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コロナ戦争の最前線で闘う「白衣の天使」たち

今日5月12日は、1965年に国際看護師協会(本部:ジュネーブ)が定めた、「国際看護師の日」です。世界の新型コロナウィルス死者数は328万4783人、日本では10,941名(2021年5月11日現在)に達しています。

64万5000人以上の感染者を、献身的にケアしている看護師さんの数は、121万8600人。わが身の危険もかえりみず使命感に燃える、看護師さんたちに頭が下がります。

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日本の旧厚生省が、5月12日を「看護の日」と定めたのは1990年でした。「近代看護教育の母」と崇められている、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定されました。

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周知のようにナイチンゲール(1820~1910年)は、イギリスの看護婦ですが社会起業家、統計学者としても実績を遺しています。なかでも1853年にクリミア半島で勃発した戦争で、敵・味方の分け隔てなく負傷兵たちを、エビデンスにもとづく医療衛生改革で看病に当たったことで、「クリミアの天使」と称賛されるようになりました。

医聖ヒポクラテスに倣った「ナイチンゲール誓詞」

彼女は世界初の宗教系でない看護学校、「ナイチンゲール看護学校」(現在はキングス・カレッジ・ロンドンの一部)を設立しましたが、ギリシア哲学についても造詣が深かったことから、「ヒポクラテスの誓詞」に倣って、「ナイチンゲール誓詞」がつくられました。

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私は看護専門学校の卒業式(戴帽式)に出席する機会を得ましたが、ろうそくを手にしたピカピカの看護師さんたちが全員で唱和する、「ナイチンゲール誓詞」に熱いものがこみ上げてきました。

少し長くなりますが全文を紹介し、ソーシャルワーカーとして、日々の激務に耐えている看護師さんたちへの、感謝と敬意に変えたいと思います。ひと言ひと言を噛みしめて読んでいただき、共感していただければ嬉しく思います。

われは此処(ここ)に集いたる人々の前に厳(おごそ)かに神に誓わん。 わが生涯を清く過ごし、わが任務(つとめ)を忠実に尽くさんことを 。われは総(すべ)て毒あるもの、害あるものを絶(た)ち、悪しき薬を用いることなく 又知りつつこれをすすめざるべし。 われはわが力の限りわが任務(つとめ)の標準(しるし)を高くせんことを努(つと)む べし。 わが任務(つとめ)にあたりて、取り扱えたる人々の私事(しじ)のすべて、わが知り 得たる一家の内事(ないじ)のすべて、われは人に洩(も)らさざるべし 。われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧(ささ)げん。












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