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タイ人の息子 バンコクの中学校転入の顛末

なんともはや、拍子抜けの一日だった。
前日の夜に連絡があり、担当教師の都合で面接時間が朝の9時から10時半に変更になり、我々は10時に学校に到着した。
雨の為に担当教師が遅れており、15分程待たされるのはタイ標準。のんびりと教員室前のベンチで待っていた。

ほどなく副校長の部屋に招き入れられ、副校長から世間話に近い質疑応答が息子や連れ合いになされる。時間にして約15分。会話の終わり頃には、制服を買う話らしきやりとりも聞き取れる。
「え?もう転入が決まったのか?これで終わり?筆記試験は?英語での面接は?」
事前に聞いていたものとは全く違う展開に戸惑う。しかしそれで事が収まるならそれに越したことはない。

半信半疑のまま経緯を見守っていると、面談を終えて連れ合いが
「これから授業料を払う。体操服と鞄も今日買って帰るらしい。」
と告げられる。私の乏しいタイ語で聞き取り、想像していた展開は間違いではなかったのだ。
会計窓口で前期の授業料(17,500バーツ)を支払い、学校の名前入り鞄(200バーツ)と体操服上下(520バーツ)を購入。これで全ての手続を終えた訳だ。

前回訪問時に聞かされていた筆記試験が連れ合いの聞き違いだったのか否かは不明のまま。英語の面接に関しては、ファラン教師が武漢熱に罹患したせいで中止になったようだ。
可能性としてはもし武漢熱の時期でなかったら、英語学力不足が露見して息子の転入は許可されなかったこともあったということだろうか、、、。

連れ合いのかねてからの話によると、モー4(高1)での転入は主要教科で筆記試験があり遥かに難易度が高く、彼女としては何とかしてモー3(中3)で第一志望校への転入を実現させたかったようだ。
その希望が余りにもあっさりと叶い呆気にとられはしたが、何はともあれ息子の新しい人生に向かう第一歩が踏み出された事を祝福したい。

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