曲はどうやって生まれるのか①【『感覚型』『理論型』『天才型』】
こんにちは、hikkyです。
本日は特に予定もなく、ダラダラと過ごす予定だったのですが。
ちょっときっかけがありまして、制作中の曲の仮レコーディングをしてきました。
朝起きたら、メロディが先に出来ていた曲の歌詞が一気に書き上がった。
この2週間くらい1行も進んでいなかったのに。(ギターすら触ってなかった)
共同制作者でアレンジャーのmikkyに「今日これから行っていい?」と電話しました。
mikky「えー?今日ー?? いいよ。」
というわけで録ってきました。
4時間ほど作業し、「これは名曲だ…!」と二人で歓喜。
いつもありがとう、mikky。
mikkyに「お金やセックスの話もいいけど、作曲家なんだから音楽の話を書けよ」と言われました。
そんなわけで、今回は音楽・作曲の話です。
最近、環境が変わり、自分のしていることを話す機会があると「曲が作れるのが凄い」と、大体の人に言われます。
悪い気はしないですが、むず痒いような何とも言えない気持ちになります。
曲を作った事のある方なら、きっとこの感覚を理解して頂けると思います。
「曲を作れる」ことは全然凄い事ではないです。本当に。
スケボーやゴルフが趣味だと「凄い」と言われる、というのと同じだと思います。
やるだけなら万人の自由だし、技術の上手い下手は関係ないですよね。
プロ級の方なら、逆にムカつく場合もあるでしょう。
「むず痒いなら言わなければいいじゃん」と思われるかもしれませんが。
私の場合は、人に曲を提供することを主としているので、積極的にアピールをしています。
「誰のどんな曲を書いているのか」を伝えることは、私にとっても、歌ってくださる本人にとっても、マイナスにはなり得ないからです。
YouTubeやこのブログも、新しく出会った多くの方にご覧頂いており、ありがたい限りです。
興味を持って頂けた方に、けっこうな割合で聞かれること。
「曲ってどうやって作るの?」
正直、自分でも『何もないところから音楽が生まれる』のは不思議でしょうがないのですが。
ムリヤリ言語化して、ありのままに書いてみようと思います。
曲がどうやって生まれるか。
これは曲を作る人によって、きっと全然違います。
タイプ別に分けるなら『感覚型』『理論型』『天才型』に分けられると思います。
どの要素も多少なり持っている方がほとんどですが、独断と偏見で思いついた人を挙げると…
<感覚型>
・Mr.Childrenの桜井和寿さん
・BUMP OF CHICKENの藤原基央さん
・星野源さん
<理論型>
・小室哲哉さん
・椎名林檎さん
・バッハ
<天才型>
・aikoさん
・RADWIMPSの野田洋次郎さん
・ゲスの極み乙女。の川谷絵音さん
…といった感じでしょうか。
曲を作る人に圧倒的に多いのは、間違いなく感覚型です。
私も感覚型です。(感覚7:理論1:天才2くらい)
上に挙げたアーティストとは才能の総量が違うのはわかっているので、タイプ分けの便宜上ということでご容赦ください。
感覚型の特徴は、子供の頃に音楽の授業が好きだった人。
好きな音楽のコピーを熱心にやっていた人。
「楽器は弾けるけど、譜面は読めない」という人。
お風呂で歌っていた鼻歌から名曲ができた、なんてこともあるようです。
負の面の特徴として、飽きられて消えていく人が多い。
元はズバ抜けている「わけではない」センスを頼りに作っているので、努力や勉強をしないと、同じような曲ばかりになります。
理論型の特徴は、(オリジナリティの高い)曲を量産するのに向いている、ということです。
このタイプはポップミュージックの世界では珍しい。
小室さんはシステマチックに「このコード進行は、どんなメロディを乗せても良い曲になる」を熟知している。
椎名林檎さんは、音楽理論を熟知した上で、普通の人の感覚と少しずつ(時には大幅に)ズラしていくのが、抜群に上手い。
バッハは現代音楽の礎のすべてを一人で築いた。
「理屈っぽい」と言えばわかりやすい。
それが「屁理屈」と聴き手に捉えられると、誰も聴いてくれない。
理論派は諸刃の剣です。
天才型はもう全然意味がわかりません。
川谷絵音さんのインタビューとか見ていると「ああ、この人は宇宙人なんだな」と思います。
本当の天才。
こんな感じでタイプ分けしてみました。
人によって異論はもちろんあると思いますが、音楽を楽しむ1つの物差しになれば幸いです。
思ったより長くなってしまった。
私の場合、どうやって曲が生まれるのか、は明日書くことにします。
引っ張るほどの話では全然ないですが、今日は疲れた。
創作作業は脳味噌と五感をフル活用します。
今日はぐっすり眠れそう。
おやすみなさい。
明日も是非ご覧ください。
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