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61.大人の社会科見学 〜南房総前編・保田小学校〜

 11月の某日、南房総へ旅行に行ってきました。千葉県はよく訪れる場所ですが、南部へ行った事はほとんどありませんでした。行くまでは正直「何もないところ」というイメージでしたが、行った感想とても良かった。そう思った場所をいくつかご紹介させていただきます。まずは、「道の駅 保田小学校」です。

 「保田」と書いて「やすだ」ではなく「ほた」と読みます。マスコミでも取り上げられていますのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、廃校を利用した観光施設です。自分も、存在は知っており一度行ってみたいと思っていましたが、なかなか機会がなく、今回ありがたいことに旅の同行者に連れて行ってもらいました。

 インターを降りてすぐという好立地でもあり、訪問日当日は平日の昼間にも関わらず、多くの方が訪れていました。

二宮金次郎の像を初めて見ました

 地元の特産品のお土産や食事処があるのは、他の道の駅と同じなのですが、もともと学校であるという事が随所に現れています。写真の二宮金次郎像は、昔の学校にある事は漫画などでみた事がありましたが、実際に見たのは初めて。多くの方が写真を撮られていました。

 食事が普通の食事だけでなく昔の給食風メニューが食べられたり、教室を利用した小さな子供が遊べる場所があったりと、元学校を「売り」にするため工夫されています。お土産品の中には、「保田小学校」の名前を記したエコバッグやタオルなどとてもおしゃれなオリジナルアイテムもありました。ひとつのブランドとして確立されていたことに驚きました。宿泊施設もあり、基本素泊まりですが4千円程度で泊まれる様です。

 この施設の素晴らしいところは「音楽室」をコンサートやサークル活動に利用できたり、「家庭科室」を料理教室や特産品の開発に利用できたりと、地元の方も利用しやすい場所となっているところです。単なる観光施設としてではなく、地元の方と観光客が交流する場ともなっているようです。

 同じ敷地に附属の「幼稚園」がありました。

 最近オープンしたばかりの施設です。ネーミングも「附属幼稚園」と、遊びごころがありますよね。ここにも食事ができる施設もありますが、「小学校」と違うところがいくつかありました。

 まずは「まちのオフィス・くらしのステーション」。オフィスはその名の通り、コワーキングスペースとなっています。中には入れませんでしたが、のぞいた感じとてもきれいな施設でした。案内によると、一時間5百円、一日利用しても2千円です。とてもお安いと思います。くらしのステーションは会議室で10人くらいまで利用可能とのこと。こちらも一時間5百円、一日利用しても3千円です。

 次にあげられるのが、中庭。「みまもり広場・ドッグラン」という無料の施設があります。見守り広場は遊具がやや少ない感じがしましたが、芝生がうわっているため小さなお子さんが駆け回るにはもってこいの場所です。結構な広さなので存分に走り回れると思います。室内にも、カフェが併設されたプレイルームがあり、小さなお子さま連れの方は楽しく過ごせると思います。また、ペット連れの方に嬉しいドッグランもあり、長時間遊べるのではないでしょうか。

 その他、食事処も多くあり魅力的です。同じ敷地内で仕事も食事も宿泊もできることから、ノマドワーカーの方やワーケーションにもってこいだと思います。自分も一週間くらい滞在し、仕事をしながら、気晴らしに近くの海に行ったり周辺を散歩したりしてみたいと思いました。今はサラリーマンなので難しいですが、そのような仕事の仕方にとても憧れます。

 人口減少で各地の学校が廃校となっていることは知っていました。市町村の担当者の方から話を聞いたこともありますが、廃校の利用は各地で悩まれているようです。同じ取り組みをしても解決策とはならないかも知れませんが、考え方として参考になる事例だと思います。地方創生の観点からも面白い施設ですので、是非みなさまも機会があれば寄ってみてください。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

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