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スペインに一人で行く妹へ | 街の周り方編

正直これに関しては一人一人の楽しみ方があって、楽しみ方が人それぞれだから様々な形の海外旅行があるのだと思う。

そういう意味で、シスターが自分なりの海外旅行の"型"・街のまわり方を自分自身で見つけてくれたらと思う。

しかしながら、突然放り出されても困るよ!と言われる気もするので、兄なりのまわり方を伝えたいと思います。

もちろんこれを初日から真似するでもよし、完全に無視して自由にやるもよし。何かしらの参考になったらいいよね、ということでスタート!

方法1 : とにかく観光名所を回る

これは2019年、初めて僕がバックパッカーをしたときにとった方法。新たな街に着いたとして、その有名な観光地をネットで検索し、それをGoogleMapにピンで保存する方法だ。

マドリードの観光地を残した"跡"
いくらでも、いくつでも、誰とでも共有できる

昨今のネットは便利なもので、『マドリード 観光』と検索すれば、『マドリードで行くべき観光地10選!』みたいなのが必ず出てくる。

これを上記のようにGoogle Mapに保存し、これを順々に辿っていくというやり方だ。

メリット

  • その街の観光地を基本的に見逃さない

  • 効率的に、順番に回ることができる

  • Google Mapなので、名所を目的地に設定し、ルートを探索すれば迷わず行ける。市電や市バスに対応していることもあり、最適な方法で辿り着ける

デメリット

  • 良くも悪くも、"偶然の出会い"といったものがない

  • "効率的"なのは最初はいいんだけど、でもそもそも休暇に"効率"ってどれくらい必要なの?

  • いつまで経ってもスマホを見てばかり。せっかく海外にいるのにもったいなくない?

2019年の時点では、そういうデメリットが脳裏によぎることで最初の方は逐一回っていたものの、1週間くらいでそれもやめてしまった。

ただ、名所は見ておきたい感じはあったので、"何があるか"を調べ、それを保存する過程で上記のマドリードの地図が残っているのである。

というわけで、この方法は(僕の中で)時代遅れ。今のやり方を見てみましょう。

方法2 : 何も考えず歩く。だって迷わないもん

直近2022年のバックパッカー旅でやったのがこの方法。何も気にせず歩くのだ。

前回行ったグダニスクの地図。ピンは3つだけ
左上がお気に入りのポーランド料理店、真ん中は旧市街の中心地、右下は泊まったホテル

ヨーロッパの観光名所は大体"旧市街"と呼ばれるエリアに収斂する。

どういうことかというと、もちろんヨーロッパはいわゆる歴史的街並みというのが残っている。そのエリアを"旧市街"と呼ぶのだ。

ポーランド・グダニスクの旧市街。歴史的建造物が並び、"旧市街"を物語る。

対して、もちろん普通のオフィスエリアや住宅地エリアというのも存在する。
観光以外の産業をどこでやるのか、ということを考えたら当たり前の話だ。

ポーランド・首都ワルシャワのオフィス街。
グダニスクのオフィス街は全く写真がなかったので、同じ国で比較した。

ここで我々観光客が向かうのはもちろん上記の"旧市街エリア"。そしてこれは思ったより大きくない。
グダニスクの旧市街エリアで言えば小樽の運河+綺麗な表通り、この合計の大きさくらいの広さだ。

当然有名な建物というのも基本的にはその中にあるわけで、それならそもそも旧市街がどこにあるか、それだけ確認しておけばよくない?というわけだ。

もちろん明白に分かれていない街もある。
ハンガリー・ブダペストがその典型だ。
まあそういう時は街の中歩いてるだけで楽しいからいいでしょう

メリット

  • 地図なんて気にせず、本能の赴くまま街を歩ける。自然に街並みが目に入り、街の空気感を感じられる。

  • "効率的"じゃないぶん、変なお店や面白いレストラン、よくわからないコンサートに出会えたりする。

  • 地図で有名どころを"確認"する作業は"予習"になってしまう。個人的に、これはたどり着いた喜び、発見を無くしてしまう気がする。目に入ったもの全てが新しく、全てが興味深い、そんな町巡りができる。

デメリット

  • 時間がない街だと少し厳しいかもしれない

  • 街が比較的大きいと、こうは行かないかもしれない。ワルシャワなら何とかなっても、マドリードは1日だと少し厳しい…?

  • 名所を見忘れるかもしれない。でも気に入った街なら何度でもいくし、興味なかったらもう行かない。別に興味ない街なら見逃しても問題ないよね

個人的な感想

なぜ海外旅行が好きなのでしょうか。これに関しては父さんにも母さんにも聞いたことがないし、理由に関しては人それぞれなのかなとも思う。

では、なぜ僕が海外旅行が好きなのかを以前真剣に考えたことがあって、自分の場合は次のようなものだった。

『全く違う世界を歩んできた人々が生み出す、営みを見るのが好き』
『街の細々としたところから、その国の国民性のみならず、街の歴史を感じられる気がして好き』
『変なところから、ふと世界の仕組みが見受けられる、そんな瞬間が好き』

特に2番目、ポーランドとハンガリーを1日で移動した日のこと。
重々しい雰囲気のポーランド・ワルシャワから華々しい雰囲気のハンガリー・ブダペストに行った時、その落差が面白かった。

それと同時に、ワルシャワとクラクフ(ポーランド)は重々しい雰囲気を感じるのに、グダニスク(ポーランド北部)はこうした重々しさを感じなかった。

グダニスクの戦争博物館に行ったんだけど、ここは以前バチカン市国のような独立都市だったようだ。そのため、独自の歴史があり、独自の価値観があり、独自の雰囲気が今でも残っているのでしょう。

大国ナチス・ドイツと旧ソ連に囲まれる、第二次世界大戦前のポーランド
グダニスク・戦争博物館にて

こうした雰囲気を一身に感じられるため、地図を見ずに適当に歩く、そんな海外旅行があってもいいんじゃないでしょうか。

もちろんホテルに帰る時とか、駅行く時とか、そういう場面ではマップ使うけどね!


まとめ

  • 海外旅行の目的は人それぞれ。海外の回り方も人それぞれ

  • でも個人的には地図なしぶらぶらでもいいんじゃないかな。変なレストランで変な店主にあって、変に意気投合することもあるかもよ!笑




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