見出し画像

観戦場所のお話

どうも、サッカー観戦の際に個人的に好きな観戦場所はアウェイサイドのホーム側自由席(ミックス自由)のひきまは。です。
「ホーム側の席だけど、アウェイの人もユニとか着て見てもいいよ。立っての応援とかはやめてね。」
って感じの席。

具体的には……
埼スタならホーム自由席の南スタンド側
かつての瑞穂ならホーム自由席の南スタンド側
ヤンマー長居も南スタンド側ホーム自由席
パナスタだとカテゴリー6の下層指定席
野球でも京セラでのバファローズ戦は3塁側のレフトポール付近

要は、「中立的な感じでもOKだし、敵チームの応援もよく聞けるし、ノリで参加できる」的な。ガチ勢からしたら「おいコラ!中途半端な気持ちなら来んなや!」って言われそうですが、無宗派(お気持ちアスル寄り)なので、こんなスタンスでも許して欲しいです。

と、いうわけで。先日、サンガスタジアム by KYOCERAで行われた京都vs湘南も、南サイドスタンド指定席という「♪これ絶対好きな席~♪」で観戦いたしました。見出しの画像ですね。余談ですが、2020年2月のこけら落としでは、バルコニー指定席という珍しい席種を選択。コーナーフラッグ真上、通路すぐ下という素晴らしい場所だったのですが、後ろからの視線を感じること多数。振り返ると、大体サンガの元選手でした。こっちが緊張するわ!これまた本当に余談ですが、四条大橋の交差点を鴨川沿いに下がると「と、いうわけで。」なんて名前のラブホテルがあります。20年ぐらい前に、色々あって泊まったぞ。まさか現存していたとは……伝統と格式の鴨川で語らい合う等間隔カップルが行き着くのは、やはりあそこなのか。知らんけど。

©Googleストリートビュー

さて。なんでこんな話が始まったかというと、ある鹿島サポさんのお話を聞いたからです。

車椅子ユーザーで、ちゃんと設備があるスタジアムだから鹿島ゴール裏で観戦したかったのに、神戸運営に断られたという。なんとなく事情がわかるようなわからないようなお話。反論とかじゃなくて、知ってる範囲のことを書き記そうと思った次第です。真面目な話なのに、つかみにラブホ話なんか使ってすいません。


ノエビアスタジアム神戸の車椅子対応

ノエスタの車いす用観戦スペースは、メインスタンドに4箇所、バックスタンドに6箇所の合計10箇所あります。介助者の席を置くと、理論値で30名の車椅子観戦者をご案内できるはずです。

が、現実問題として車椅子席は、バックスタンド側の最大18名様分しかご用意されないはずです。「なんで、12人の方が使えるメインスタンドの車椅子観戦スペース使えないねん!」というと、想像の話ですが「導線が無い」事が原因だと思います。ノエビアスタジアム神戸へ来場経験があり、ホーム側である南スタンドや、メインスタンドで観戦経験がある方はご存知だと思いますが、御崎公園の南園地から敷地に入ると、メインスタンド方面へは、緩やかなスロープを登ることになります。私は車椅子で移動したことが殆どないので、わかりかねる部分もありますが、まあまあな傾斜なので介助者の方が押さないと、登れないような感じです。電動車椅子は行けると思いますが、試合直前や終了直後の混雑時は、他の来場者との接触事故の可能性が高くなります。また、御崎公園地下にある駐車場へのアクセスも物理的に遠くなりますし、スロープを降りたところで北スタンドやバックスタンドからの帰宅客と合流するので、駐車場へ着くのがかなり遅くなると想定されます。「じゃあ、エレベーターでスタンドレベルまで上げてよ」となるでしょうが、メインスタンドのエレベーターはチーム・スポンサー関係者や来賓客等のために確保されてると思われ、イレギュラーな対応は難しいと考えられます。なので、御崎公園駐車場を出てからメインスタンド側へ向かうには、南スタンド下の搬入通路を使うか、同じく南スタンド下の研修用施設にある廊下等を使うことになると思うのですが、そこの誘導等も人員的に難しいんだろうなぁ……と考えられます。あと、メインスタンド1階部分は試合運営上、ある程度レベルがあるスタッフ証がないと入れないはずなので、「使用していない」というのが、理由と思います。

バックスタンド側に車椅子席を確保している理由は、

  • バック側のエレベーターは飲食の商品搬入以外ではあまり使用しない

  • バックスタンド一般入口下に車椅子席受付のスペースを用意できる

  • 車椅子席の運用に慣れたボランティアスタッフが常駐している

等が考えられます。10年以上前の情報なので、現在も同じかは確定ではないのですが、車椅子の方が来場されると、エレベーターから観戦スペースへの誘導と介助者の座るパイプ椅子用意などが必要になります。お帰りになる際も、逆の行動が必要となるので、ノエスタではバックスタンドのみが車椅子席として運用しているハズです。

なんで今回の国立じゃダメだったの?

それを踏まえて、今回のケースです。想定されるのは、

  • 車椅子席の運用マニュアルが存在しない

  • 存在していてもノエスタ用か、あっても神戸ユニバー用

  • 普段担当しているボランティアスタッフは東京まで行けない

あたりではないかと思われます。マニュアルは流石にあるだろうけど、過去にFCバルセロナ戦で一度開催しただけの国立用は無いのでしょう。いつも、車椅子対応関連を丸投げしているボランティアスタッフの方々を東京までは連れて行かないだろうしね。

まあ、これらが原因だとして、理由を非公表にしたり、対応できないけどクラブ内で共有とか、定型文で終わらせるあたりが、柔軟な対応が出来ない都市型のお硬いクラブだなーと思います。生々しい話をすれば、運営スタッフをボランティアに頼らずシミスポあたりに依頼したとして、相当な費用がかかるはずだから、断った……が本音かも。ノエスタ満員御礼の倍近くお客さんが入って、タダ券2万枚配ったとしても売上はウハウハだった気もしますが、2018年ぐらいから近隣市民でも見るからに強く感じる、地元軽視体質の片鱗が見えた感がしますね。県内の小学校への選手巡回なんて、聞かなくなりました。県内市町村在住優待も「え?この金額の何処が優待!?」という設定にしているし。タダ券大盤振る舞いするわ、弱いからリピーター来ないわで、赤字を上げまくった旧体制よりは結果がある分マシな気もしますが、たまーにゴール裏や試合前によく仲間と集まっていた場所へ顔出しても、昔の顔見知りなんて誰も居ないし。心が離れたのかな?「あんたが来なかったからちゃうん?」……確かにそうですが。みんな、元気かいな。

首位様、戦力強化以外も何卒……

阪神タイガースが幅を利かせまくる神戸や阪神間という土地柄、かつヒョーゴスラビアと称される、県域の広さから県内各地で営業等は難しいのだと思います。とはいえ、大物選手を獲得して話題を振りまき、強さを魅せるのも大事ですが、実際の試合に触れて貰う機会や、スタジアム観戦の楽しさを提供する必要もあると思います。例えば、スタグルだって美味しくて楽しいものが多いのに、電子マネー決済オンリーで、現金が使えないから飲み物一つ買えない家族連れとか、高齢の方とか、よく見かけるよ。国立の件は本当に残念ですが、運営スタッフを増やして満足度の高い観戦環境を提供してほしいと思うばかりでした。

以上、2003年から2011年までスタジアムボランティアをしていて、ノエスタの隅の隅まで知り尽くす、病的なスタジアムマニアのお話でした。

なぜかピッチレベル

スタジアムで、お待ちしております。

いいなと思ったら応援しよう!

ひきまは
よろしければ、サポートお願いします!書く気!元気!森脇!になります……って、森脇健児関係無いやろ!