映画感想 9 『きみに読む物語』

・キャスト

ライアン・ゴスリング   ノア・カルフーン
レイチェル・マクアダムス アリー・ハミルトン

・あらすじ

 認知症を患う老女に物語を語りかけるシーンから始まる。
 ノアは遊園地で出会った、当時17歳のお嬢様のアリーに一目惚れをし、猛アタックをかける。何度もアプローチをかけるがデートに行くことができなかった。しかし友人のおかげで一緒に映画館へ行く機会を得て、その帰り道に2人は付き合うことになる。
 彼らは生まれも全く違い、食い違うことが多かったが愛し合っていた。しかしながらこの付き合いについてアリーの両親はよく思っていなかった。
 そして夏が終わる頃にアリーがニューヨークの大学へ通うことが決まり、この地を離れなくてはいけなかった。これを知りノアはうまくいかないことを察して、別れ話を切り出し、結局は喧嘩をして別れることになった。
 アリーはノアと別れ、他の男性と付き合っていた。そして結婚式を迎えたが、新聞に写っていたノアと大きな一軒家を見て、気を失ってしまった。その大きな家とは別れる直前にいつか一緒に住もうと約束を交わした家だった。
 アリーはそれをきっかけに彼氏の許可を得て、ノアの元へと会いに行った。そこでアリーは連絡をしてくれなかったことを話すが、実は365日365通の手紙を送っていたことを知る。それにより2人の愛が蘇ることになった。
 しかしアリーがノアの家にいたときに、アリーを連れ戻すために母親がやってきた。アリーの母は最初連れ戻すことに必死であったが、母自身も昔肉体労働をする男の人が好きであったというアリーと非常に似た境遇であったことを明かす。そして母は結局自分で正しい選択をするようにと365通の手紙とともに決断を娘に託すことにした。
 アリーは戻るのか、このまま残るのか決断を迫られることになり、結局は彼氏のもとへ戻ることを決意し、ホテルに戻ってしまった。しかし帰りの道の途中にノアからの手紙を読み、苦しみを堪えきれなくなっていた。
 結局アリーは翌朝ノアの元へと戻ることになった。
 そして現在に戻り、認知症の老女であるアリーは失っていた記憶を取り戻し、物語を話してくれていたノアのことを思い出すのであった。

・感想

 ノアがアリーが他の男性と付き合っているという事実を知りながらもそれ以前からその後もずっと愛し続けている一途な愛が素晴らしいと思った。

 アリーが彼氏にシーブルック行きを告げるときに絵を描くことが好きなのに、ずっと描くのを忘れていたシーンで、本当に好きなことをしている自分でいられる瞬間は素敵だと感じた。どこか本心では彼のことよりもノアのことを愛しているということを示しているシーンに感じた。

 アリーの母はずっと指図するような言い方で気に食わなかったが、連れ戻そうと来たシーンでアリーと似たような過去の経験を娘にさらけ出したり、最後は娘に決断を委ねるシーンで母としての愛を感じた。


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