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好かれる話の聞き方

はじめまして

メディカルソーシャルワーカーを中心としたひきこもり支援に関する任意団体「ひきこもごも」と申します! 自分の こころを守る、自分らしく幸福に生きる、をテーマに学校では教えてもらえなかった、考え方、生き方を、真剣に考えています!

今回は「好かれる話の聞き方」という内容でお伝えします。

ソーシャルワーカーのインテークのノウハウは、専門家であればだれでも学習している(させられた)と思います。その一部はとても汎用性が高く、対人関係に流用可能で価値のある技術である一方、あまり世間に広く知られていないと実感する機会がありましたので、ギュっとまとめて再確認していきます。(福祉理論においてもっとしてはいけないことはたくさんありますが、ここでは現代人がついしてしまいがちな返しに注目してトピックしています)

ダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)やジョン・ゴットマン(John Gottman)などの研究者たちは、共感や感情の理解がコミュニケーションにおいて重要であり、良好な人間関係を築くとしていますが、その共感や感情の理解というのは実はデリケートで、紙一重だということを感じて頂けたら嬉しいです。

1.評価しない

×「いいですね」「面白いです」「似合ってます」
〇「私は好きです!」「参考になりました!」「明るい印象です!」

人は評価されると「もやっと」します。もしもビジネスの話を孫正義に、イーロンマスクにしたとして、返答に「いいですね」と言われればだれしも嬉しいかもしれませんが、同僚や後輩に「いい」かどうか評価されたいとは思いません。
一方で聞き手の反応自体は求めています。なので
客観的に優れているかどうかではなく、「あなたが」参考になったか、「あなたが」好きかを返しとして用意してあげる必要があるというわけです。

2.代弁しない

×「最悪じゃん」「別れなよ」「転職しなよ」
〇「大変だったね」「つらかったね」「私は助かってるよ」

人は共感してほしいけど代弁されると「もやっと」します。話し手はあなたのことを敏腕の占い師と思って、よき未来に導かれたいと思って相談してないので、結論を一足飛びで言われることを望んでいない、むしろその結論は自分で導き出したい、その過程をあなたに伴走してほしくてしゃべっているので、マラソンを一緒に走ってあげる必要がある、ゴールで待っていてはいけないというわけです。

3.断る理由を説明しない

×「その日は仕事で」「会議があって」「資料を作らなければいけなくて」
〇「残念だなぁ」「行きたかったなぁ」「次いつあるかな」

人は流暢に「行けない理由」をしゃべられると「もやっと」します。来れないことはもうわかった、むしろその理由は聞きたくない、だって私の誘いより格上認定した内容を詳細に知りたくない。私が知りたいのは残念かどうか。来たかったのかどうか、そのあなたの来たさを詳細に知りたい。なので来れない理由よりも、どれだけ行きたかったかを詳細に返しましょう。

とりあえず3つご紹介いたしました。いいねが多ければ続編をまとめなくてはいけませんが、とりあえず一旦ここまでお伝えいたしました。

普段は、人間にとって幸福とはといったテーマ以外にひきこもりについて発信しています。だれにとってもひとごとではない、明日の自分でもあるひきこもり。一度考えてみてください。

ひきこもりには理由がある

「親がしてはいけないこと」と銘打ち「ひきこもりには理由がある」を合言葉に、いまひきこもっているひとが、いまどういう状態なのかを考えています。ひとは理由なくひきこもりません。根源的な課題解決なしに性急に回復したような状況だけを求められてしまう当事者はたくさんいらっしゃいます。その環境出力だけを達成しても予後がよくない傾向にあります。いまどういう状態なのかをきちんと考える事で、一時的な状態変化に惑わされず、いま必要なものが考えられます。
当事者にとっても、家族などの身近な伴走者にとっても、理解してほしい、一度考えてほしい内容になっています。ご一読くださいませ。

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