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30.アツがナツいのはキミのせい

フルーツパンチ

これは2012年に制作した「フルーツパンチ」というタイトルの作品です。

暑いですね、こんにちは。お盆をピークに気温が40度に達しようとする令和二年夏、心からオリンピックがなくてよかったと思っています。こんなんじゃ生きているだけで死ぬ。あまりの暑さに体調を崩しているのは人間ばかりではなく、わたしのパソコンも5回に一回は起動しなくなりました。

そんな中で、引っ張り出してきたのがこの作品です。ソーダ水の清涼感、フルーツの鮮やかな色とさわやかな酸味、白いワンピースのハッとする一瞬。夏の甘い部分の全てを少女に詰め込んだ作品です。フルーツポンチではなくフルーツパンチと名付けたのは「パンツがチラリ」の意味と、パンチの効いた〜衝撃的な〜というイメージ故でした。結ばれたさくらんぼの茎が舌の上にあるのに気づいてドキッとしてもらいたい、という意図もありました。

私は子供の頃から炭酸が飲めなくて、今でもあんまりすすんでは飲みません。口の中で弾ける衝撃、苦味、喉を焼く熱い感触が好きになれなくて。その炭酸の与えるダメージをイメージしてしまうからなのか、なんとなく、フルーツパンチと呼ぶ方がしっくりきてしまうのです。この備忘録の第一回目もラムネ瓶の中で死んでいく女の子の絵でしたが、もしかするとわたしはソーダ水にどこか憧れがあったのかもしれません。タバコやビールを飲む大人をこどもがどこかかっこいいと思っているように、炭酸飲料の美味しさを知った世界がどんなものなのか想像した形を描いたとも言えます。

実はこのフルーツパンチというモチーフを気に入っていて、同じ2012年の冬にまた描いています。

メロン

この絵はデジタル作品の作品集に収録しております。

この暑くてどうしようもない夏、またフルーツパンチをモチーフに作品を作ってみるのもいいかもなぁなんて思っている今日この頃です。

どうか体調管理に気をつけて涼しくお過ごしください。

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