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私たちの心実 アメリカン・ジャーニー


アメリカ大統領選の民主党代表に正式指名された、カマラ・ハリスの自伝(2021年6月初版発行)を読みました。


カマラ・ハリスの個人史と政治キャリアを網羅する詳細な自伝です。以下に、その内容のあらましを記します。

 ハリスは1964年10月20日にカリフォルニア州オークランドで生まれました。母親のシャマラ・ゴパランはインドからの移民で、癌研究者として活躍しました。


父親のドナルド・ハリスはジャマイカからの移民で、スタンフォード大学の経済学教授でした。両親の政治活動と市民権運動への関与は、彼女に強い影響を与えました。

 ハリスはバークレーで育ち、近くの黒人教会に通い、インド文化の影響も受けながら育ちました。彼女は小学校時代に、学校統合プログラムの一環としてバスで通学する経験をしました。

 彼女は、ワシントンD.C.にある歴史的黒人大学、ハワード大学に進学しました。ここで、彼女は政治学と経済学を学び、学内外での活動を通じてリーダーシップを磨きました。

ハワード大学時代の経験が、彼女の公正と平等への信念を深めました。

 その後、カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロー・スクールで法学の学位を取得しました。卒業後、オークランドで地方検事補としてキャリアをスタートさせ、特に性犯罪や児童虐待に関する事件に力を注ぎました。

政治への道

サンフランシスコ地方検事

 2003年、サンフランシスコ地方検事に選ばれました。彼女は犯罪抑止プログラムや再犯防止プログラムを推進し、若者の犯罪防止に尽力しました。

カリフォルニア州検事総長

 2010年にカリフォルニア州検事総長に選ばれ、全米で初の黒人女性、初の南アジア系アメリカ人の州検事総長となりました。この期間中、彼女は住宅ローン危機や人身売買対策、LGBTQ+の権利保護に取り組みました。

上院選挙と政策活動

 2016年にカリフォルニア州の上院議員に選ばれ、アメリカ合衆国上院における最初のインド系アメリカ人および2人目の黒人女性となりました。

上院では、刑事司法改革、移民政策、気候変動対策、医療アクセスの拡大など、多くの重要な問題に取り組みました。

重要な委員会

 情報委員会や司法委員会に所属し、特にトランプ政権下でのロシアの選挙干渉調査や、ブレット・カバノーの最高裁判事指名審議での鋭い質問で注目を浴びました。

副大統領への道

2020年の大統領選挙

 2020年、ジョー・バイデンの副大統領候補に指名されました。選挙キャンペーンでは、多様性と包摂、経済的不平等の是正、環境保護、健康保険改革などの政策を強調しました。


選挙に勝利し、アメリカ初の女性、副大統領、初の黒人女性、初のアジア系アメリカ人の副大統領となりました。

多様性とリーダーシップ

 ハリスは、自身の多文化的背景と女性としての視点を活かし、多様性の重要性を訴えています。彼女のストーリーは、どんな背景を持つ人でも夢を追い求め、目標を達成できることを示しています。

社会正義と平等

 彼女のキャリアを通じて、一貫して社会の不平等を是正するための取り組みを続けてきました。特に刑事司法改革や人権保護に対する彼女の努力は、社会に大きな影響を与えています。

この自伝は、カマラ・ハリスの個人的な体験と公的な業績を通じて、多くの人々に希望とインスピレーションを与えるものです。

彼女の旅路は、多様性と包摂、正義と平等の価値を再確認させ、次世代のリーダーに向けたメッセージとなっています。

生駒の市立図書館で、朝からランチも摂らず読み耽りましたが、空腹と冷房で冷え切った身体の奥から、熱い感動が込み上げてきました。

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