沼にハマる

そもそものスタートは妻のメイクに対する評価を求められ始めたところからだった。
別に無理に評価をしろと言われたわけではないのだが、何気ない「どう?」に対して、素直に「いいんじゃない?」だけを返せない日がたまにあった。何かの拍子にその原因を探り、本人なりに上手なメイクというものに悩みがあることを知った。ざっくりとだが、メイクとはこんな風にやっていくものだということを知り、その難易度の高さを知った。

メイクは本当に難しいと思う。
正しく学校で教えてくれるわけでもないのに、社会(今では高校とかでもそうだろうか?)に出るタイミングではそれなりのレベルのものを求められる。しかしそこに必要な知識は膨大だ。下地となるスキンケアをはじめとして、ベースからしっかりとした色味までの色の塗り重ね、思惑通りにするためのラインの入れ方などなど…親と自力でなんとかしろと言うにはよほど興味がないと難しい。メイク好きの女性はいいとしても、そこそこより下の興味しか持てない人からしたら、苦痛なんだろうと思う。(うちの妻も嫌いではないのだがなかなかうまくいかないことにはたまに悩んでいる)

だが、裏を返せば、つまりここはである。
やることも多ければ、それに対して出ている商品ラインナップの金額幅も広い。知るべき知識も沢山ある。面白いんじゃないか…?
自分で買うわけではない(と思っていた)のだが、オタク心がくすぐられてしまった。そんなところからなんとなく、美容というものについて少しずつ頭が向き始めたのである。

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