全て英明氏が取締役です。何でこんなに会社があるんでしょう。きっと会社設立フェチなんでしょうね。金持ちのやることは良く分かりませんね。

ここまでを纏めると、居住実態の無さそうな住所で書類上登録されている住所に複数の会社を設立しています。郵便物は、總一郎夫婦が1Fの郵便受けに取りに行くのかもしれませんね。優しい義理の両親(叔父夫婦)です。
あまり褒められたものでは有りませんが、少し怪しい程度。今のところ、納税的にどうなの?という疑問は有るものの、中国の影は見当たりません。普通はここで諦めます。

次回からは、いよいよディープな世界に入っていきます。お楽しみに。
(続く)

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