「きれいごと」でなければ、持続的なマネタイズはできない。パーパスの必要性。
岩嵜博論さん、佐々木康裕さんの共著
「パーパス 意義化する経済とその先」
表紙や値段からして、一般的なベストセラーは追ってないぞ、という意思の表れですね。装丁の、特にチャプターのカラーグラデーションとかめっちゃ素敵なんですけど表紙含めてその分オールカラー仕様で印刷代がかかってるという。
先日ご紹介したコンヴィヴィアルテクノロジーもイノベーションスキルセットも、Takramの方の本は全部学びが多いなぁと思います。
もちろん佐々木さんのD2Cもウィークリーニュースレターlobsterrも世界の今を知る上でとても参考になります。
この本でも、少し前にバズワードにもなっていたパーパス経営をテーマに沢山のブランドが登場しており、企画書のネタとして非常に助かります、笑。
「株主利益至上主義から社会善へ。」
「スタイルからスタンスへ。」
「周辺から中心へ。」
「利益の量ではなく利益の質、どのように生み出した利益なのかが問われる。」
ステークホルダーにどう思われるか、ということもありますが、何かそれ以上に個人個人が「人としてどう生きるか」「何をしたら後悔せずに死ねるか」を真剣に考えるようなムードになってきている気がします。
小さな船=ビジョンミッション
未来に向けてこうありたいという目指す姿や方向性。すなわち一人称、どうなりたいのか。
大きな船=パーパス
社会にどんなよいインパクトを与えられるか。
三人称を包含、どんな社会をつくりたいのか。
本文の中で、マズローの欲求が出てきますが、
最近は5つではなく6つ目に「自己超越欲求、他者の自己実現をサポートする」というのがあるとのこと。さらに上に無欲というのがありそうですが。
顧客の変化として、
「消費以上の何かを求める。」
企業の方向性として、
「花火よりも波を目指す。」
その上でパーパスとは、
「組織を束ねる北極星である。」
最終的な結論として書かれているのは、製造側も売る側も非常に胸に刺さるこの言葉。
顧客を「自社製品を購入してもらう対象」から「パーパスが描く世界を共につくっていくパートナー」に変えていく。
#岩嵜博論
#佐々木康裕
#パーパス
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?