わたしの散策コースには、近世まで大阪と奈良を結ぶ、旧奈良街道があります。最大傾斜41%のてっぺんに「暗峠」(くらがりとうげ)があります。
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街道に近接した路傍に、松尾芭蕉の句碑を見つけました。芭蕉が病をおして奈良から大阪に向かって暗峠をこえたのは、1964年(元禄7年)9月9日で、奇しくも「重陽の節句」と重なります。
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句碑にも、
菊の香に くらがり登る 節句かな
と、刻まれています。
芭蕉はこの年の10月12日に黄泉へ旅だちました。享年49。
芭蕉の没後、330年を経た今、俳聖と同じ場所に立てることに、感慨もひとしおです。
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