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【落書き】231224 ローマ対ナポリ

こんにちは。久しぶりのnote。

ちょっと思い立って、突然ですが、ここからnoteの更新増やそうかなと思っています。

2021年以来、定期的にマッチレビューを書かなくなってから思ったことがあります。

「見た試合のこと、めっちゃ忘れる」

年齢のせいのかもしれません。でも、レビュー書いてた時代の試合のことは今でもはっきり覚えてます。どんな展開だったとか、ゴールとか、監督の采配とか。でも最近の試合のことは本当に覚えていない。え?バルセロナの試合が面白くないからだって?最近、アルメリアと試合なんかしましたっけ?え?

バルセロナには切実に面白いサッカーを展開して欲しいですが、それは別の話として、備忘録的にアウトプットしたほうがいいかなあと思い始めたりしたわけです。思い返してみたら結構試合見ててもツイートしなかったりすることがあるので。せっかく90分観るなら何か記録に残した方が楽しめるかなあと。

でも所謂マッチレビュー!みたいな重いやつはもうちょっと書くエネルギーないので、バルサ以外のチームの試合を「落書き」程度に記録しておこうかなと思った次第です。Twitterでもいいんですけど、TL汚すのも何ですし、こっそりnoteに書く方が続きそうなので(笑)

普段線で追っているチームの試合ではないので、大したことは書けないですが、他のチームについて書くのはシンプルに楽しみです。分量とか形式とかも自由に書きます。浅くてもいいので思ったことだけ。バルサ関係のことは変わらずブログでたまに書きます。

前置きは長くなりましたが、それではこの企画の1試合目、ローマ対ナポリ。ナポリとCL決勝トーナメントで対戦することになったので、予習も兼ねて。セリエを見るの結構新鮮です。

スタメン

スタメンは以上の画像の通り。選手名はGoogleからそのままコピペしたやつです。両チームの状況はよく分かりませんが、ナポリはベストに近そうです。ローマはケガ人多そうですが、多分今季のベースはこんな感じ。

感想

試合としてはホームのローマが2-0で勝利。ナポリ側に退場者が2人出るなど、荒れたゲームになりましたが、試合全体を通して観ると勝利により相応しかったのはローマであったように思います。

ボール保持を基調とするナポリと、バーティカルな速攻を基調とするモウリーニョローマの構図なので、当然ナポリがボールを握って、ローマがそれにどう対応していくのかというのが見所となります。

ナポリゾーン1→2ボール保持

ナポリは基本的にショートパスで前進することを試みます。ロングボールの割合は少なめ。ゾーン1→2でのビルドアップは基本4バックの陣形を維持したまま前進します。もう少しオシメーンやクバラツヘリアへのシンプルな縦パスが多いのかと思いきやそんなことはなく。綺麗に前進することをあくまで標榜しています。

ディロレンツォとマリオ・ルイの両SBは気持ち内側にポジションをとることで内側と外側へのパスコースを両方確保。この辺のポジショニングは標準装備されてます。良いですね。4バックの陣形は維持しながらもSBが外一杯に広がらないのがミソです。

よくあるパターンだったのが、SB(ディ・ロレンツォ)がボールを持った際に、WG(ポリターノ)が相手のWB(ザレフスキ)をピン留めして、IH(アンギサ)がサイドに流れるパターン。SBがリターンを受けてハーフスペースで前向きでボールを受けて手薄となった逆サイドへ展開をする。このパターンでゾーン2に侵入することが多かったです。ここはとてもスムーズで選手たちに染み付いていますね。

SBとIHの関係でプレスを分解

ゾーン3。ディロレンツォは内外を使い分ける現代型SBとして完成されており、彼とザンボ・アンギサ(IH)、ポリターノ(WG)の右サイドのトライアングルの連携の崩しはナポリの大きな武器でしょう。ポリターノがサイドで時間を作れるWGで、アンギサは縦への推進力に優れるIHです。

一方の左サイドは、IHのジエリンスキが中央のレーンでトップ下然と振舞うことが多く、クバラツヘリアは大外でアイソ気味に振舞うようにできています。これはクバラツヘリアの圧倒的な突破力を活かすための設計でしょうか。

いずれにしても右サイドは連携から。左サイドはクバラツヘリアの単独突破ベースで。サイドでの崩しがナポリのゾーン3における生命線。逆にこの試合では中央をワンツーで崩す等の攻め筋があまり見えなかったのは気になりました。この試合だけなのかいつもそうなのかは分かりません。

オシムヘンという強烈なエースがいるため、サイドからのクロス一本でも十分に脅威にはなり得ますが、保持型チームとしてはもう少し工夫が必要かもしれません。あとはクロスに対するIHの飛び出しはもうちょっとあってもいいかも。

また、なかなかこの試合ではクバラツヘリアの足元にボールが入らず。上手くローマの守備陣のテリトリーでプレーさせられてしまった印象です。シンプルに背後を狙う形があっても良かったかもです。

結果的には、ナポリの保持対ローマの非保持という観点においては、ローマの非保持の振る舞いが上手くいったという90分でした。対ナポリを考えた時に、とにかくオシムヘンとクバラツヘリアを自由にしないというのがポイントになります。

ローマのCB陣は特にオシムヘンと1対1にならないように常に+1を作ることを心がけていたように思いました。その分前方でできる数的不利に対しては左IHのボヴェが過負荷を背負うことで穴埋め。ボヴェは若い選手なのによくやるなあって感じのタスクを背負っていました。

ローマの両IHと両WBがとにかく走れる選手なので、ナポリのビルドアップに対して生まれるズレは気合と走力で何とかカバーしつつ。個人の守備力が傑出している感じはしませんでしたが、チーム全体の組織と走力で上手くビッグクラブとやり合おうというモウリーニョの意図が窺えるところではあります。

ローマはボールを奪ったらとにかく素早く前線の2トップへ。自陣からのボール保持においてもまず第一優先は前線へのロングフィード。ルカク、ベロッティの2人は背後への走力が強く、カウンターの際に2CBだけでこの2人に対処するのはしんどそうな感じはありました。

この辺りのカウンター対応はナポリも四苦八苦してそうで、無理の利くフィルター役、もしくはCBが欲しい気はします。この辺は昨季大活躍のキム・ミンジェの流出が大きいのかもしれません。バルサはアラウホいても苦しんでいますけど。そもそも奪われ方が悪い!は両チーム共通の課題やもしれません。

ナポリの失点はポリターノの退場後に1点、オシムヘンの退場後に1点なので、数的同数であれば結果は変わっていたかもしれませんが、全体を通して言えば、先述した通りローマの優位ではあったかなといった感想です。

バルセロナも同じ課題ですが、ボール保持をベースに考えるチームとしてはやはり崩しの設計と、ネガティブ・トランジションのデザインはしっかりと考えておきたいところです。

まだ色々書きたいことはありますが、今後も継続的に見ていきたいなと思っているので今回はこれくらいにしておきます。ナポリの非保持の部分は別の試合でじっくり見たいなあと思います。

ナポリはこれでシーズン6敗目。首位インテルとはこの時点で勝ち点差17がつく厳しい状況となっています。11月にルディ・ガルシアからマッザーリに監督が代わりましたがV字回復とはいってないようです。特にビッグマッチの戦績が悪いのが気になるところ。

バルセロナも最近てんでダメなので抽選で当たった時は「あーーーーナポリーーー勝てんーーーー」って思ってましたがナポリもナポリで苦しんでいることは確認できたので、希望を持って年を越したいなと思います(笑)。

気になった選手

MFボヴェ(ローマ):
アンカーをケアしつつ、ディロレンツォまでジャンプする過負荷を90分間完遂。ローマのプレッシングを支えた勝利の立役者。イタリア産お馴染みのめちゃくちゃ走れるIHの系譜か。まだ若い選手なので今後は楽しみ。

FWルカク(ローマ):
夏のすったもんだからちゃんと適したチームを見つけられて良かったねという感想。モウリーニョのサッカーは彼のようなタイプには合っている。ポストプレーとラインブレイクどちらでも脅威になる。シンプルなロングボールを攻撃に変換してくれる能力はピカイチ。

パレデス(ローマ):
相変わらずの殺人タックルを披露。クリスタンテに背後を守ってもらいながら、左ハーフスペースを封殺。非保持における貢献度が非常に高かった。

ポリターノ(ナポリ):
好きなタイプの左利き右WGだが、頭に血が上って報復行為で退場。結果的には試合を壊してしまうことになってしまったので残念。

オシムヘン(ナポリ):
同じく軽率な形で2枚目のイエローを貰い、退場してしまった。プレー面においてもローマの3CBに上手く抑え込まれてしまい、契約延長の祝砲は放てず。


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