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AVの表現の自由

AVの表現の自由は、成年コミック等の非実在キャラクターの創作物とは関わる法律や運動の仕方があります。それをここで解説しようと思います。
なお、私自身は成年コミックなどの非実在キャラクターの創作の自由を重視しているので、勉強不足の面もありますが、ご容赦ください。


運動の柱

AVの表現の自由を訴える場合、次の標語を柱にすべきだと思います。

"Sex work is work."
セックスワークは仕事

セックスワークは仕事です。
これは、AVだけでなく、風俗全般のこととして言えることだと思います。
思想的には「セックス・ポジティブ・フェミニズム」の思想になります。


自慰・オナニーの必要性

男性は、生理的に定期的に射精しないと、睾丸が痛むということがあります。次のツイートを見てください。

魚拓 → https://archive.ph/yIVsK

つまり、男性は「自慰行為」のオカズが必要なのです。「自慰」をしないと、精液が溜まりすぎて、生理的に痛みを起こす(健康に害がある・日常生活に支障が出る)おそれがあるのです。
自慰に必要なオカズとして、AVや成年コミック等は必須です。


現代のフェミニズム思想的に正しいのは?

私の俯瞰した見解です。
フェミニズムは一人一派という位「多種多様な思想」があります。しかし、大まかには分類は可能です。そして、日本のTwitter等で目立っている・主流となっているフェミニズムは「ラディカル・フェミニズム」の思想です。

では現代フェミニズムの方向性はどうなのかということについてですが、第二波フェミニズムまでの古いフェミニズムが「ラディカル・フェミニズム」です。ラディカル・フェミニズムのポルノグラフィに対する思想は「アンチポルノグラフィ・フェミニズム」です。「ミラーリング」や「脱コルセット運動」は韓国のラディカルフェミニストの集団である「メガリア」発祥の運動です。
対して、第三波フェミニズム以降が現代にマッチしているフェミニズムと私は理解しています。キーワードは「セックス・ポジティブ・フェミニズム」「ポストモダンフェミニズム」です
海外では「 フリー・ザ・ニップル運動 (Wikipedia英語) (記事)」や「HeForSheムーブメント (Wikipedia英語) (エマ・ワトソンの演説動画)」など、ラディカル・フェミニズムやアンチポルノグラフィ・フェミニズムとは異なる思想の活動が主体です。
そして、「共同声明「フェミニスト原則の再確認を呼びかける」」、英語名「AN AFFIRMATION OF FEMINIST PRINCIPLES」では、「仕事としてのセックスワーク」「Sex work as work;」と明言しています。
現代のフェミニズム思想的に、論理的に正しいのは「セックス・ポジティブ・フェミニズム」です。

アンチポルノグラフィ・フェミニストとセックス・ポジティブ・フェミニストとの争いを「フェミニストセックス戦争」「Feminist SEX WARS」と呼びます。


男性だけでなく、女性にも性欲がある

人の三大欲求は「睡眠欲」「食欲」「性欲」を指します。
性欲」は人(生き物)として当たり前にある欲求です。子孫を残すために人は性行為をするのですから、当たり前です。また、子作りのための性行為(セックス)だけでなく、性行為の準備や継続的に性にかかわる細胞組織の維持のため、自慰行為(セルフプレジャー・マスターベーション・オナニー)をします。
男性の場合、新鮮な精子を作るために、自慰行為をします。同時に性欲を発散します。自慰行為の形跡は使用済みティッシュペーパー等で確認できます。
女性の場合は、通常は目に見える形で性欲を発散する行為(自慰行為)の形跡を隠し、バレることはほとんどありません。このことが、時折「女性の性欲の否定」に繋がり、歴史的に自慰行為を異常なものとされてきました。しかし、事実として女性にも性欲があります。
「基本的に」現代社会において男性・女性とも自慰行為は正常な行為とされています。医学でも人間は男女とも自慰行為は正常なものとされています。リプロダクティブ・ヘルス/ライツにもセルフプレジャー・マスターベーションが明記されています。
歴史的に春画など、自慰行為のためのポルノは存在しました。現代ではAVやTLや成年向けコミック等が自慰行為のためのポルノを担っています
ポルノのAV(アダルトビデオ)は「性欲」を発散するための必須とも言える道具となっています

そして、ジャンルとして「女性向け」のAVも存在しています。当然、多くのAVで男性・女性とも裸になって出演しています。女性の性欲を発散する・女性の自慰行為を補助するためのAVが存在しています。

次のFANZAのサイトは「女性向け」ジャンルのAVサイトです。https://www.dmm.co.jp/digital/videoa/-/list/=/article=keyword/id=35/


AVなどでの契約・合意されたセックスワークは「公衆道徳上有害」ではない

AVの合意・契約された仕事は、暴力・詐欺等で「相手等に危害を与えない・相手を不当に拘束されない性的活動や性行為は公共の福祉に反しない(相手に危害を与えない)」ため、これを認めるべきである。
具体的には次の法律の廃止・改正をすべきである。

「売春防止法の廃止」は、アムネスティ・インターナショナルが提言する「セックスワークの非犯罪化」が目的です。合法化ではありません。


AVの表現の自由を認めるべき

また、次の条文を廃止すべきである


関連して風営法の改正

風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)についても見直しが必要と思われます。

第31条の7から第31条の11に対して、特に見直しが必要と私は思います。


統計的にAV・成年コミックの普及している日本では性犯罪は増えていない

次のページの性犯罪件数を見てほしい

日本は性犯罪件数が世界的に見てとても少ない。

次の法務省の統計を見てほしい。( 法務省の統計のPDF )

https://www.moj.go.jp/content/001178520.pdf
https://www.moj.go.jp/content/001178520.pdf

平成11年あたりで認知件数がぐっと上がっているが、これは1999年(平成11年)10月「桶川ストーカー殺人事件( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%B6%E5%B7%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6 )」を受けて、警察が「被害届の全件受理」の通達をしたために認知件数が増えたため。

強姦件数を見ると、昭和40年(1965年)あたりから減っていき、昭和60年・平成元年あたりから低水準である。

日本でピンク映画が広まったのは昭和40年(1965年)あたりからである。
 Wikipedia「ピンク映画」の「 起源と歴史 」を参照。
引用する。

1965年の映倫審査の成人映画233本中、大手5社(東映、東宝、日活、大映、松竹)は17本。残りが概ねピンク映画と作品数急増[23]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%AF%E6%98%A0%E7%94%BB#%E8%B5%B7%E6%BA%90%E3%81%A8%E6%AD%B4%E5%8F%B2

昭和56年~昭和60年(1981年~1985年)にアダルトビデオが広まる。
Wikipedia「アダルトビデオの歴史」の「 アダルトビデオの誕生と萌芽 」あたりを参照。
引用する。

1975年にベータマックス(ソニー)が、1976年にVHS(ビクター)が発売されると、1981年5月に日本ビデオ映像から『ビニ本の女・秘奥覗き』と『OLワレメ白書・熟した秘園』が発売された[8]。これがアダルトビデオの第1号と言われている(当時はポルノビデオと呼称された[9])[10]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2#%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%A8%E8%90%8C%E8%8A%BD

普及時期については次の部分。

1980年代、日本でレンタルビデオ店が急増し、1984年には店舗数は全国で2500店舗に増加していた[25]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2#%E8%91%97%E5%90%8D%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4

ピンク映画の広まりやアダルトビデオの普及の年代である昭和40年から昭和60年にかけて、法務省の強姦件数や強制わいせつ件数を見てほしい。
強姦件数は減り続け、強制わいせつは横ばいである。
AV画像が増えても、性犯罪が増えていないのがわかる。

平成15年(2003年)あたりでADSLを使ったインターネットが普及し始める。( Wikipedia「ADSL」の「 普及 」を参照)
インターネットでは国境が存在しないため、海外の性器にモザイクのかかっていないAV作品が見られるようになる。しかし、平成15年あたりの法務省の統計を見ても目立って性犯罪が増えてはいない

以上のことから、少なくともAVと性犯罪の相関関係は見られない。
すなわち、AVの普及が公共の福祉に反しない(他者に危害を与えない)というのがわかる。
すなわち、AVに出演すること、AVを頒布すること、AVを視聴することのよって、性道徳を害しないし、悪影響はないし、公共の福祉に反しない。
公共の福祉に反しない以上、日本国憲法第13条および第21条にもとづき、AVの表現の自由を守るべきである。
AVの制作・頒布をなくすこと自体、特にAV女優の収入を断つことになり、幸福追求権の侵害にあたる。


AV新法(AV出演被害防止・救済法)の立法の問題

AV新法は、AV業界へのリサーチ不足が聞かれる。そのため、AV女優自身が出演機会を失うなどの被害を国がすることになった。

具体的な問題点は次の記事・まとめが詳しい

次のようなAV女優の声があります

次のツイートから、現場の声を聞いていないことがわかります。
しかも、唯一ヒアリングしたとされる「AV人権倫理機構」の「志田陽子」氏でさえ、約5分しかヒアリングしていないのがわかります。
さらに、「AV人権倫理機構」は「AVの業界団体ではない」のです。


以上のことから、AV制作現場の声を拾わず、ろくでもない法律(AV出演被害防止・救済法)を作ったのがわかります。
法律名とは逆のAV出演者が「AV出演できない」被害を与える法律になっています。



メモ

法律



「AV新法」「AV出演被害防止・救済法」



AV新法の成立の関係者

HRN(ヒューマンライツ・ナウ)副理事長、伊藤和子

NPO法人ぱっぷす(旧称:PAPS)代表、金尻カズナ

NPO法人ぱっぷすは、「ポルノ・買春問題研究会」(Wikipedia)の外郭団体であることから、「反ポルノグラフィ」の姿勢であり、「反セックスワーク」の立場です。



AV新法前から存在する、AV出演者を保護する組織



AV新法関連まとめ・動画


AV新法
AV出演被害防止・救済法
性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律案

AV制作当事者・AV女優等の当事者の声を聞かなかったために、当事者のAV女優が困っている法律

AV新法により、既存の適正AVで仕事をしていた人がアンダーグラウンド(アングラ)での活動に移行して、逆にAV女優が守られない環境になることが懸念される。

用語
リスケ=リスケジュール
バラシ=AVの撮影をキャンセル





AV新法で困る女優さん男優さん、AV新法で儲かる(利権を得る)被害者ビジネス弁護士等の対比。
AV女優の敵は被害者ビジネス女性。



プライベートの性行為も法律で取り締まる(性交新法)

次のようなツイートを発見。
場合によっては、恋人・夫婦間の性行為も法律で取り締まられる。

性交新法の署名サイト



私個人の所感

AV被害者ビジネスの人は、最終的にAV等のセックスワーク絶滅が目標のようです。
エロの撲滅は表面的には良いように思う人がいるでしょう。でも、人は「性欲」があります。つまり需要があるのです。そして、供給側も体制は整っている。しかし、表向きはAV禁止。ならばアンダーグラウンドに潜るのが正解になる。
AV女優はより困難な状態に置かれるでしょう。
うまくない例えですが、きれいすぎる酸素もプランクトン等の餌もない真水のために生き物が絶滅するのと同じ状況になるわけです。逆にAV女優は汚れた川(アンダーグラウンド)へ逃げるでしょう。

あと、(厳しいことを言うかもですが)今までAV業界の人が政治に関わらなかったのが、AV新法がスピード制定された要因になっていると思います。
今後は政界に対しても、AV関係者が関わっていくことが大切だと思います。被害者ビジネスの人は、AV絶滅を狙っています。
「sex work is work.」を政界に対して広めていく必要があるでしょう。
今後のためにも、AVを始めとするセックスワークの方は、味方を見つけて政治にアプローチするべきでしょう。
頑張りましょう。


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