見出し画像

そばとコーヒー。Cafeツタンカーメン

降りしきる雨にキンモクセイたちも散ってしまった。さむいねぇ。みなさんそれぞれの場所で、お元気ですか。

少し月日がさかのぼりますが・・・
2020.8.27 錦糸町にある「シルクロードカフェ」で、初めての有料配信ライブを開催させていただいて。

買い方がわからん〜!エラーになる〜!と、戸惑わせてしまう場面もありましたが、何とか無事にチケットをご購入くださったみなさんのおかげで、最高にしあわせな音空間が生み出せました。ご視聴くださり、応援パワーを本当にありがとうございました!

画像3

お部屋タイムを過ごすかのようにリラックスして音を奏でながら、時空を超えられる不思議なスポット・シルクロードカフェ。

画像5

メンバーは即興音楽ユニット「blanket」
風のギタリスト・高橋創

画像4

パーカッショニストは土、熊本比呂志

画像5

画像4

お店のスタッフさんたちの人柄や、アートへの情熱、そして明るい雰囲気が大好きになって。この時期を乗り越えるために、何かほんの少しでも応援できることがないかなぁと思っていたところ、その後オーナーさんからご連絡をいただいて、今度は系列店である別のスポットで「弾き語りライブ」をしませんか?とのお誘い!ぜひぜひ〜ということで実現したのが今回のライブなのでした。

画像6

2020.10.10
東京国際フォーラム併設
ホールAのエントランスに佇む
居心地の良すぎるCafeツタンカーメン。

画像7

画像8

ここツタンカーメンの店主は、クリス。
(日本人です)

画像9

おおきな愛をこめて言わせていただきますが
国内でもトップクラスの、変態です。
みなさんぜひ、生クリスに会いに行ってね。

さてさて、今回のコンセプトはこんな感じでした

画像11

お金もおみやげも、なーんもいらないので、ただただ、ゆっくり過ごしにきてね。本読んでてもいいし寝ててもいいよ。たくさん喋ってもいいし喋らなくてもいいよ。1日中いても、5分だけ顔見せるでもいいよ。たまった疲れや、うんざりどんよりなきもち、そのまんま、まるごと、持ってきてね!焚き火みたいに、みんなで温まろー。
( Facebookの投稿文より)

もう、わたしは疲れ果てていました。
どうせすぐ死ぬんだ、お金なんかいらん。
プロじゃなくていい、プライドも捨てた。
元気じゃない人のためのちいさな避難所、
お店の売り上げのためのささやかな支援、
頑張ってきた自分のための思い出づくり。
それが出来ればもう充分だと思って臨んだ。

画像12

「blanket」パーカッショニストのくまちゃんは、わたしを誰より長く支えてくれている人物。気づけばもう10年以上の付き合いになる。一緒に歩いてると「旦那さん」だとほぼ100%の人から間違われるくらいには共同体感?二人三脚感?が出ているらしい 笑

画像10

しかし、あろうことか、わたしたちは
二人きりで音楽をしたことなかったのだ!

まさか、こんなにずうっと一緒にいるのにそんなわけない、と思ったけれど、よく考えてみたら、わたしたちは互いの音楽に対して壮大なリスペクトはあれど興味は微塵もない、という絶妙なバランスで共に歩んできたのだから、まあそうか、それもそうか。という感じ。

画像13

わたしはロック色強めな「ピアノ弾き語り」で、くまちゃんは大好きでたまらない「ドラム」で。(普段、プロ仕事をガンガンやっているパーカッションとはまた、立ち位置も奏法も脳みその動きも世界の見え方も違うのです、よく知らないけどおそらく)

お互いに、苦手だけどやっときたいこと
今日だからこそ、もーやっちゃおう。
守りに入る、安全なとこ狙う、そんなの
必要ないもんな。って話して決めて。

画像15

画像15

画像16

いろいろいろいろ、感じたことはあるけど
言葉にすると、なんか微妙にずれそうだけど
10年、一緒にやらなかったのは正解だったな。
今のお互いだからこそ、一緒にやれたな。
なんかそう自然と思えた日でした。

画像17

台風直撃の天気予報だったので、わたしもあんまり「ぜひ!」ってお誘いせずにいたのですが、直前でぐうううんと南へそれて。
交通機関の運休もなく、小雨でおさまってくれて助かりました。
それでも足元は悪いままだったので、会いにきてくれた人がいて本当に有難かったし、みんなでゆっくり過ごせて、帰り際に「あっという間で驚きました」「ひさびさにめっちゃ癒された〜」「やっぱ生歌が最高ですね!」とたくさん感想や想いをお話してくれて。うれしかったな。

画像18

夜の部は、なんと2時間半以上やってました 笑

画像19

終演後、顔出しOK(笑)のみんなと!

画像20

ご好評につき、年内また開催できるかも!です。
またおしらせするね。

画像21

さいごになりましたが
感涙でファインダーがのぞけなくなるカメラマン(笑)谷本裕志さん!いつも素敵な瞬間を切り取ってくださって、この場を借りて、ありがとうございます。ライブに来られなかった方にも空気感を伝えられるのって、本物の写真の力だなーと改めて。

画像22

あたりまえだけど、簡単に誰でも撮れる時代になったからこそ、プロの力ってすごいなと感じます。
音楽も本当はそうなんだけどね。写真と違って目に見えないし、雑貨と違って使えないし、野菜と違って食べられないから、対価をいただくことを理解してもらうのがむつかしいところ。
想像力を培う余裕など一切ないこの国では特に。

画像23

これからどんどん、
音楽は無料化されていくだろう。


生き残るのは、それこそ国際フォーラムでライブをするような頂点に登り詰めたビッグアーティストと、底辺にいて趣味で平穏に音楽を満喫する人たち(両者ともに頂点とか底辺とかはセールス的な視点での表現です念のため)に二極化し、命懸けで嘘のない音だけを鳴らすぞと胸に誓っている、その間の中小アーティストたちは確実に殺される。
都内のライブハウスは今年度中にほとんど、そして数年以内にすべて潰れるだろうと思う。この流れはもう、誰にも止めることはできない。

だけど、誰もが同じようにインスタントで楽しむだけじゃない、心の底を打ち人生観をガラリと変えてしまうような、魂を揺さぶる本物の音楽はこの崩壊の時代に必要だ。いや、もうそんなことすらよくわからないけれど。必要だと思うことにもしんどさを感じている。いやいやもう、どっちでもいーわって。

それを確かめて、共有するにはやっぱり、
生のライブ、やるしかないんだよね。

画像24

遅くまで付き合ってくれたクリス。
温かい空間を一緒に創ってくれて
お店を守ってくれて、ありがとう。

長くなっちゃったけど、そんなところで
わたしは明日から、怒涛の日々です。

福岡でライブとPV撮影、名古屋で演奏3days
長野で「虹の戦士」語りとの初舞台
福岡へ戻って別のMV撮影、千葉で演奏3days!

ラストスパート楽しんでくるよー!
また時間見つけて、書くね。


抱えきれんくらいでっかい
愛と、感謝をこめて


かおりより

いいなと思ったら応援しよう!